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yom yom vol.15の「小説検定」、挑戦して頂けましたでしょうか?
たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
vol.15の「今号のお題」の解答と解説を以下に掲載致します。ぜひご覧下さい。
問9 答 b
『赤い帆船』では、東京―タヒチ六千マイルのヨットレースの最中に殺人事件が起こる。警視庁捜査一課の十津川警部補は、大学時代のヨット体験を生かして謎を解明していく。作中に同じくヨットレースと殺人を扱っている松本清張の『火と汐』が小道具として使われているのが面白い。トラベル・ミステリー以前の西村京太郎には、本作のほか、『消えたドライバー』『原子力船むつ消失事件』などがあり、鉄道一辺倒ではなかった。


問10 答 c
モンバサ港とナイロビを結びつけるための「ウガンダ鉄道」の敷設中、それまで人間を襲おうとしなかったライオンが、突如、人肉の味を知る。その後、鉄道労働者たちは「セタニ(悪霊)」の襲撃に怯えながら、工事を進めなければならなくなる。


問11 答 d
牛車以外の運搬方法では、悪路を走るときの振動や途中の道幅の狭さから、機体が傷つく恐れがある。この運搬は太平洋戦争中も続けられ、終戦時には牛たちは餌の欠乏と過酷な労働で一頭残らず死に絶えてしまった。


問12 答 c、エ
「有馬不動産会社は、郊外の土地を、資金のつづく限り買いまくった。(略)一つには土地の値上がりを見越したこと、もう一つには宅地を造って郊外の居住者をさそい込むこと。更にもう一つは工場誘致だった。工場には土地をわり安に提供する。工場が出来るとその付近に居住者がふえる。通勤者がふえる。結局郊外電車の乗客が激増する。その乗客が、朝夕のラッシュ・アワーに、鮨詰になろうが押しあいへしあいになろうが、または振落されて怪我人や死人が出ようが、そんな小さな事は考えるには及ばない。いま、この電車は無茶苦茶にもうかっているのだった」。『傷だらけの山河』は一九六四年に山本薩夫監督により映画化、山村聰が主人公・有馬勝平を演じた。梶山季之『夢の超特急』は、東海道新幹線の用地買収をめぐる汚職疑惑を描いた作品で、『傷だらけの山河』と同じ年に映画化されている(増村保造監督『黒の超特急』)。


問13 答 b
宮脇俊三は中央公論社で編集者として働きながら、日本全国のローカル線を乗りつぶしていった。その国鉄全線の完乗記録をまとめたのが『時刻表2万キロ』で、それとともに会社を辞めて紀行作家となった(『私の途中下車人生』角川文庫)。『鉄道大バザール』はポール・セルー著で、大の鉄道好きの作家である阿川弘之が訳した。セルーと阿川の共著も刊行されている(徳島高義『ささやかな証言』紅書房)。


問14 答 c
西南戦争で死んだ息子の娘なので正確には孫だが、可愛い女の子をいつも隣に乗せているのでこう呼ばれる。「圓太郎馬車」は、落語家の橘家圓太郎が高座で乗合馬車のラッパを吹いたことから、逆に乗合馬車をこう呼ぶようになった。正岡容(いるる)は『圓太郎馬車』という短篇を書いている。


問15 答 b
少年時代に「いつか己も、大海原を飛び渡らなくてはならない」と確信した幸吉が、備前(岡山)で夜な夜な飛行実験を繰り返す。その噂が、世の中に息苦しさを感じていた庶民のあいだで囁かれ、いつしか幕藩体制をゆるがす大きなうねりに変わっていく。
 

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