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編集者のことば

カラヴァッジョ巡礼

 あれは何年前のことだったか、ローマで“カラヴァッジョ巡礼”が流行っているという話を聞いた。本書に記されているとおり、カラヴァッジョが画家として開花し、殺人罪で逃亡後も、死の間際まで帰還を切望していたのが、この“永遠の都”。この地に、数多くのカラヴァッジョ作品が遺されているのもうなずけるというもの。かくいう私も、現地でガイドブック(“Rome:where to find Michelangelo, Raphael, Caravaggio, Bernini, Borromini”なる本。類書は他にもありそう)を手に、街をそぞろ歩いた経験あり。あの時は、サンタゴスティーノ聖堂の《ロレートの聖母》が修復中で、残念な思いをした。次回は、本書を持ってイタリア各地とマルタ島の「巡礼」を敢行したい(いつになることやら……)。

 この本には、カラヴァッジョだけでなく同時代の周辺の画家たちや、“カラヴァッジェスキ”と呼ばれる後継者たちの作品も併せて収録。また、絵画の展示されている空間や街の風景を写真で紹介し、美術鑑賞と旅の気分を同時に味わえる贅沢な仕上がりになっています。



ナポリのピオ・モンテ・デラ・ミゼリコルディア聖堂の祭壇画《慈悲の七つの行い》。
撮影=宮下規久朗



《洗礼者ヨハネの斬首》が飾られるマルタ島・ヴァレッタのサン・ジョヴァンニ大聖堂。
撮影=宮下規久朗

2010/01

[特別対談]中谷美紀×赤木明登
「つくること、演じること」
 中谷美紀+赤木明登
「波」2011年7月号より

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