ホーム > 雑誌を探す > 雑誌詳細:yom yom > 雑誌詳細:yom yom vol.48 2018年2月号

特集 イラストレーターの情熱を語ろう

yom yom vol.48 2018年2月号

(隔月1、3、5、7、9、11月第三金曜日発行)

756円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2018/01/19

発売日 2018/01/19
JANコード F80306
価格 756円(税込)
◆NEW SERIES
門井慶喜「地中の星」
時は大正中期。帝都を掘り、鉄道を通す夢を描く男が現われた。地下鉄の父、早川徳次と技術者たちの熱き挑戦が始まる。新直木賞作家の意欲作、連載開始!

瀧羽麻子「コンソメスープとマーブルクッキー」
シリーズ「ファミーユ・ド・トロワ」
厨房に眠るレシピが孫娘の小さな胸に届けるものは――。料理が育む家族の絆を描く連作スタート。

柳井政和「レトロゲームファクトリー」
失踪した伝説的ゲームクリエイターの謎を追え! 『裏切りのプログラム』の著者による本格ゲーム業界小説START。

新納 翔「東京デストロイ・マッピング」
圧倒的な力が東京を概念化された秩序で塗り潰す。2020年に向けた再開発で消えてゆく、様々な街の「核」を捉える写真都市論。新連載第1回は〈渋谷〉。

◆SPECIAL FEATURES
特集「イラストレーターの情熱を語ろう」
小説とのコラボレーションを通じて、ヴィジュアルクリエイターたちはいま何を追い求めているのか? 押見修造、げみ、agoeraほか注目の漫画家・イラストレーター22人の情熱と作品世界をフューチャリング。

◆SERIES
乾 緑郎「機巧のイヴ2 Mundus Novus[最終回]
「伊武は絶対にあなたには渡さないわ!」。人々の欲望を詰め込んだ観覧車ホイールが回り始める。

早坂 吝「人工知能探偵AIアイのリアル・ディープラーニング」[最終回]
右龍の裏切りで拉致された相以と輔。目覚めるとそこは、オクタコア深奥の全てが奇妙な部屋だった。

武田綾乃「君と漕ぐ」[第2回]
恵まれた体躯と実力を持った一年生の恵梨香。部長の希衣は複雑な思いを抱くが――。

千早 茜×尾崎世界観「犬も食わない」[第5回]
別れを決めて家を出ようとする福に、大輔があわてて打ち明けたこと――。

中江有里「残りものには過去がある」[第3回]
あの日から、私は自分を罰しながら生きてきた。新婦の人生への咎を背負った貴子に、与えられた祝福。

三上 延「月の沙漠を 同潤会代官山アパートクロニクル[第6回]
病院から一時帰宅した竹井。「おうち、うれしい?」――曾孫の言葉で脳裏に浮かんだ場所は……。

中山七里「死にゆく者の祈り」[第5回]
川崎署を辞去しかけた顕真に、文屋刑事が漏らした供述の矛盾。すがる思いで改めて、話を聞くことに。

東川篤哉「三人組にうってつけの迷宮 かがやき荘アラサー探偵局2[第4回]
事件の鍵を握るのは西荻窪のマイトガイ? 礼菜の疑いを晴らすべく、美緒と葵は現場へ向かうが……。

青柳碧人「猫河原家の人びと」[第4回]
念願の一人暮らしのはずが芸能事務所で殺人事件――悪魔が来たりてエロイム、エッサイム!?

梶尾真治「Aクライ・プリンセス」[第8回]
スーパーヒロインの短い休暇。栄子は母に“あること”を確かめるため故郷へ発った。

堀内公太郎「スクールカースト殺人同窓会」[第2回]
同窓会当日。疑惑の七人に話を聞こうとする環奈と南だが、現れない者、会場から姿を消す者がいて……。

町田そのこ「はじまりの赤」 連作「ぎょらん」
葬儀社で働く千帆のもとに、突如訪れた恩人の訃報。せめてできるだけいい葬儀を、そう思っていたのに――。

最果タヒ「暗闇くん/暗闇くん 別邸」[第5回]
夜の金魚鉢で浮かんで読む詩/花の花/あこがれの詩/雨乞いの詩/だれか

◆COMIC
益田ミリ「マリコ、うまくいくよ」[最終回]
――マリコたちの戦いとすれ違いと共感の日々はこれからも。

ふみふみこ「愛と呪い」[第4回]
失恋――醜い私は消されもせず。

◆CULTURE&COLUMN
円城 塔「世界のαに関するカルチャー時評」[第3回]
今夜、なに書こう
*このコーナーはトミヤマユキコ氏、砂田麻美氏、円城塔氏が交代で執筆します。

