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生きることについて語るときに私たちの語ること

yom yom vol.47 2017年12月号

(隔月1、3、5、7、9、11月第三金曜日発行)

756円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/11/17

発売日 2017/11/17
JANコード F803051
価格 756円(税込)
◆NEW SERIES
武田綾乃「君と漕ぐ」
高校一年の舞奈は、小舟を操る美少女に出会う――。大注目作家の青春部活小説!

堀内公太郎「スクールカースト殺人同窓会」
イジメた者とイジメられた者が一堂に会すその日、同窓会バトルロワイヤルの狼煙があがる!

◆SPECIAL STORY
澤村伊智「壁の向こうで誰かが」
人はセックスを気持ちいいものだという。誰しもが「愛好する性」をもつという。だとしたら私は――異常なのだろうか。

町田そのこ「あなたがいない夜」連作「ぎょらん」
現実感のない、彼の葬儀。そこで出会ったのは、もう二度と会うはずのない、あの人だった。

◆SERIES
吉野万理子「忘霊トランクルーム」[最終回]
おれは子どもの頃、人を殺した? 星哉の過去と忘霊の謎がついに明らかになる。

中江有里「残りものには過去がある」[第2回]
前妻が放った言葉の呪縛から逃れられない池田は、旧友の披露宴会場で小さな女の子と出会う。

千早 茜 × 尾崎世界観「犬も食わない」[第4回]
大輔の弟が家に来る日。福の帰りを待つ大輔は、なんとなくクローゼットの中に入り――。

中山七里「死にゆく者の祈り」[第4回]
出家した理由を問われ、ますます悩みを深くした顕真。その惑いを師に看破され――。

三上 延「月の沙漠を 同潤会代官山アパートクロニクル[第5回]
杉岡進のツキのなかった一年もあと少しで終わる。そんな夜にラジオから流れてきたのは――。

乾 緑郎「機巧のイヴ2 Mundus Novus[第4回]
「喧嘩の方はからっきしでしてね。でも殺人なら――」。巨大な肉切り包丁が日向に迫る。

東川篤哉「三人組にうってつけの迷宮 がやき荘アラサー探偵局2[第3回]
容疑者は女子高生の制服姿にやや無理がある女? いますね。そういう人が、かがやき荘に……。

早坂 吝「人工知能探偵AIアイのリアル・ディープラーニング」[第4回]
組織を率いる人工知能と対峙した以相。一方の相以は、輔の母の不可解な死因を追った。

青柳碧人「猫河原家の人びと」[第3回]
美味しい肉が食べられるはずだったのに、なんで毒殺!? てか、なんで家族がここにいるの!?

柏井 壽「祇園白川 レシピ買います 小堀商店」[第3回]
信州で三百年続く宿に伝わる、絶品松茸料理の秘密。京都グルメ小説、秋の巻。

梶尾真治「Aクライ・プリンセス」[第7回]
能力をコントロールできるようになった栄子が知る、巨大不明生物の正体とは。

最果タヒ「暗闇くん/暗闇くん 別邸」[第4回]
バラのつぼみの中で読むための詩/おはよう/レントゲン室/月のアンテナ/残海

◆COMIC
ふみふみこ「愛と呪い」[第3回]
なにもかも真っ白で透明な――

益田ミリ「マリコ、うまくいくよ」[第15回]
――マリコたちが選んだ、それぞれの戦い方とは。

◆CULTURE&COLUMN
砂田麻美「世界のαに関するカルチャー時評」[第2回]
恐いほど君が好き
*このコーナーはトミヤマユキコ氏、砂田麻美氏、円城塔氏が交代で執筆します。

中村 中「午前一時のノスタルジア」[第2回]
まっすぐ帰れない

カレー沢 薫「モテる技術(仮)」[第4回]
男はモテるために何を考えるのか。我々は真相を探るため、「プレイボーイ」を紐解いた。

新井久幸「読みたい人、書きたい人のための、ミステリ超入門」[第4回]
意外な犯人は、「意外」じゃない

執筆者紹介/編集後記

編集長から

青春小説の光や風や水音は

 街中でも自然の中でもいいのですが、屋外をただ歩き回るのが好きです。けっこう真面目に歩きます。2017年のいま現在に、自分を時刻合わせするように。
 そうして目にするアパート軒下の洗濯物やビルの隙間から覗く空や、峠から眺める遠くの街は、いま目の前にある風景ですが、いつもどこか懐かしい。
 原風景、というのでしょうか。心の差分アップデートには自分のスタート地点が必要で、その原風景があってこそいま現在の価値を推し量れたりもするような。

 武田綾乃さんの新連載「君と漕ぐ」は、秩父・長瀞にある高校カヌー部の物語。四人の女の子が捉える光や風や水音は、女子高生じゃないあなたにも(私にも)、物語を追うほどに「ああ、この感覚!」と感じられる「普遍の原風景」となって押し寄せます。まさに王道の青春小説。私、たいして面白いこともなく大人になったと思ってきましたが、この作品を読みながら意外に楽しい記憶が蘇って驚きました。

 もう一作の新連載、堀内公太郎さんの「スクールカースト殺人同窓会」は、人間の弱さをエンターテインメントの主題として昇華させる意欲作です。高校卒業から十年たった同窓会で暴露される、クラス内のカーストが覆い隠した昏い事件の真相とは――。

 前号から始まった「世界のαに関するカルチャー時評」、今回は映画監督の砂田麻美さんが担当です。砂田さんが選んだ時評の切り口は、柴犬。担当者から聞いたときには「なんで?」と思わず問い返しましたが、原稿を読ませていただいて深く納得。

 ほかにも2016年のR-18文学賞で鮮烈なデビューを飾った町田そのこさんの〈連作「ぎょらん」〉、ホラー作家の澤村伊智さんが官能小説にチャレンジした読み切り短編、ミュージシャンとして、そして役者としても活躍する中村中(あたる)さんのエッセイなど、今号も文芸誌ならではのバラエティー豊かな目次になりました。吉野万理子さん「忘霊トランクルーム」は最終回を迎え、来年には新潮文庫から書籍化される予定です。

 なお、前号当欄でお知らせしました平原卓さんの新連載は、準備にもう少々のお時間をいただくことになりました。
 来年1月配信の2018年2月号では、門井慶喜さん、瀧羽麻子さん、柳井政和さんの新連載ほか、本誌のヴィジュアルクリエイター陣にスポットライトを当てた特集「イラストレーターの情熱を語ろう」も準備中です。今後はさまざまなトピックスの特集記事に挑戦していきたいと考えており、小説のみならず文芸ジャンル全般から世の中に切り込む“総合誌”として他にない魅力を追求いたしますので、どうぞご期待いただきたく存じます。

「yom yom」編集長 西村博一

次号予告

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雑誌から生まれた本

yom yomとは?

世界はこんなにも様々な可能性に満ちているから。

「yom yom」はそんな物語の囁きを、あなたがこっそり聞きに来る雑誌です。あなたと一緒に歩いてくれる、あなたのための物語が、見つかる場所になりたいのです。それでお気に入りを読み終えたら、「しょうがない。明日も生きていってやるさ」とでも思っていただければ幸せです。注目作家の小説も詩もコミックも……文芸の「イマココ」に必ず出会えるボリュームたっぷりの文芸誌です。

yom yom

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