yom yom vol.16の「小説検定」、挑戦して頂けましたでしょうか?
たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
vol.16の「今号のお題」の解答と解説を以下に掲載致します。ぜひご覧下さい。
問9 答 c
古代アッシリアの図書館の中で、書物や文字の声が聞こえる綺譚。著者の代表作『山月記』と同時に発表された。


問10 答 b
書物に魅せられ、親譲りの財産を蕩尽した「せどり男爵」こと笠井菊哉が語る、本にまつわる不思議な話の数々(「せどり」とは安く買った本を高く売る意味)。この話で、装丁家はある社長から「死んだ人間の皮ではダメだ。生きている人間の、背中の皮を剥いで、それを鞣して装丁して欲しい」と注文される。


問11 答 a
『ぼくは落ち着きがない』は高校の「図書部」の部室を舞台にした青春小説。図書室のまったりとした雰囲気がじつによく描けている。


問12 答 c
先行きに希望のない文芸誌の編集者が、ふと見つけた原稿に執着し、姿を隠していた作者を追いつめて行く。篠田節子はほかに『妖櫻忌』『第4の神話』など、幻の作家や原稿についての物語が多い。ちなみに、田中啓文『禍記』と川又千秋『幻詩狩り』は、呪われた古代文書や詩をめぐるホラー、大西巨人『三位一体の神話』は、本物と偽物をめぐるミステリである。


問13 答 b
「二人」とは椎名誠と目黒考二。「朝から晩までとにかくひっきりなしに本を読んで、それで食っていける、という人生」を夢見る活字中毒者の目黒と、自分の手で雑誌をつくりたい椎名は、一九七六年に『本の雑誌』を創刊する。同誌はのちに月刊となり、現在も発行中。なお、このとき目黒が語った「日本読書株式会社」というアイデアは、のちに作家となった椎名が三百円で買い取り、『日本読書公社』(『蚊』)という短篇になった。


問14 答 d
江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』などをはじめとする真珠社の豆本には、池田満寿夫の版画が使われている。作中の横川蒼太のモデルは江戸川乱歩の実弟・平井通で、晩年は古本屋でもあった(八木福次郎『古本屋の手帖』東京堂出版)。


問15 答 c
僧侶の業行が数十年にわたる唐での生活のあいだに写した多くの経文は、日本に持ち帰る航海の途中ですべてが海に沈む。「そしてそうした海面が普照の眼に映る度にどこからともなく業行の悲痛な絶叫が聞えた」。

たくさんの方から解答をお送り頂きました。ありがとうございました。
vol.16の「今号のお題」の解答と解説を以下に掲載致します。ぜひご覧下さい。
問9 答 c
古代アッシリアの図書館の中で、書物や文字の声が聞こえる綺譚。著者の代表作『山月記』と同時に発表された。
問10 答 b
書物に魅せられ、親譲りの財産を蕩尽した「せどり男爵」こと笠井菊哉が語る、本にまつわる不思議な話の数々(「せどり」とは安く買った本を高く売る意味)。この話で、装丁家はある社長から「死んだ人間の皮ではダメだ。生きている人間の、背中の皮を剥いで、それを鞣して装丁して欲しい」と注文される。
問11 答 a
『ぼくは落ち着きがない』は高校の「図書部」の部室を舞台にした青春小説。図書室のまったりとした雰囲気がじつによく描けている。
問12 答 c
先行きに希望のない文芸誌の編集者が、ふと見つけた原稿に執着し、姿を隠していた作者を追いつめて行く。篠田節子はほかに『妖櫻忌』『第4の神話』など、幻の作家や原稿についての物語が多い。ちなみに、田中啓文『禍記』と川又千秋『幻詩狩り』は、呪われた古代文書や詩をめぐるホラー、大西巨人『三位一体の神話』は、本物と偽物をめぐるミステリである。
問13 答 b
「二人」とは椎名誠と目黒考二。「朝から晩までとにかくひっきりなしに本を読んで、それで食っていける、という人生」を夢見る活字中毒者の目黒と、自分の手で雑誌をつくりたい椎名は、一九七六年に『本の雑誌』を創刊する。同誌はのちに月刊となり、現在も発行中。なお、このとき目黒が語った「日本読書株式会社」というアイデアは、のちに作家となった椎名が三百円で買い取り、『日本読書公社』(『蚊』)という短篇になった。
問14 答 d
江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』などをはじめとする真珠社の豆本には、池田満寿夫の版画が使われている。作中の横川蒼太のモデルは江戸川乱歩の実弟・平井通で、晩年は古本屋でもあった(八木福次郎『古本屋の手帖』東京堂出版)。
問15 答 c
僧侶の業行が数十年にわたる唐での生活のあいだに写した多くの経文は、日本に持ち帰る航海の途中ですべてが海に沈む。「そしてそうした海面が普照の眼に映る度にどこからともなく業行の悲痛な絶叫が聞えた」。












