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今日も大切な物語が一つ増えると、いいですね。

yom yom vol.45 2017年8月号

(隔月1、3、5、7、9、11月第三金曜日発行)

756円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/07/21

発売日 2017/07/21
JANコード F803031
価格 756円(税込)
◆NEW SERIES
ふみふみこ「愛と呪い」
少年Aのニュースが流れたあの頃、私は世界を滅ぼすかもしれなくて、誰かに許してもらいたかった。コミック新連載!

青柳碧人「猫河原家の人びと」
猫河原家は家族全員、大の推理マニア。今夜もリビングでは「捜査会議」が始まる――。

柏井 壽「祇園白川 レシピ買います 小堀商店」
名店の料理長だった玉村が宮川町で盛大な宴を催した理由は。京都グルメ小説、開幕!

◆SERIES
岡崎琢磨「春待ち雑貨店ぷらんたん」[最終回]
私の覚悟を見届けて欲しい。そのための今日を、一緒に過ごして――。二人で迎える再びの春。

須賀しのぶ「夏の祈りは」[最終回]
「お前、空気読みすぎなんだよ」。ハズレ世代の主将は、果たして悲願を達成できるのか。

吉川トリコ「マリー・アントワネットの日記」[最終回]
「なにがあっても希望を捨ててはなりません」。彼の言葉を支えに、あたしは進み続ける。たとえ、どんな悲劇が訪れようと――。

朱野帰子「わたし、定時で帰ります。」[最終回]
不必要な超過労働を要求して、部下を洗脳する福永。結衣はついに直接対決を決意した。

蒼月海里「夜と会う。II」[最終回]
冷徹な復讐者として立ちふさがる氷室に澪音たちの言葉は果たして届くのか――。

三川みり「もってけ屋敷の本の怪人」[最終回]
父さんは、浮気をしているのだろうか。悲観した有季は、衝動的に家を飛び出して――。

最果タヒ「暗闇くん/暗闇くん 別邸」[第2回]
閉館後の東京タワーで読むための詩/西へ/愛/拍手喝采/循環の詩

千早 茜×尾崎世界観「犬も食わない」[第3回]
風邪をひいた朝、体温計が見つからない。怠い体を引きずって福は大輔を無理やり起こす。

三上 延「月の沙漠を 同潤会代官山アパートクロニクル」[第3回]
幼き日に自分をかばってくれたお兄ちゃん――。敗戦の後、恵子は雑踏の中に初恋の人を見つけた。

東川篤哉「三人組にうってつけの迷宮 かがやき荘アラサー探偵局2」[第2回]
イケメン取締役の死体は、なぜ全裸だったのか? 礼菜と美緒は自信たっぷりで推理するが……。

中山七里「死にゆく者の祈り」[第2回]
友はなぜ人を殺したのか。判決文に明かされた、信じ難い事件の全容とは――。

乾 緑郎「機巧のイヴ2 Mundus Novus」[第2回]
薄い胸を微かに震わす撥条の音……。私立探偵・日向は目覚めた伊武を密かに連れ出した。

早坂 吝「人工知能探偵AIアイのリアル・ディープラーニング」[第2回]
AI探偵事務所を開いた輔と相似。一方、オクタコアは、以亜による犯罪を計画していた。

成田名璃子「川越三姉妹の失恋」[第3回]
祭りの準備が進む秋。長女の花緒は、秘密の恋愛と咲見庵の危機とに心を乱されて――。

吉野万理子「忘霊トランクルーム」[第3回]
もんぺ姿の忘霊たちが出現。彼女らが憑りついたのは、戦争にまつわる“モノ”だった――。

梶尾真治「Aクライ・プリンセス」[第5回]
職場に現れた祖父、山太郎。栄子の特殊能力を開花させるべく、祖父の訓練がはじまった!

藤井太洋「ワン・モア・ヌーク」[第6回]
3月10日、22時――。但馬が刑事に提案したのは爆発二時間前の接触。最悪の事態は回避できるか?

