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編集者のことば

決定版 一生ものの台所道具

 1999年1月に刊行されたとんぼの本『台所道具の楽しみ』の改訂版です。ご好評におこたえして、このたびレイアウト・デザインも一新、さらに見やすく、すっきりとした仕上がりになったと思います。でも、変わったのは、見た目だけではもちろんありません!! 内容の充実度にこそご注目ください。

 とくに、元の本で紹介した「料理の腕を上げる基本の道具」については一点一点、今回あらためて検証し、価格や問い合わせ先を最新のデータに刷新しました。素材や形を進化させ、使い勝手がさらに良くなった製品もあるので、それらは新たに撮影し直しています。しかし残念ながら、調べていくうちに、廃盤になってしまっていたり、取り扱い中止となって入手困難になっていたりという道具も多々出てきました。著者の平松洋子さんは、「この10年の間に、新しい、いいものもたくさん生まれたの」と、即座に候補を挙げてくださいました。「点数を絞るのが大変!」という頼もしい言葉とともに、今回選んだ台所道具は全95点。うち40点が、今回の本で新たに紹介するものです。もちろん言うまでもなく、平松さん自らが使って、納得して、おすすめするものばかりです。私もこの中からさっそく5点ほど購入、わが台所の仲間に加えました。
 本書は、タイトルに銘打った「決定版」というとおり、この一冊で台所道具のすべてがわかる、という本です。道具の紹介のみならず、素材についての知識や選び方、使い方、そして便利な手入れ法まで、きちっとお伝えしています。ことに、頑固な焦げや汚れが付いてしまった鉄のフライパンを新品同様に再生させる方法や、包丁研ぎのコツなど、私たちの家庭で役立つこと満載です。
 一家に一冊、ぜひどうぞ!! 自分の台所に揃えるべき道具を品定めするのはもちろん、製品が出来上がっていく過程の数々や職人さんの手もとの写真を見ているだけでも、楽しいです!!

すーっ、ぴたっ。蓋が手品のように滑ってぴたりと閉まる、京都・開花堂の茶筒。数十年使い込むと、ブリキ、真鍮、銅ともに深い色合いに変化するが、気密性は不変。

優れた鉄のフライパンで定評のある「リバーライト」のアジア鍋。歪んだカーブと思い切った深さは、汁気のある炒め煮をするのにも便利だ。

2009/11

[特別対談]中谷美紀×赤木明登
「つくること、演じること」
 中谷美紀+赤木明登
「波」2011年7月号より

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