ホーム > 書籍 > とんぼの本 > 編集者のことば > 「戦争」が生んだ絵、奪った絵

とんぼの本


新潮選書 新潮クレスト・ブックス とんぼの本 全集・著作集 辞典・事典 新潮オンデマンドブックス
編集者のことば

「戦争」が生んだ絵、奪った絵

〈「戦争」が生んだ絵〉とは、「戦争」を生き抜いた画家たちが、今度は戦争体験と向きあわねばならなくなり、それを作品にまで昇華させた絵。画家たちの内なる戦いが、いかなるものであったか、戦争体験をもたない人がほとんどとなった今、うかがい知ることはむずかしい。

〈私も学校を半年早く卒業させられて、すぐにもソ連との国境近くに連れ出されている。そこで肋膜に水がたまり、内地に連れもどされた(略)どうしてあなたは生きて還れたのですか、と遺族の方々に尋ねられるたび、私はとても後ろめたい気持になったものだ。たしかにあの辛さに耐えかねて、体が逃げだしてきたものだろう。〉と、上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」開館に際し書かれた野見山暁治氏による本書の香月泰男論は、そのような間隙をうめてくれる。
 では〈「戦争」が奪った絵〉とは? 実在しない絵を図示することはできない。そこで編集者が取った手段は? それが狙い通りになったか? 失敗だったか? 編集者は、その結果をじっと待つしかない、と観念している。

2010/11

[特別対談]中谷美紀×赤木明登
「つくること、演じること」
 中谷美紀+赤木明登
「波」2011年7月号より

とんぼの本カテゴリ



みる 美術・工芸


しる 歴史・宗教


よむ 文学


ゆく 旅


とんぼの本から探す



発売日順に見る



すべてのジャンルを見る



とんぼの本

メールマガジン

小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト

村上春樹『1Q84』新潮社公式サイト

尾崎豊―1965.11.29-1992.4.25―|YUTAKA OZAKI SPECIAL WEBSITE

コロッケ『母さんの「あおいくま」』

新潮4月号別冊「Story Power」2012