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小さな島へのミニトリップ(アラン諸島)

アイルランドの西にあるアラン諸島は、3つの島からなります。
イニシュモア、イニシュマン、イニシィア。
それぞれゲール語で「大きい島」「真ん中の島」「東の島」という意味です。

イニシュモア島

いちばん大きくて観光客もよく訪れるのが
イニシュモア島。
特集でもこの島を紹介しています。


石灰質の岩盤で出来た土地。

石灰質の岩盤で出来た土地。
今まで見たこともないような風景です。


イニシュモア島の取材中、何か面白いものに出会えないかとお隣のイニシュマン島にフェリーで出かけてみました。結局本誌には載せられなかったのですが、ここでご紹介。

イニシュマン島は人口200人ほどの小さな島。パブも1軒しかなく、観光客もわずかです(B&Bが数軒あり)。でもそれだけに、手付かずの風景が残されています。

イニシュマン島

イニシュモア島と同じく、
イニシュマン島もやっぱり石垣の島。


こんな素朴な風景を眺めながら島内をお散歩。

こんな素朴な風景を眺めながら島内をお散歩。


島の教会。ダブリン出身の有名なステンドグラス作家、ハリー・クラークによる美しいステンドグラスが。

島の教会。ダブリン出身の有名なステンドグラス作家、
ハリー・クラークによる美しいステンドグラスが。


この島はアイルランドの著名な戯曲家、ジョン・ミリントン・シングが滞在したことでも有名です。
19世紀末、パリで出会ったW・B・イェイツにすすめられ、シングはここイニシュマン島に滞在。島の人にゲール語を習ったり、妖精の話を聞いたりして過ごします。そのことを綴ったのが『アラン島』。この本を読むと、100年ほど前の島の自然や暮らしが生き生きと伝わってきます。

シングが島に滞在したときに暮らしていた家は今も残っています。

シングが島に滞在したときに暮らしていた家は今も残っています。


本当にひっそりとした小さな島なのですが、ここに世界中で人気のニットメーカーがあるのです。
その名も「イニシュマン・ニッティング・カンパニー」。アランニットをベースに、現代的なデザインのニット製品を作っています。

こちらが工場。

こちらが工場。隣にショップが。


ショップには、シックでデザインが美しいニット製品がたくさん。
ショップには、シックでデザインが美しいニット製品がたくさん。どれもほしくなってしまいます。
(でも、値段はけっこう張ります)

素材もカシミヤなどを使っているので、極上の肌触り。色づかいも品があって美しい。
30年続くこのメーカー、今ではヨーロッパやアメリカの高級セレクトショップ、デパートなどで扱われています。社長さんに顧客リストを見せてもらいましたが、錚々たる顔ぶれでした。実は日本にも顧客がたくさんいて、リストには伊勢丹や和光、バーニーズ・ニューヨーク、ユナイテッド・アローズなどの名前(他にもたくさん)を発見しました。
なんだか聞いたことがある名前、見たことがあるロゴだなあと思っていたのですが、その理由が帰国後クローゼットを開けてみて判明。数年前、東京のセレクトショップでここのニットを購入していたのでした! けっこうなお値段だったのですが、色合いと肌触りがすばらしく、思い切って買った覚えが。それ以来大切にしていたのです。まさかあの島で作っていたとは!

工場内部。

工場内部。機械を使っていますが、大量生産用ではなく、仕上げは全て手で行っているそう。


社長のブラカムさんは、ダブリン出身。ゲール語を習いにイニシュマン島を訪れたところ、気に入って住み着いたそう。当初は水道などのインフラ整備も行ったという、島の功労者です。
このニットメーカーの従業員も大半は島の若者だそう。まさに地域振興のよい見本です。

社長のブラカムさん。

社長のブラカムさん。穏やかだけど情熱的な人。


小さな小さな島から世界に発信しているニットメーカー。意外な、けれど嬉しい発見でした。

ショップの看板。ロゴは島の伝統的な船、カラハをかつぐ人たち。

ショップの看板。
ロゴは島の伝統的な船、カラハをかつぐ人たち。


◆ イニシュマン・ニッティング・カンパニーのウェブサイトはこちら。
http://www.inismeain.ie/

◆ イニシュマン島へは、ロッサヴィールからもフェリーが出ているほか、イニシュモア島からも1日1往復フェリーが出ています。

(by Shima)


日本でもアイルランド文化に触れたい、という方はアイリッシュ・ネットワーク・ジャパン(INJ)のサイトへ。
http://www.inj.or.jp
日本にあるアイリッシュ・パブ一覧やアイリッシュ音楽・ダンスの団体などのリストが充実しています。

*アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン(INJ)とは。
日本在住のアイルランド人や、アイルランドに親しみを持つ日本人で構成される非営利団体。日本とアイルランドの友好な関係の構築や文化交流の促進を目指して活動中。


最新号アイルランド特集を記念して、「旅」編集部オリジナルのアイリッシュ・ミュージック・セレクションを作りました。iTunes Storeで試聴でき、気に入った曲は購入も可能! アクセスは下記URLから。
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewIMix?id=333212776
◆利用方法:iTunesのダウンロードを済ませたのちに、上記URLでページにつながります。
◆アドバイザー:松島まり乃(ジャーナリスト)

2009年09月15日   遊ぶ
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