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五百二十日に及ぶ獄中生活を経て、すべてを奪われた男が沈黙を破る。 
有能な外交官にして傑出した諜報員――。国を愛し、ロシア外交の最前線に飛び出した男は、なぜ、国に裏切られ、逮捕されなければならなかったのか? 政官財を巻き込んだ対立軸が交錯し、国益、国策、利権、野望など様々な思惑が複雑に絡み合う中で、対ロ交渉の実務と情報収集・分析を担っていた男は、何をしようとしていたのか?
四六判変型/398ページ/1680円(定価)/ISBN:978-4-10-475201-0

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佐藤優 (さとう・まさる)
1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。1995年まで在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、1995年より外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年5月に逮捕、現在起訴休職中(元主任分析官)。外交官として勤務するかたわらモスクワ国立大学哲学部客員講師(神学・宗教哲学)、東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)をつとめた。訳書:フロマートカ『なぜ私は生きているか』(新教出版社)、ジュガーノフ『ロシアと現代世界』(自由国民社)等。