◆COMIC
益田ミリ「マリコ、うまくいくよ」[第13回]
――空気に傷つかないために何をなくせばよいのだろう。

◆ESSAY&COLUMN
神田松之丞 聞き手・杉江松恋 「“絶滅危惧職”講談師を生きる!」[最終回]
二ツ目昇進で実感した、講談という芸の底知れぬ魅力。真打までの残された日々で若き講談師が目指すものとは。

カレー沢 薫「モテる技術(仮)」[第2回]
古典的名作から紐解くモテテクニック♡ ――という地獄はここだ! 読んできな!!

新井久幸「読みたい人、書きたい人のための、ミステリ超入門」[第2回]
謎がなければ始まらない

執筆者紹介/編集後記

次号予告

編集長から

心を縛る「呪い」を解く

 雑誌は時代とともにありたい、などと言うと変に恰好よくなってしまいますが、要するに私はいま自分の立っている場所やココにいる理由がピンと来なくて不安なのです。それはこの先もずっと、消えてくれない感覚なのかもしれません。でもたまには「まあ概ねよしとしよう」と感じられる瞬間も訪れて、その中のいくつかは過去を相対化する機会を得た時だったりします。
 つまり、かつての自分の心を縛っていたものを、離れたところから見直す時。かさぶたを怖々はがしてみたら薄いピンクの皮膚が再生されていてほっとする、というような感覚に近いかもしれません。

 ふみふみこさんの新連載コミック「愛と呪い」は、まだSNSが存在しない1990年代後半の物語。世紀末の世界滅亡なんて、それは頭では「あるわけない」と考えながらも、たくさんの人たちが心のどこかで「終わり」を強く意識していたあの時代。阪神淡路大震災、オウム真理教による地下鉄サリン事件、酒鬼薔薇聖斗事件といった衝撃的な出来事が続く中、明日がどんどん不確かなものになってゆく息苦しさを、ご記憶の読者も多いのではないでしょうか。
 今ならそうした気持ちをSNS経由で誰かに叫ぶこともアリですが、当時の特に地方都市の少年少女の閉塞感は、どこにも届かせようがなかった気がします。世の中にはもっとよい場所があるはずで、バブルの多幸感溢れるヴィジョンを幼い頃から大量に心に流し込まれて育ったのに、でもなぜか今いるココは全然ダメじゃないかという縛られ方。「愛と呪い」を読みながら、それを現在から改めて見つめてみたいと思いました。

 今号は、ほかにも新連載が二作。
 青柳碧人さんのミステリー「猫河原家の人びと」は、毎晩リビングで「捜査会議」が始まるような推理マニア一家の中で、一人だけ推理に興味がないお気の毒な女の子が主人公。でも結局は彼女が逆ギレ気味に謎を解いてしまうのが楽しいところ。
 柏井壽さんの「祇園白川 レシピ買います 小堀商店」は京都を舞台にしたグルメ小説。挫折、屈託、あるいは再起の夢……料理人が人生の悲喜こもごもを託したレシピを買い取ることで、彼らの新たな一歩を後押しする不思議な「小堀商店」をめぐるドラマは、オトナの心をじんわり温めてくれること間違いなし。生粋の京都人であり、京都の食のエキスパートとしてガイドブック監修などにも携わってきた著者にしか描けない作品世界です。

 なお次号(vol.46/10月号)では、中江有里さんが長編小説の連載を準備中。花房観音さんの読み切り短編も掲載の予定です。

「yom yom」編集長 西村博一

次号予告

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雑誌から生まれた本

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世界はこんなにも様々な可能性に満ちているから。

「yom yom」はそんな物語の囁きを、あなたがこっそり聞きに来る雑誌です。あなたと一緒に歩いてくれる、あなたのための物語が、見つかる場所になりたいのです。それでお気に入りを読み終えたら、「しょうがない。明日も生きていってやるさ」とでも思っていただければ幸せです。注目作家の小説も詩もコミックも……文芸の「イマココ」に必ず出会えるボリュームたっぷりの文芸誌です。

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