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聖地ミカド「eスポーツ元年」の生存戦略
[ゲームカルチャー特集 第2回]

yom yom vol.51 2018年8月号

(隔月1、3、5、7、9、11月第三金曜日発行)

756円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2018/07/20

発売日 2018/07/20
JANコード F80315
価格 756円(税込)
◆SPECIAL ARTICLES
[連続特集第2回]
ピカチュウの肩から飛び降りる!!
『ポケモン』から20年と未来の日本ゲーム

聖地ミカド「eスポーツ元年」の生存戦略 *文/企画協力:さやわか


◆SPECIAL STORY
畠中 恵「はじめての使い しゃばけ外伝 画:柴田ゆう
猫又のとら次とくま蔵、江戸への道中は危険だらけ!? しゃばけシリーズ外伝、待望の新作です。

◆CLOSE UP
[連続企画第3回]
そして、僕たちは舞台に立っている。 写真:坪田充晃
俳優・加藤良輔インタビュー

[特別対談]
鈴木敏夫×米田建三
あのヤクザな取材の日々、そしてジブリと国会へ

40数年前、「アサ芸」編集部で共に働いた二人が久々の再会。
いま思い出す、過酷な記者生活と偉大な人物とは――

[特別対談]
ふみふみこ×浅野いにお
あの頃、私たちはひとりぼっちだった

90年代を通った二人が語り合う 家族、孤独、生き延び方――

◆SERIES
青柳碧人「猫河原家の人びと2」[新章スタート]画:uki+MITO
下手人はどこから来て、どこに消えた? 忍者カフェで友紀のずぶぬれ名推理、ニンニン。

町田そのこ「珠が映すもの」連作〈ぎょらん〉画:またよし
受け止めきれない現実を前に、あいつはまた逃げ出した。「ぎょらん」の謎を解くのだと、馬鹿なことを言って――。

堀内公太郎「スクールカースト殺人同窓会」[最終回]画:宮崎夏次系
同窓会は誰により開かれたのか? 連続死の真実が姿を現す衝撃のクライマックス!

最果タヒ「暗闇くん/暗闇くん 別邸」[第8回]
紫陽花の葉にうずもれて読む詩/合唱団/やわらかくなりたい/井戸水の詩/松の木の匂い

垣谷美雨「良縁お祈り申し上げます」[第3回]画:かんのひろみ
目の前の老婆は未来の私――? 難航中の親婚活に、千賀子は頭を悩ませる。

門井慶喜「地中の星」[第4回]画:山田ケンジ
八年の時が流れ、ゼロから始めた地下鉄事業はいよいよ起工式の日を迎えた。夢の第二幕は、現場の男たちに託される。

中山七里「死にゆく者の祈り」[第8回]画:にしざかひろみ
ついに掴んだ黒島竜司の名。黙する関根を後に、顕真は黒島本人に接触する――。

宮木あや子「手のひらの楽園」[第3回]画:大宮いお
学校にいられるのはあと一年半――。文化祭の朝、理由を説明できないまま友麻は教室で泣き続けた。

武田綾乃「君と漕ぐ」[第5回]画:おとないちあき
せせらぎのマスター、芦田の指導を受けることになったカヌー部四人。彼の知られざる過去とは。

吉野万理子「トリカブトの残り香 忘霊トランクルーム2[第2回]画:中村至宏
西条さんの悩みの原因は千園美先生では? そう疑う星哉はアートフラワー教室に潜入するが。

東川篤哉「三人組にうってつけの迷宮 かがやき荘アラサー探偵局2[第6回]画:ヤスダスズヒト
「この密室、うちには見えたっちゃよ!」美緒さん、やけに自信満々ですけど……ホントに大丈夫?

◆COMIC
ふみふみこ「愛と呪い」[第7回]
本当につまらないことなのに、それしか生き延びる方法がない。

◆CULTURE&COLUMN
鴻巣友季子「『風と共に去りぬ』の謎を解く」[最終回]
文体は語る、物語も人生も――分裂と融和、対立と和解、ボケとツッコミの構図

乗田綾子「境界線に置くことば」
死期を迎えたこの町のCDレンタル店

新納 翔「東京デストロイ・マッピング」[第4回:東雲/新木場・夢の島]写真/テキスト
圧倒的な力が東京を概念化された秩序で塗り潰す。
2020年に向けた再開発で消えてゆく、様々な街の「核」を捉える写真都市論。

円城 塔「世界のαに関するカルチャー時評」[第6回]
ネットの海に溺れる魚

カレー沢 薫「モテる技術(仮)」[第8回]
あなたはもう、安室の女になっている――。“ゼロシコ”に学ぶモテとは?

