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あなたの物語の中に、ほんの少しの居場所をください。

yom yom vol.36

(隔月1、3、5、7、9、11月第三金曜日発行)

910円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2015/05/01

発売日 2015/05/01
JANコード 4910090190658
価格 910円(税込)
◆NEW SERIES
仁木英之「神仙の祈り 僕僕先生 零」 
かたや美少女料理仙人。こなた水を司る高位神。僕僕と拠比。
天地創造の宝具「一」を求め旅する、「僕僕先生 零」シリーズ第二弾!

喜多喜久「創薬探偵からお祝いを」 
病の隠れた真犯人に、創薬探偵から謎解きを――。あらゆる薬剤を創り出す
化学合成の天才・遠藤宗史が、現代医療の限界に挑む異色のシリーズ!

少年アヤ「あれの・花園」 
朝をおそれ夜に生きていた少年は見知らぬ街からやってきた青年と出会う。
そして世界はすこしずつ、変わりはじめた――。著者初の本格長編連載!

◆SPECIAL STORY
森川智喜「一つ目小僧ノ巻 トリモノート/科学的ロマン探偵小説」
現代のアイテムがなぜか、時空を超えて二百年前の山中に落とされた。
さえない岡っ引きの娘・お星は未知の技術を用いて犯罪捜査に挑むが……。

◆SERIES
東川篤哉「かがやき荘アラサー探偵局」[第4回]
殺された男は遊び人で、日頃から北沢加奈子にカネをせびっていたという。
再び家賃と引き替えに加奈子捜しを命じられた、かがやき荘の≪便利な連中≫。

太田紫織「緑羅紗扉(グリーンベーズドア)の向こうの時間」[第4回]
オークブリッジ邸は奥様の夢を叶える場所。思う存分、幸せに。だから、
もし秘密を抱えているなら私が守る。……私の想いは間違っていただろうか。

櫛木理宇「FEED」[第3回]
徐々に殺伐としていくシェアハウスの中で、眞実は煌びやかな世界を求め、
綾希は堅実な世界を選び取った。ただそれだけの違いが、崩壊の序幕とも知らず。

福田和代「BUG――広域警察潜行盗聴班」[第3回]
ブティア博士の部屋に侵入し、本格的な盗聴を開始する沖田。その脳裏に
長瀬の言葉がよぎる。――博士、あなたは本当に、僕の父さんを殺したのか?

浅生 鴨「終焉のアグニオン」[第3回]
大切な人を壊した罪を抱え、ヌーは新たな仲間と霧の中を目指す。一方、
ユジーンの消滅から三十年後の世界では、監理者(インスペクタ)の暴走が始まりつつあった。

石田衣良「ダブルスコア」[第16回]
また、鉢合わせ……。ゆっくり互いの心を通わせてきた新聞記者と、
乱暴なまでに積極的な御曹司。真由の想いは、どちらへ向かう――?

坂木 司「女子的生活」[第7回]
今日は仕事の後にかおりを「援護射撃」するミッション。男の条件は年収で、
女は料理を一品持ち寄ること。――なにそれ、バブル時代の合コンですか?

彩坂美月「僕らの世界が終わる頃」[最終回]
ドリームランド開園十周年の記念日、正午。渉が放った挑戦状に、
犯人は応えるのか。交錯する小説と現実を待ち受ける、衝撃のクライマックス!!

青柳碧人「ブタカン! 池谷美咲の演劇部日誌 第二幕」[第3回]
地区大会リハーサルに臨んだ駒川台高校演劇部だが、美咲は風邪でダウン寸前。
大道具部屋でこっそり寝ていたのがアダとなり、ある事件の犯人だと疑われ……。

七尾与史「バリ3探偵 圏内ちゃん――忌女板小町殺人事件」[第3回]
南源次の“にたにたフェイス”殺害動機がわからない。圏内ちゃんはネットで
見つけた謎の書き込みに注目した――。いよいよ汐見坂&小鞠との連携開始!

