元和八年(1622)成立。大久保忠教(ただたか)によって書かれた家訓書。全三巻。上巻と中巻では天下統一までの家康と大久保一族の戦歴が、下巻では幕府成立からの自身の経験や思想が記されている。本来門外不出とされたが、写本として広く出回った。

大久保彦左衛門忠教(1560~1639)
おおくぼ・ひこざえもん・ただたか

永禄三年生まれ。『三河物語』の著者。大久保忠員(ただかず)の八男として生まれ、家康のもとで多くの合戦にしたがい、幕府成立後も秀忠、家光の三代に仕えた。通称は「平助」「彦左衛門」。講談では「天下のご意見番」として親しまれる。
国立国会図書館貴重書画像データベース」より転載



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