
ヴェネツィアが水没しつつあることは、みなさんご存知ですよね。
秋から春にかけては特にしばしば高潮がやってきて、街の広場が水浸し(アクア・アルタ)になります。
そもそも潟の上に築かれた街なので、その地盤は脆弱。
木の杭を束にして海の底の粘土質の部分に突き立て、その上に石を積む。さらにその上に建物を乗せているのです。地震大国の住人としてはとても信じがたい工法です。
さて、取材中にこの地盤のゆるさを実感したのは、撮影のときです。
三脚を立ててシャッターを切ろうとしたカメラマンが、「あれ? 地面が揺れてる!」
もちろん地震ではありません。
美術館でも教会でも、大勢の人がどかどか歩くと、床が揺れるのです。
そのせいか、建物もかなりゆがんでいます。
撮影のときに床で水平をとろうとすると、柱は垂直にならない。窓枠で垂直をとろうとすると、床が傾いてしまう。こんな街に1週間もいると、なんだかゆがんだ次元に身をおいているようなふしぎな気分になってくるのでした。
そんなヴェネツィアの建物の床は、一枚の石では造れません。小さな石をいくつも組み合わせて、揺れに対応できるようある程度「あそび」をつくっておかないと、危なくてしょうがない。それだけが理由ではないでしょうけれど、教会では、美しい石モザイクの床が印象的でした。
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特集内でも紹介していますが、白眉はトルチェッロ島、サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂床モザイク。 |
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ムラーノ島の |
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本島で気になったのは、 |
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こんな柄のワンピースがほしくなりました。 |
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春は屋外に出ても、 |
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そして、元々修道院だった宿泊施設 |
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それから建物の中では、天井にも注目です。 |
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パラッツォ・グリマーニの天窓からは、 |
揺れる地面に建つこうした美術館や教会、もしかして、しなやかにつくられているからこそ、強いのかもしれませんね。しなやかに、したたかに――かつてそんなタイトルの歌謡曲があったような。
(by こぐま)