◆COMIC
益田ミリ「マリコ、うまくいくよ」[第4回]
――働く、ということのゴールはどこにあるのだろう。
社会人2年目の私は、ようやく会社に慣れたばかり。社会人12年目の私は、後輩にも
先輩にもなんだかイライラ。社会人20年目の私は、若者たちの姿がちょっぴり複雑だ。
会社を舞台にすれ違うマリコたち。大丈夫、きっとうまくいくよ。

error403「神梅さんが思うに。」[第4回]
目指せ、スマイル0円。
神梅さん、表情筋を鍛えるの巻。

◆ESSAY&COLUMN
押見修造「表紙のBACK STORY」

畠中 恵「大いなる江戸のトイレ事情」

相場英雄「主人公の眼になるカメラ」

◆PRESENTATION
「女による女のためのR-18文学賞」決定発表

【大賞/友近賞】秋吉敦貴「明け方の家」
瀕死の野良猫を助けたら、私もまた、拾われた。
秘密と苦しみを抱えた、女三人の暮らし。W受賞、期待の新星!!

【読者賞】小林早代子「くたばれ地下アイドル」
わたしは文化的な人間でありたい。「ダッセー」と思うことはしないでいたい。
そしてこの、男のくせに地下アイドルとかやってる目の前の奴を、ひっぱたいて愛したい。

◆小説検定 テーマは「作者」 出題:南陀楼綾繁

この号の誌面

編集長から

表紙が新しくなりました!

春は新しい出発の季節です。進学や就職でまったく別の環境の中に入っていくのは不安なもの。見知らぬ人々の間では、これまでみんなに受け入れてもらえてきた自分自身の姿がぜんぜん伝わらないかもしれません。相手にされないかもしれません。

 でも、もしかするとまったく逆に、どうしてもわかってもらえなかった大好きなものや大事なことを、「そうだよね」と一緒に見つめてくれる人に出会えることだってあるわけです。そんな誰かを超ハイテンションで探している必死な熱気が、この季節、会社帰りによく立ち寄る高田馬場駅前交差点あたりにピンクのオーラになって漂っていて、すみません私はもういい歳をした人なので半笑いになりつつですが、キュッと胸が締め付けられる気がします。

 春号からyom yomの表紙は漫画家の押見修造さんのイラストに変わりました(これまで三年間の表紙をご担当頂いてきた今日マチ子さん、本当にありがとうございました)。
 かつてアニメにもなった代表作『惡の華』の読者に向けて、押見さんはこんな言葉を寄せていました。「この漫画を、今、思春期に苛まれている全ての少年少女、かつて思春期に苛まれたすべてのかつての少年少女に捧げます。」
 ああ、yom yomもそうありたいと思います。年齢や性別やライフスタイルの区別で垣根を作らず、すべての人々の中に棲んでいる中2(中学二年生ですよ、念のため)の心に向き合うような、そんな雑誌に。
 もしかすると、現役中2真っ盛り(再び念のためですが、実年齢が中2ということではないですよ。心に中2的な“ままならなさ”が蟠っているという意味で)の皆さんからは、「なにを上から目線で」と言われてしまうかもしれません。確かに正直、自分を取り巻く世界に対して、違和感を覚えているから偉いってことはないだろうとも思っています。
 それでも、大好きなことや大事だと思うこと、どうしても誰かと共有したいことを抱えて右往左往する気持ちは、絶対に尊いのだと宣言します。そういうものを無視せずに、なんとか折り合いをつけながら右往左往しつつオトナになれればいいなと思います。

 今号から仁木英之さんの「神仙の祈り 僕僕先生 零」、独特な感性をブログやツイッターで炸裂させて人気を博す少年アヤさん「あれの・花園」、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズが人気の喜多喜久さん「創薬探偵からお祝いを」の三作が新連載開始。いずれもすごく中2っぽい。いい意味で。本当に心の底からいい意味で。
 押見修造さんは、表紙イラストにまつわる雑感も毎号お寄せくださることになりました。雑誌を開いて最初のモノクロページ、「表紙のBACK STORY」もお楽しみに。今号の言葉の最後の部分、「未だ見ぬ『きみ』を妄想しながら、本を抱え持って町を歩いた。」というくだりに深く頷いてみたりして……。

「yom yom」編集長 西村博一

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

yom yomとは?

世界はこんなにも様々な可能性に満ちているから。

「yom yom」はそんな物語の囁きを、あなたがこっそり聞きに来る雑誌です。あなたと一緒に歩いてくれる、あなたのための物語が、見つかる場所になりたいのです。それでお気に入りを読み終えたら、「しょうがない。明日も生きていってやるさ」とでも思っていただければ幸せです。注目作家の小説も詩もコミックも……文芸の「イマココ」に必ず出会えるボリュームたっぷりの文芸誌です。