yom yom vol.14の「小説検定」、挑戦して頂けましたでしょうか?
たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
vol.14の「今号のお題」の解答と解説を以下に掲載致します。ぜひご覧下さい。
問9 答 b
久留米の江南原(こうなんばる)の村々は、筑後川が目の前を流れていても、水を取りこむすべがなく田畑はつねに涸れていた。そのため、五人の庄屋は川に堰をつくり、村に水を引くという困難な計画に着手する。


問10 答 c
尾崎一雄は戦争末期の一九四四年(昭和十九)に胃潰瘍の大出血で倒れ、故郷の神奈川県下曾我村に帰り、その後もそこで暮らした。病床にありながら、木や花、虫や雑草など自然界を題材にした小説やエッセイを書いた。尾崎は子どもの頃から木登りが得意で、しばしば庭の玉樟に登って伊豆半島や富士山を眺めた。七十歳になって、家族から「かるはずみ」「年寄りの冷水」と心配されながらも、尾崎は木に登っている(「木登り」『蜜蜂が降る』収録)。


問11 答 d
江戸時代、鳥島に漂着した者は大半が死亡している。しかし、『漂流』の長平は十二年間この島で生き抜き、ついに仲間と船を造ってこの島を脱出し、八丈島にたどり着く。『火の島』に出てくる鳥島の気象観測所は、台風観測のため一九四八年(昭和二十三)に開設されたが、火山活動によって閉鎖を余儀なくされる。


問12 答 a―ウ、b―ア、c―イ、d―エ
『泥流地帯』は上富良野の奥地に入植した一家が苦労して畑を耕すが、十勝岳の大噴火によってすべてを泥流に押し流される。『崩れ』は、七十二歳の幸田文がある山の崩壊を見たことをきっかけに、やむにやまれぬ気持ちで各地の「崩れ」を見に行った記録。『木』と同様に、自然の姿を見つめた名編だ。『日本沈没』は四百万部を超えるベストセラーで、何度も映画化・ドラマ化された。『火天風神』は台風によるパニックを描く。


問13 答 b
「二助は家中でいちばん広い部屋を占め、その部屋は床の間つきであったが、半坪のひろさをもった床の間はいちめんの大根畠で、いろんな器に栽培された二十日大根が、発育の順序にしたがって左から右に並べられ、この大根畠は真実の大根畠と変らない臭いがした。」この大根を育てるために、この部屋で「こやし」を煮る二助は、「人糞はもっとも神聖なものだ。人糞と音楽の神聖さをくらべてみろ」と珍説を述べる。


問14 答 c
『中空』『非在』『樹霊』で、密林や孤島などで起きる事件にこのコンビが立ち向かう。鳥飼氏自身も奄美大島に住み、自然観察の日々を送っているという。永井するみは北海道大学農学部卒で、『枯れ蔵』では米をめぐって、『樹縛』では木材をめぐってのミステリを書いている。多島斗志之には、瀬戸内海の島を行き来する海上タクシーの船長を主人公にした『二島縁起』『海上タクシー〈ガル3号〉備忘録』がある。多島氏は二〇〇九年十二月に手紙を残して失踪し、安否が気遣われている。北森鴻には『花の下にて春死なむ』『桜宵』など情感豊かなミステリ作品が多いが、今年一月二十五日に逝去した。


問15 答 b、ウ
『枯木灘』は中上健次が芥川賞を受賞した『岬』の続編にあたり、主人公の秋幸の実父への憎しみと執着を描く。この続編が『地の果て 至上の時』であり、「秋幸三部作」と呼ばれている。

たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
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問9 答 b
久留米の江南原(こうなんばる)の村々は、筑後川が目の前を流れていても、水を取りこむすべがなく田畑はつねに涸れていた。そのため、五人の庄屋は川に堰をつくり、村に水を引くという困難な計画に着手する。
問10 答 c
尾崎一雄は戦争末期の一九四四年(昭和十九)に胃潰瘍の大出血で倒れ、故郷の神奈川県下曾我村に帰り、その後もそこで暮らした。病床にありながら、木や花、虫や雑草など自然界を題材にした小説やエッセイを書いた。尾崎は子どもの頃から木登りが得意で、しばしば庭の玉樟に登って伊豆半島や富士山を眺めた。七十歳になって、家族から「かるはずみ」「年寄りの冷水」と心配されながらも、尾崎は木に登っている(「木登り」『蜜蜂が降る』収録)。
問11 答 d
江戸時代、鳥島に漂着した者は大半が死亡している。しかし、『漂流』の長平は十二年間この島で生き抜き、ついに仲間と船を造ってこの島を脱出し、八丈島にたどり着く。『火の島』に出てくる鳥島の気象観測所は、台風観測のため一九四八年(昭和二十三)に開設されたが、火山活動によって閉鎖を余儀なくされる。
問12 答 a―ウ、b―ア、c―イ、d―エ
『泥流地帯』は上富良野の奥地に入植した一家が苦労して畑を耕すが、十勝岳の大噴火によってすべてを泥流に押し流される。『崩れ』は、七十二歳の幸田文がある山の崩壊を見たことをきっかけに、やむにやまれぬ気持ちで各地の「崩れ」を見に行った記録。『木』と同様に、自然の姿を見つめた名編だ。『日本沈没』は四百万部を超えるベストセラーで、何度も映画化・ドラマ化された。『火天風神』は台風によるパニックを描く。
問13 答 b
「二助は家中でいちばん広い部屋を占め、その部屋は床の間つきであったが、半坪のひろさをもった床の間はいちめんの大根畠で、いろんな器に栽培された二十日大根が、発育の順序にしたがって左から右に並べられ、この大根畠は真実の大根畠と変らない臭いがした。」この大根を育てるために、この部屋で「こやし」を煮る二助は、「人糞はもっとも神聖なものだ。人糞と音楽の神聖さをくらべてみろ」と珍説を述べる。
問14 答 c
『中空』『非在』『樹霊』で、密林や孤島などで起きる事件にこのコンビが立ち向かう。鳥飼氏自身も奄美大島に住み、自然観察の日々を送っているという。永井するみは北海道大学農学部卒で、『枯れ蔵』では米をめぐって、『樹縛』では木材をめぐってのミステリを書いている。多島斗志之には、瀬戸内海の島を行き来する海上タクシーの船長を主人公にした『二島縁起』『海上タクシー〈ガル3号〉備忘録』がある。多島氏は二〇〇九年十二月に手紙を残して失踪し、安否が気遣われている。北森鴻には『花の下にて春死なむ』『桜宵』など情感豊かなミステリ作品が多いが、今年一月二十五日に逝去した。
問15 答 b、ウ
『枯木灘』は中上健次が芥川賞を受賞した『岬』の続編にあたり、主人公の秋幸の実父への憎しみと執着を描く。この続編が『地の果て 至上の時』であり、「秋幸三部作」と呼ばれている。












