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yom yom vol.12の「小説検定」、挑戦して頂けましたでしょうか?
たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
vol.12の「今号のお題」の解答と解説を以下に掲載致します。ぜひご覧下さい。
問8 答 b
宇宙オルガン、オルフェウスの音階といった壮大で謎めいたモチーフは、『モーダルな事象』『新・地底旅行』でも変奏される。奥泉光はジャズバンドでフルートを吹いており、そのこともあって、この作品の演奏シーンはバツグンにスイングしている。集英社文庫版には、作中に出てくる曲にジャズ・ピアニストの山下洋輔が作曲した楽譜が掲載されている。


問9 答 d
ほかの曲もゴーシュが弾いたもの。ゴーシュは、コンサートの後に指名を受けたときも、「印度の虎狩」を弾く。梅津時比古『《セロ弾きのゴーシュ》の音楽論』(東京書籍)はこの曲の意味を次のように指摘する。
「〈ゴーシュはどんどん弾きました。猫が切ながってぱちぱち火花を出したところも過ぎました。扉へからだを何べんもぶっつけた所も過ぎました〉というさらりとした表現のなかに、三毛猫とのやりとりをフラッシュバックさせて身体性を抽出しながら、リズムの快感、音のダイナミズムの衝撃、切迫するテンポ感などを暗喩的に表出している」。


問10 答 b
『ジャズ大名』『楢山節考』に挿入された曲は著者じしんが作曲したもの(ちなみに両作とも映画化されているが、音楽の使い方が印象的だった)。『虚空遍歴』は浄瑠璃の節づくりに打ち込む男を描いたもので、楽譜は使われていない。


問11 答 c
「銭形平次」で知られる野村胡堂は、新聞記者時代にレコード盤の蒐集に打ち込んだ末に、レコード評を書きはじめる。「あらえびす」は東北人の野蛮さを意味する荒夷をひらがなにしたもので、「胡堂」に通じている(大村彦次郎『時代小説盛衰史』筑摩書房)。


問12 答 a―エ、b―ウ、c―ア、d―イ
『太陽と戦慄』はキング・クリムゾンのアルバムからとられている。


問13 答 a
この「儀式」は、毎回「恋の季節」「チャンチキおけさ」などの昭和歌謡を一曲選び、ジャンケンで勝った者が巨大なラジカセからの音をバックに歌いまくるというもの。本作では、この六人組と、おばさんグループ「ミドリ会」が死闘を繰り広げる。


問14 答 c
『船に乗れ!』はチェロを弾く少年と、ヴァイオリンを弾く少女の痛ましい愛の物語でもある。現在第二部まで刊行されており、第三部はウェブマガジン「ブンゲイ・ピュアフル」(http://bungei-pureful.jive-ltd.co.jp/)で連載中。『祈りのギブソン』は伝説のギターをめぐるオカルティックな物語。『長い終わりが始まる』は大学のマンドリンサークルが舞台。『文化祭オクロック』は高校の文化祭でのDJをめぐって話が展開する。
 

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