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北海道中央バスのバスツアー、その名も「すずらんコース」。北海道庁旧本庁舎から大通公園、時計台前を通り、大倉山ジャンプ競技場へ。そして藻岩山の山頂から札幌の街並みを一望し、最後は羊ケ丘展望台でクラーク博士の銅像を見学。まさに札幌観光の王道をゆくバスツアーである。このコースに、鈴井&大泉コンビが挑戦状を叩きつけた!
ガイド 右手に見えてまいりました建物が、道立近代美術館でございます。
大泉 はいはい、近美(きんび)ね。
鈴井 えっ? 近美って言うかな? なんでも略せばいいってわけじゃないんだから(笑)。
大泉 いやいや近美でしょ? オレ、むかし道近(どうきん)って言って怒られたことがあるんだよ。「違うよ、近美だろ?」って。
ガイド ……あのぉ、あまりこの美術館を略しておっしゃる方はいらっしゃらないのではないかと……。
大泉 そんなことないよ! 道立近代美術館のことは近美って言うんですよ。……あれ? おっしゃらない?
ガイド ええ、おっしゃりません。
大泉 どうです、運転手さん?
鈴井 いきなり運転手さんに振ってますけど(笑)。
運転手 ……。
ガイド 彼は札幌在住ではないもので……。
大泉 運転手さんはどちらですか? 深川? ああ、深川じゃあ、わかりゃしねえよ!
ガイド 逆ギレ……でしょうか(笑)。かく言う私も札幌市民になってから、まだ日が浅いので。
大泉 ああ、だから知らないんだよ!
ガイド そう言う大泉さん、ご出身は?
大泉 ……僕は……江別出身。社長も赤平だから、わかりゃあしないよ。
ガイド 鈴井さん、ご出身は赤平ですか。で、育ったのは札幌ですか?
鈴井 いや、僕は転々としてます。深川にいたこともあります。
大泉 もうお父さまが、夜逃げ、夜逃げでね……。
鈴井 違う!