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フリーダ・カーロのざわめき
「フリーダは人生も凄いけど、絵がおもしろい!」。日本を代表する美術家・森村泰昌さんによる、本書の冒頭を飾る言葉です。確かにフリーダって人生が凄すぎて、ともすると作品より生き方のほうを強調されがち。少女時代の病気と事故による肉体的ハンディ、著名な壁画家である夫ディエゴ・リベラとの激しい愛憎劇、男女を問わず重ねた情事(しかも相手は著名人ばかり!)……。
しかし、森村さんが指摘されるとおり、フリーダは作品じたいも凄いんです(凄い人生があるから凄い作品が生まれたともいえるのですが)。彼女が描いたのは、主として自画像。数えきれないほど描いていますが、いずれの作品でも、力強く揺るぎのない眼差しがこちらを見据えています。たとえ身体は傷だらけでも、涙を流していても、生を信じ続ける心が、そこにある。フリーダが遺作に記したメッセージも「生命万歳」でした。これこそ、彼女にとって永遠のテーマだったのではないでしょうか。
さて、今年2007年は、フリーダの生誕100周年を飾る年。メキシコシティでは、大規模な回顧展が開催されました。会場となったのは、フリーダの葬儀が行われた国立芸術宮殿と、生家である「青い家」(現・フリーダ・カーロ博物館)。主要作品の多くが集められたほか、永らく封印されていたデッサンや写真、書簡類も初公開され、内外から40万人もの観客が訪れたといいます(現地在住リポーターによる詳細は、本書でどうぞ!)。秋以降は、アメリカでも展覧会が巡回するほか、世界各地で写真展や舞台などの記念イヴェントが開催される予定だとか。日本での展覧会が待ち遠しいのですが、現在のところ、確たる情報はキャッチできず……。フリーダの作品をじかに目にする機会が訪れるその日に向けて、本書をぜひお手元に。
2007/09
![[特別対談]中谷美紀×赤木明登](/tonbo/images/index/img_bn_nami201107.jpg)