神田桂一「午前一時のノスタルジア」
なんとなく、着払い

カレー沢 薫「モテる技術(仮)」[第5回]
EXILEに学ぼう。

新井久幸「読みたい人、書きたい人のための、ミステリ超入門」[第5回]
「ふうん」な伏線じゃ驚けない

執筆者紹介/編集後記

編集長から

新直木賞作家・門井慶喜氏の意欲作、イラストレーション特集記事、就活学生にお勧めの書評

 ひと昔前の文芸誌では、挿絵に登場人物を描くのは避けるべきだとされたそうです。読者の自由な想像力を阻害する、というのがその理由。でも、テキストと呼応しながら誕生する優れたヴィジュアル要素の働きで、どれほど素晴らしいイメージの世界を楽しめるのかを私たちはもう知っています。

 電子化によってカラーを自在に使えるようになった本誌ですから、いつかイラストに光を当てた特集を組んでみたいと思っていました。本号特集「イラストレーターの情熱を語ろう」では、表紙の押見修造さんを始めとして、げみさん、agoeraさんといった連載作品のイラストレーターを中心に22人の作品と声をお届けします。各氏のコメントを読ませていただきながら、本当に楽しかったです。皆さん私とはぜんぜん違う「目」をもっているんだな、世の中の賞味方法っていろいろあるな、と。

 新直木賞作家の門井慶喜さんは、地下鉄銀座線の黎明期を描く「地中の星」を連載開始。時は大正中期。後に“地下鉄の父”と呼ばれるようになった早川徳次を始めとして、帝都を掘り、鉄道を通すという奇想天外な夢を抱いた人々の熱い挑戦を描きます。1927年12月30日に東洋初の地下鉄として上野駅~浅草駅間が開通し、銀座線は誕生しました。それからちょうど90年。著者ご本人の直木賞受賞も重なって、各方面から話題を集めている作品です。

 ほかには瀧羽麻子さん、柳井政和さんが小説を新連載。気鋭の写真家・新納翔さんは、2020年を控え激しい破壊と再生が続く東京をテーマにした写真都市論、「東京デストロイ・マッピング」を開始しました。この新納さんの文章がまた、私には意表を突かれる切り口の連続で、違う「目」を持つ人の発想に触れる喜びを堪能しました。

 ところで先日、就職活動中の学生さん向けのセミナーで、電子出版の現状と将来像をお話する機会があったのですが、その際に援用させていただいたのは本号「世界のαに関するカルチャー時評」で円城塔さんが展開している電子書籍とwebについて(さらには紙の書籍という従来の形態での出版について)の非常に示唆に富んだ考察でした。

 電子雑誌はまだ過渡期のメディアとしか表現しようがない要素も多く、それだけたくさんの課題を抱えています。ただ、「まず紙版を作り、そのデータを電子化する」というこの20年の出版業界の前提が根本的に抱えてしまっている矛盾を見つめ直し、次世代の構造転換へと結びつけるためのヒントも、この電子雑誌の現場にあると言えるでしょう。出版業界への就職をお考えの皆様や電子出版の未来像にご関心をお持ちの方は、是非ご一読をお勧めします。

「yom yom」編集長 西村博一

次号予告

バックナンバー

雑誌から生まれた本

yom yomとは?

世界はこんなにも様々な可能性に満ちているから。

「yom yom」はそんな物語の囁きを、あなたがこっそり聞きに来る雑誌です。あなたと一緒に歩いてくれる、あなたのための物語が、見つかる場所になりたいのです。それでお気に入りを読み終えたら、「しょうがない。明日も生きていってやるさ」とでも思っていただければ幸せです。注目作家の小説も詩もコミックも……文芸の「イマココ」に必ず出会えるボリュームたっぷりの文芸誌です。

yom yom

アプリストア、または以下の電子書店よりご購入ください。

『yom yom』定期購読アプリ iOS・androidアプリでは、半年購読(6ヶ月・3号分・税込2000円)と年間購読(12ヶ月・6号分・税込4000円)にて、yomyomを定期購読いただけます。詳しい購入方法は、各サイトにてご確認ください。

アプリストア

  • app store
  • google play

電子書店

  • amazon
  • 楽天ブックス
  • honto
  • BookLive
  • BOOK☆WALKER
  • Reader
Shincho Live!