原田まりる「午前一時のノスタルジア」
真夜中のごっこ遊び

新井久幸「読みたい人、書きたい人のための、ミステリ超入門」[第8回]
ミステリ新人賞、その執筆および投稿と選考に関する一考察

◆BOOKS
大矢博子
吉川トリコ『マリー・アントワネットの日記 Rose/Blue』

本誌編集部
青柳碧人『猫河原家の人びと 一家全員、名探偵』

執筆者紹介/編集後記

編集長から

時代の境界線に置くことば

 1990年代といえば、私は上京し大学に入って就職して、駆け出しの編集者生活を始めました。世の中の仕組みみたいなものに適応するので精一杯で、オウム真理教関係者が新潮社の社員駐車場で車のナンバーを記録していたので気をつけろという話があったり、少年Aの顔写真を載せた「FOCUS」を回収するしないで騒ぎになったり、仕事絡みに限っても大きな出来事がたくさんあったはずなのですが、なんだかすべて他人事のような気がしていました。つまり、自分の90年代の記憶はけっこう曖昧だと思っていたのです。

 そんな認識を変えるきっかけになった本が、今号から始まる「境界線に置くことば」コーナーの第1回をお書きいただいた乗田綾子さんの『SMAPと、とあるファンの物語 あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど』でした。ご自身の少女時代からの歩みと重ね合わせながらの「極私的」と言ってもよさそうなアプローチで、デビュー以来のSMAP像を伝える文章に触れるうち、意外にも私自身分が同時代にいろいろ感じていたこと、考えていたことが鮮やかに甦ってくるのです。いわゆる「大きな主語」からの発言ではない、「個のことば」の強さだと思いました。

 今号は鈴木敏夫氏×米田建三氏、ふみふみこ氏×浅野いにお氏と、ふたつの対談が掲載されています。
 スタジオジブリの映画プロデューサーとして数々の名作アニメを世に送り出している鈴木氏は、元衆議院議員の米田氏と徳間書店時代に同僚でした。あのいなせなおじさん向け雑誌(失礼!)時代のけっこう荒っぽい取材の日々や、戦後メディア史に名を刻んだ徳間康快の思い出など、時の経つのも忘れて語り合うお二人のことばからは、70年代の熱気が溢れてくるようでした。

 神戸連続児童殺傷事件や阪神淡路大震災、あるいはオウム真理教事件といった出来事を時代背景に、本誌で半自伝的な作品『愛と呪い』(第1巻発売)を連載中のふみ氏と、『ソラニン』『おやすみプンプン』などの作品を通じて若者の閉塞感を描き続けている浅野氏は、ともに80年代初頭の生まれです。つまり思春期はまさに冒頭に記した90年代で、年齢を別にすれば育った環境にさほどの共通点はないはずのお二人の記憶が――記憶自体というよりも、その奥に眠っていた様々な感情が――話し進むうちにシンクロしてゆく様子がとても印象的でした。時代から切り離されて存在できる個人なんて、いないのだなとも思いました。

 ほかにも、前号から続くゲームカルチャー特集では伝説のゲームセンター「ミカド」の池田稔氏からたくさんのコメントをいただきました。大好評の連続インタビュー企画「そして、僕たちは舞台に立っている。」は、加藤良輔氏が登場です。
 時代は刻一刻と移り変わってゆくからこそ、本誌はその境界線で発せられた様々な「個のことば」に、耳を傾けて行きたいと思います。

 小説では、畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ外伝にあたる読み切り短編、「はじめての使い」が待望の掲載です。
 家族の金難に振り回される女性の奮闘を描いた『老後の資金がありません』が続々増刷中の垣谷美雨さんは、本誌で“親婚活”に乗り出した家族の物語「良縁お祈り申し上げます」を連載中。娘にただただ幸せになってもらいたいという親心と、周囲にも自分たち自身にもある見栄や体裁を取り繕いたい気持ちの葛藤に、毎回「わかるわー……」と呟きながら読んでいます。

「yom yom」編集長 西村博一

次号予告

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雑誌から生まれた本

yom yomとは?

世界はこんなにも様々な可能性に満ちているから。

「yom yom」はそんな物語の囁きを、あなたがこっそり聞きに来る雑誌です。あなたと一緒に歩いてくれる、あなたのための物語が、見つかる場所になりたいのです。それでお気に入りを読み終えたら、「しょうがない。明日も生きていってやるさ」とでも思っていただければ幸せです。注目作家の小説も詩もコミックも……文芸の「イマココ」に必ず出会えるボリュームたっぷりの文芸誌です。

yom yom

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