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ベネチア・ビフォーアフター

●初めての一眼レフ「オリンパス E-620」――ラヴェンナ
今回のベネチア・ビエンナーレの記事は、作家の原田マハさん、キュレーターの高橋瑞木さんの旅に同行、というかたちで実現しました。カメラマンはお二人の他、編集者の私! はたして雑誌に掲載できるような写真が撮れるのか? あわててカメラ研究をし、「オリンパス E-620 」を持ってゆくことに。軽量(約475g)で手ぶれ補正機能も付いています。ベネチアへ入る前、日程にすこし余裕があったので、北イタリアの街をいくつか回りました。カメラの練習も兼ねて。

オリンパスがもっとも力を発揮したのは、ラヴェンナです。ビザンチン時代のモザイクで有名な街では、ひたすら教会を巡り歩きました。

サン・ヴィターレ聖堂

まずは526年建立のサン・ヴィターレ聖堂へ。堂内はうす暗いのに、モザイクのある内陣だけがほのかに明るい。モザイクが窓からさしこむわずかな光を乱反射しているのです。


たかーい天井にレンズを向けてシャッターを切ったところ、ちゃんと写っていました。

口をあんぐり開けたまま、ひたすらモザイクを見上げていたので、首が痛くなってしまいました。でも、たかーい天井にレンズを向けてシャッターを切ったところ、ちゃんと写っていました。標準レンズは150ミリまでズーム可です。


5世紀に完成したネオン洗礼堂。

れんが造りの八角堂では、十二使徒がぐるり輪になって、中央にはキリストの洗礼シーンが描かれています。
お次は5世紀に完成したネオン洗礼堂。れんが造りの八角堂では、十二使徒がぐるり輪になって、中央にはキリストの洗礼シーンが描かれています。


サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂へ。

その後はサンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂へ。最初に建立されたのは5世紀ですが、身廊の壁面のうち下層に描かれた聖女の行進は、6世紀半ばのものとか。女性たちの顔は似ているようで、じつは微妙に違う。ズームレンズのおかげで、そのあたりも楽しむことができました。


本誌93ページの写真

そんな鍛錬の成果が、こちら。本誌93ページの写真です。オートモードで撮ったものですが、ステンドグラスの色と屋内の暗さのバランスが絶妙。露出の正確さに、後日、弊誌カメラマンも驚いておりました。「ふだんいちいち露出計って撮ってるのがバカバカしくなる」と。ありがとうオリンパス!


●水没都市――ベネチア
ベネチアのサンマルコ広場は、冬から春先にかけて、しばしば「アクア・アルタ」という高潮に襲われて水浸しになります。ところが、今回の取材の第1日目、6月初めだというのに、夕方から広場はすっかり水没。地球温暖化も関係しているのでしょうか? 

作家の原田マハさんとキュレーターの高橋瑞木さん

夕飯を食べに出かけた私たちは、広場をどうしても迂回できず、けっきょく靴と靴下を脱いで、海水の中をざぱざぱ歩いて横切ることになりました。(作家の原田マハさんとキュレーターの高橋瑞木さん)


「アクア・アルタ」

なんでも「アクア・アルタ」が来るときは、サイレンでお知らせがあって、その音を聞いたベネチアっ子は、ビニール袋を鞄につっこんで外出するとか。水浸し地帯では、そのビニールを靴の上に履くのだそうです。


その他、ベネチアでは、洗濯物の美しさに眼を奪われました。

その他、ベネチアでは、洗濯物の美しさに眼を奪われました。きちんと色ごとに分けられた洗濯物が、風を受けてばたばたとたなびいています。まるでお祭りの旗みたい。やっぱりこの街は祝祭都市なんですね。


今回のビエンナーレ会場では、二人の行き倒れを目にしました。

昆虫記のファーブルのひ孫、ヤン・ファーブルがインスタレーションの中に配置した黒人の背中は、鞭で打たれた傷跡が生々しい。

昆虫記のファーブルのひ孫、ヤン・ファーブルがインスタレーションの中に配置した黒人の背中は、鞭で打たれた傷跡が生々しい。そして彼が倒れている床には何万匹もの玉虫の死骸が敷きつめられています。う~ん、やっぱりエグイ。


デンマーク&北欧館の前のプールには、水死体がぷかぷか。

いっぽう、デンマーク&北欧館の前のプールには、水死体がぷかぷか。「ザ・コレクターズ」という作品の一部ですが、これが主人公の最期の姿なのでしょうか……?


ベネチア名物ゴンドラに乗船。やなぎさん、旦那さまの木村さん、お子さんの晴峯くん、そしてやなぎさんの分身「うさちゃん」も一緒です。

日本代表アーティスト、やなぎみわさんにインタビューした晩は、日本館キュレーター南嶌宏さんも一緒に、みんなで夕飯を食べました。その後はベネチア名物ゴンドラに乗船。やなぎさん、旦那さまの木村さん、お子さんの晴峯くん、そしてやなぎさんの分身「うさちゃん」も一緒です。


日本館キュレーター南嶌宏さん

南嶌さんも、ぶじビエンナーレが開幕して、安堵の笑顔。


*ビエンナーレは11月まで開催してますから、ヨーロッパへの旅の予定がある方はぜひ、立ち寄ってみてください。

●おまけ――ミラノ
帰りはベネチアからミラノへ列車で移動。ミラノに一泊しました。ミラノでは、原田マハさんの舎弟(?)にあたる20代のイケメン男子がデザインの学校に通っていて、私たちをナヴィリオ地区へと案内してくれました。映画「苦い米」の舞台にもなった運河沿いの地区はいま、もっともおしゃれなエリア。古い下町風情をのこしつつ、若い人たちがリノベしたショップやカフェがひしめいています。

運河沿いのお店では、夕方からハッピーアワーが始まり、ワンドリンクにビュッフェ形式のお惣菜をどっちゃり、盛りすぎました……。

運河沿いのお店では、夕方からハッピーアワーが始まり、ワンドリンクにビュッフェ形式のお惣菜をどっちゃり、盛りすぎました……。


そして激うま薄焼きピッツァ!

そして激うま薄焼きピッツァ!


大きくてとてもぜんぶは食べられませんでしたが、お値段もリーズナブルで、このお店、お勧めです。
FABBRICA
PIZZERIA CON CUCINA
Milano-Via Alzaia Naviglio Grande, 70
Tel. 02/8358297

(byこぐま)

2009年09月01日   遊ぶ
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