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ル・コルビュジエの勇気ある住宅
2004年7月、香川県直島に建築家・安藤忠雄氏の設計による「地中美術館」がオープンしました。建物ほぼすべてを地中に埋めるという、刺激的な試みによって、ほかのどこにもない、光に満ちた空間が広がっています。
なぜこんなふうに、訪れる人をはっとさせる建築空間をつくることができるのか。本書にある次の言葉がひとつの答えになるかもしれません。
「建築というのは、いや、そもそもモノをつくるということは、知識や創造力も大事ですけれど、新しいことに挑戦する勇気があるかどうか、そこで決定的な差がでると思います。これでいい、これでいこうという勇気」
そしてそれを教えてくれたのは、ル・コルビュジエだと言います。安藤さんは若い頃からこの巨匠の建築はもちろん、生き方にも惹かれてきました。独学で建築の道に入り、とにかく興味をもった建築を見て歩くことから始めた自身の生き方と重なるからだそうです。
ル・コルビュジエは生涯に300を超える建築プロジェクトを設計し、それ以外にも絵画、彫刻、著述、家具デザイン、雑誌の編集と、さまざまな仕事を手がけた人です。しかし安藤さんは、「住宅」の仕事にこそ、その創造の原点があったのだと考えています。それはなぜか。具体的に言うとどういうことなのか。ぜひ本書でご覧下さい。
*本書は「芸術新潮」2001年9月号特集を再編集・増補したものです。今回新たに書き下ろし原稿、本邦初公開の資料写真、詳細年譜等が加わっています。

カプ・マルタンの休暇小屋外観 撮影=筒口直弘(3点とも)
2004/09
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