現代のエデッサ(ウルファ)の地図と写真
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エデッサ


 当時はアルメニア系のキリスト教会を奉ずる領主が治めていたが、諸侯の一人と養子縁組をし、最初の「十字軍国家」となった都市。その後のアンティオキア攻略を、背後から守る防壁の役割を果たした。

「これまでは存在さえも知らなかったオリエントの地の領主となった彼だが、領民が何を望むのかを悟るのは早かった。(中略)これ以降、このボードワンが統治するエデッサとその周辺一帯は「エデッサ伯領」と呼ばれ、シリア・パレスティーナの地に建設される十字軍国家の一国になる」(『十字軍物語1』92-93ページ)