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026 名前:名無しのVIP 投稿日:2008/07/28(月) 21:13:38 ID:shinchosha 027 名前:名無しのVIP 投稿日:2008/07/29(火) 14:57:46 ID:shinchosha |
「ブラック会社」の良心としてマ男を支える藤田さんは、プログラミングのスキルもさることながら「平成の孔明」と評されるに値する状況判断力、行動力の持ち主。目標を達成するために沈思黙考し、人を、出来事を動かすことのできるすごい男なのです。将来を見据え、軍師的に働き後進を育成する先見の明。迷える子羊を救う優しさ。そして時に“泣いて馬謖を斬る”厳しさ。作中のありとあらゆるところで輝く藤田さんの言動から、日々の生活に活かせる言葉をピックアップしてみました。
その1 「まずは人の性格をキッチリと掴んで、それを元に説得方法を頭の中で展開させるんだ」
仕事をやろうとしないリーダー。説得しようとするマ男。しかし、全然だめです。ああだこうだと言われ断られます。そこに藤田さんが助け舟を出し、リーダーの説得に成功しました。お見事です! 正しいことを言われたからといって、誰もがそれを受け入れるわけではありません。素直な人、怒りっぽい人、プライドが高い人。人それぞれ、納得の仕方や勘所が違うのです。藤田さんは身を以って、処世の要諦「真理」をマ男に伝えたのでした。
その2 「立場など関係ない。人間としてどうなのか、道徳としてどうなのかと言ってる」
倫理的に許せないときには、温厚な藤田さんも厳しい発言をします。あれやこれやと言い訳をし、無軌道な行動をする相手を諌めたいとき、思い切って切れ味の鋭いきつい言葉をあびせる勇気も必要なのです。
その3 「君は能力もあって、判断力も優れているし、何より逆境に強い」
人間褒められるとうれしいもの。特に、自分が尊敬する人に認められている、君は出来ると言われたら、勇気づけられ、さらにやる気が出ること請け合いです。藤田さんは仕事で悩むマ男に
「君は能力もあって、判断力も優れているし、何より逆境に強い」
「そういう人が、この業種では強いんだよ。君は素質がある。磨けば、私なんて足元にも及ばなくなるよ」
とさらりと言います。人を褒めることができるって、格好いいことなのです。
その4 「おっと、もうこんな時間か。そろそろ私はあがろうかな」
2次会で行ったカラオケボックス。しかし、どうも不穏な空気です。歌い続けても解消される様子がなく、いけません。正直、楽しくない。そんなとき、ナチュラルに
「おっと、もうこんな時間か。そろそろ私はあがろうかな」
と言える藤田さんの空気読み力、見習いたいものです。
その5 「君は明らかに様子がおかしかったからね。だけど、私は思ったんだ。ここで助けたら、マ男くんは、いつまで経っても一人立ち出来ないのではないか。いつまで経っても、私を頼るんじゃないかとね。だから、限界まで私は我慢した。一種の賭けでもあった」
わが子を千尋の谷に突き落とす獅子ではありませんが、ときには危険な状況に相手を放置することも必要。直面する困難。そこから逃げずに谷を上りきったとき、人間は成長するのです。藤田さんも、そうしました。マ男に試練を与えたのです。ただその状況がハード過ぎ、潰れてしまいそうになることもある。実際マ男もあと少しで力尽きそうでした。その寸前、
「マ男くん、もう一度、頑張ってみないかな。私は、これからも君を助けていくし見捨てることもしない。いずれ、君は私と肩を並べ、私を追い越すだろう。もう一度、頑張ってみないかな」
と再び手をさしのべる藤田さん。そうなのです。試練の谷を上りきることも大事ですが、それよりも、かけあがろうと努力すること、それ自体が大切だったのでした。藤田さんのケア精神はナイチンゲールを超えています。
その6 「仕事の難易度は少しずつ上げてみると良い。やっちゃいけない事は、一気に上げる事と、以前より下げる事。理由は言わなくても分かるよね」
