yom yom vol.4の「小説検定」、挑戦して頂けましたでしょうか?
たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
vol.4の「今号のお題」の解答と解説を以下に掲載致します。ぜひご覧下さい。
問10 次の文豪とその娘の名前を結び、彼女の著書を選べ。
答 a―ウ―B、b―ア―A、c―エ―C、d―イ―D
設問からは省いたが、広津桃子は『父広津和郎』を、萩原葉子は『 父・萩原朔太郎』を書いている。ほかにも、室生朝子が『父室生犀星』を書くなど、作家である父を描いた娘の著作は多い。


問11 映画化もされた佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』。主人公に落語を習った少年が発表会でやった噺は?
答 c・まんじゅうこわい
売れない落語家の今昔亭三つ葉は、ひょんなことから出会った三人の口下手を直すために、落語を教えることになる。その一人、大阪から転校してきた村林少年は、クラスのいじめをはねかえすために、あえて大阪弁で「まんじゅうこわい」を演じようとする。


問12 車椅子の少年が謎を解く天藤真『遠きに目ありて』。この作品は、ある作家の長編の脇役を主人公に据えたものである。その作家の名前は?
答 d・仁木悦子
仁木悦子の『青じろい季節』に脇役として登場する母子を原型に、車椅子に座る脳性マヒ少年を主人公とした。なお、作者の仁木悦子自身、幼少時に脊椎カリエスに罹り、ベッドや車椅子で生活しながら、多くの名作を生み出した。


問13 苦難の道を歩む少年・吾一の姿を描いた山本有三『路傍の石』。以下のうち、吾一が就かなかった仕事はどれ?
答 c・新聞配達
吾一はほかに「おともらいかせぎ」もやっている。これは「会葬者のふうをして、葬式のあとについて行き、帰りに、引きものの菓子オリをもらってくる商売」だった。菓子折りは決まった店で換金される。


問14 庶民の情愛を描いた山本周五郎。次のうち、血縁ではない「家族」が出てくる作品は?
答 a・『ちいさこべ』
火事で両親を失った若い棟梁が、手伝いにきた幼馴染の娘と一緒に、孤児を育てる物語。山本周五郎はほかに『かあちゃん』という作品も書いている。


問15 永井荷風の叔父の私生児として生まれた作家を以下から選び、さらに彼が書いた自伝的長編を選びなさい。
答 b―ア
高見順は、永井荷風の叔父で、福井県知事の坂本釤之助(さんのすけ)の私生児だった。荷風はこの叔父をモデルに「新任知事」という小説を書いている。高見順は、荷風を追うように浅草や玉の井に足を運んだが、荷風は高見のことをつねに無視した。なお、『かくてありけり』は野口冨士男、『塵の中』は和田芳恵、『あの日この日』は尾崎一雄の著書である。


問16 以下の子どもの視点からの戦争の描写をタイトルと結びつけた上で、作者名を答えなさい。
答 a―ウ―野坂昭如、b―イ―大江健三郎、c―ア―湯本香樹実、d―エ―今江祥智

たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
vol.4の「今号のお題」の解答と解説を以下に掲載致します。ぜひご覧下さい。
問10 次の文豪とその娘の名前を結び、彼女の著書を選べ。
| a・森鴎外 | b・広津和郎 | c・萩原朔太郎 | d・幸田露伴 |
| ア・桃子 | イ・文 | ウ・茉莉 | エ・葉子 |
| A・『石蕗の花』 | B・『父の帽子』 | C・『蕁麻の家』 | D・『父』 |
設問からは省いたが、広津桃子は『父広津和郎』を、萩原葉子は『 父・萩原朔太郎』を書いている。ほかにも、室生朝子が『父室生犀星』を書くなど、作家である父を描いた娘の著作は多い。
問11 映画化もされた佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』。主人公に落語を習った少年が発表会でやった噺は?
| a・茶の湯 | b・たらちね |
| c・まんじゅうこわい | d・寝床 |
売れない落語家の今昔亭三つ葉は、ひょんなことから出会った三人の口下手を直すために、落語を教えることになる。その一人、大阪から転校してきた村林少年は、クラスのいじめをはねかえすために、あえて大阪弁で「まんじゅうこわい」を演じようとする。
問12 車椅子の少年が謎を解く天藤真『遠きに目ありて』。この作品は、ある作家の長編の脇役を主人公に据えたものである。その作家の名前は?
| a・鮎川哲也 | b・戸板康二 |
| c・結城昌治 | d・仁木悦子 |
仁木悦子の『青じろい季節』に脇役として登場する母子を原型に、車椅子に座る脳性マヒ少年を主人公とした。なお、作者の仁木悦子自身、幼少時に脊椎カリエスに罹り、ベッドや車椅子で生活しながら、多くの名作を生み出した。
問13 苦難の道を歩む少年・吾一の姿を描いた山本有三『路傍の石』。以下のうち、吾一が就かなかった仕事はどれ?
| a・印刷工 | b・速記者 |
| c・新聞配達 | d・呉服屋の小僧 |
吾一はほかに「おともらいかせぎ」もやっている。これは「会葬者のふうをして、葬式のあとについて行き、帰りに、引きものの菓子オリをもらってくる商売」だった。菓子折りは決まった店で換金される。
問14 庶民の情愛を描いた山本周五郎。次のうち、血縁ではない「家族」が出てくる作品は?
| a・『ちいさこべ』 | b・『ちゃん』 |
| c・『あんちゃん』 | d・『思い違い物語』 |
火事で両親を失った若い棟梁が、手伝いにきた幼馴染の娘と一緒に、孤児を育てる物語。山本周五郎はほかに『かあちゃん』という作品も書いている。
問15 永井荷風の叔父の私生児として生まれた作家を以下から選び、さらに彼が書いた自伝的長編を選びなさい。
| a・尾崎一雄 | b・高見順 |
| c・野口冨士男 | d・和田芳恵 |
| ア・『わが胸の底のここには』 | イ・『かくてありけり』 |
| ウ・『塵の中』 | エ・『あの日この日』 |
高見順は、永井荷風の叔父で、福井県知事の坂本釤之助(さんのすけ)の私生児だった。荷風はこの叔父をモデルに「新任知事」という小説を書いている。高見順は、荷風を追うように浅草や玉の井に足を運んだが、荷風は高見のことをつねに無視した。なお、『かくてありけり』は野口冨士男、『塵の中』は和田芳恵、『あの日この日』は尾崎一雄の著書である。
問16 以下の子どもの視点からの戦争の描写をタイトルと結びつけた上で、作者名を答えなさい。
| a・「七月六日、梅雨の名残りの雨の中を、B二九が明石を襲い、清太と節子横穴の中で、雨足の池にえがく波紋をぼんやりながめ、節子は常にはなさぬ人形抱いて、『お家かえりたいわあ、小母さんとこもういやや』およそ不平をこれまでいわなかったのに、泣きべそかいていい、『お家焼けてしもたもん、あれへん』」 |
| b・「しかし戦争は、僕らにとって、村の若者たちの不在、時どき郵便配達夫が届けて来る戦死の通知ということにすぎなかった。戦争は硬い表皮と厚い果肉に浸透しなかった。最近になって村の上空を通過し始めた《敵》の飛行機も僕らには珍しい鳥の一種にすぎないのだった」 |
| c・「おじいさんたちの部隊は、前線の基地を撤退してジャングルの中をさまよっていた。つまり逃げていたのだ。ぜんぶで二十五人いた小隊は、やがてひとり減りふたり減りして十八人になっていた。暑さと飢えと渇きで、死んでしまうか、病気になって置き去りにされてしまったのだ」 |
| d・「火の幕が、火の風が、うしろから追いたてる。こまかなちりが逃げ走る人びとに目つぶしをくらわせる。つむじ風が炎を巻きこみ巻きあげ、火の雨を降らせる。焼けただれたトタンが吸血コウモリの勢いで舞い狂う。人びとは、蛾とは逆に、少しでも暗いところを探して走った。市電の軌道にそって谷町六丁目の方角が暗かった。みんな、吸いこまれるように、その東行きの坂道を走りのぼった」 |
| ア・『夏の庭 The Friends』 |
| イ・『飼育』 |
| ウ・『火垂るの墓』 |
| エ・『ぼんぼん』 |












