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編集者のことば

やさしい『禅』入門

 なぜ坐禅なのか——。この本の帯のコピーは、こんなシンプルな言葉にしました。これこそが、まさに本書のテーマだからです。いま坐禅や禅に対する関心は、たいへんな高まりを見せています。いろいろなお寺で開かれている参禅会は、どこも盛況です。が、なぜ坐禅なのか——という素朴な疑問に対して、明解に答えられる人は、そう多くはいないように思います。

 この難問に、作家・立松和平さんと気鋭の論僧・南直哉さんに真っ正面から立ち向かってもらいました。教材は、日本仏教史上の巨人である道元の各著作と、七百年以上にわたり厳格な修行生活を送り、ただひたすらに坐り続けている永平寺の雲水たちです。道元の禅思想と永平寺の修行生活を、著者おふたりは、いかに読み解いていったのか。そして坐禅体験の末に見えてくるものとは、いったい……。答えは、本書を読んでのお楽しみです。
 さて、この本では、永平寺で十九年間修行を続けてきた南さんに「坐禅の実践法」を指南していただきました。いますぐ自宅でもできる、限りなく実践的な図解入り坐禅ガイドです。さらに永平寺と並ぶ曹洞宗の大本山・總持寺で典座(台所長)をつとめる小金山泰玄さんには「精進料理のレシピ」を公開していただきました。何を隠そう、この私、編集者の役得として、小金山さんの料理を実際にいただきました。素朴な料理なのだけれども、味わいは奥深く……。さすがこの道三十年の小金山さん、結構なお味でございました。

永平寺地蔵院前の雲水。いよいよ修行生活へと入っていくところ。
撮影……菅野健児

2004/11

[特別対談]中谷美紀×赤木明登
「つくること、演じること」
 中谷美紀+赤木明登
「波」2011年7月号より

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