実力はあるけれど、自信過剰な新入社員。チームの仲間を馬鹿にしているようにもみえます。マ男はどうやって育てればいいのか悩んでいました。
「仕事の難易度は少しずつ上げてみると良い。やっちゃいけない事は、一気に上げる事と、以前より下げる事。理由は言わなくても分かるよね」
と藤田さんはアドバイスします。急に仕事の難易度を上げ自信を喪失させてもいけない。また、簡単な課題ばかりを与え、仕事に対するやる気を失わせてもいけない。物事は何事もバランス感覚が大事。藤田さんは生きるうえで忘れてはいけない事を、人を教育する立場になったマ男に伝えるのです。
その7 「もちろん、リーダーを除いて、ですよ」
リーダーが新人の木村くんをリーダーにしようかと考えていることを、藤田さんとマ男に告げます。それに対し、藤田さんはマ男がチームのなかでは一番リーダーに向いていると言います。ただ、すかさず、
「もちろん、リーダーを除いて、ですよ」
と付け加え、目の前にいるリーダーを立てることを忘れません。この状況判断力が、平成の孔明たるゆえんなのです。
その8 「人には適性がある。一人でやる仕事、外に出向く仕事、物を教える仕事。それぞれを見極めて、使いこなすのが上の人間の役目だろう」
「君は勘違いしている。人は物じゃないんだぞ。君は何様のつもりかは知らないが、君は一人の社員だ。経験年数も2年と、まだ一番浅い。確かに君は実力もあるし、課題は全てこなすどころか、早く終わらせている。だが、今この場に居る人間は全員、私たちの仲間なんだぞ。それを必要無いなどと切り捨てるのが許されると思ってるのか」
「君の中での認識は、出来る・出来ないの二通りしかないのか? 人には適性がある。一人でやる仕事、外に出向く仕事、物を教える仕事。それぞれを見極めて、使いこなすのが上の人間の役目だろう」
「君は自分の視点でしか物事を考えられないだろう。マ男くんはそうじゃない。きっと過去に辛い経験をしたのだろう。挫折も味わってきたに違いない。それらが糧となって、人を思いやって、穏便に物事を進ませていく力を持ってる。ところが君はどうだ? こんな無茶なスケジュールを引いて、くだらない持論を展開して。物事を広く見た方が良い」
リーダーを補佐する立場になった木村くんは、チームに無茶なスケジュールを押し付けました。それを悪いこととも思わずに。藤田さんは激怒します。チームのためにも木村くんのためにも、舌鋒鋭く、木村くんをしかります。藤田さんの言葉、かみしめましょう。
その9 「私の力が100あったとしよう。この100の力は、とても大きい。だけど、一つなんだよ。たった一つの100だ。それに対して20の力が5つあったら・・・それは、100を超えると思わないか?」
人間の能力は、単純に足し算できるものではありません。ホームランをたくさん打つ選手を集めたチームが、必ずしも優勝できるとは限らないように。信頼しあい力を合わせ、お互いの苦手なところを補い合う。そういったチームワークの方がばらばらな強力な個が集まることよりもずっと重要なのです。
その10 「マ男くん、君はもう私を超えているよ」
「マ男くん、君はもう私を超えているよ。君一人の力では、そうじゃないかもしれない。だけど、木村くんの信用は今では君が一番だし井出さんやリーダーも、君の事を陰で認めている。私にしょっちゅう、言ってくるんだからww 上原さんも、竹中くんも、みんな、君を頼りにしてるんだよ」
「私は、社長に言っておいた。君をリーダーにすれば、私を失う事なんて、石ころを捨てるのと同義だと。君は私が去っていく日、リーダーに任命されると思う。君は悩むだろう。苦しむだろう。だけど、私を信じて受けてみて欲しい。そのために、私はリーダーになるのを断り3年間ずっと君を育ててきたのだから」
「平成の孔明」藤田さんが全身全霊で教えつづけた社会人としてのスキル。マ男は知らず知らずそれを吸収し、一人の働く男として成長したのでした。だからこそ、藤田さんも、安心してマ男に重責を託すことができるのです。新しい孔明になれるかどうか。それはマ男のこれからにかかっています。