小野不由美の代表作「十二国記」が、5分でわかる! 小野不由美の代表作「十二国記」が、5分でわかる!

小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト

小野不由美の代表作「十二国記」が、5分でわかる! 小野不由美の代表作「十二国記」が、5分でわかる!

1991年、物語全体の「序章」となる『魔性の子』刊行から28年。
日本のファンタジー界に衝撃を与え、
多くの読者に読み継がれてきた「十二国記」シリーズ。
その壮大な物語をわかりやすくご紹介します。

北上次郎氏 推薦!

私たちが忘れていたことが、ここにある。
人が人として生きる上の本分とは何か。
信義とは何か。人を信じるとは何か。
そういう太いテーマがこのシリーズの底に力強く流れている。

<『月の影 影の海〔下〕』解説より>

「十二国記」とは?

十二国記地図

「十二国記」とは、我々の棲む世界とは異なる地図上にない世界〈十二国〉をつなぐ物語。
二つの世界は、「蝕」と呼ばれる現象によってのみ、行き来することができる。〈十二国〉では、天意を受けた霊獣である麒麟によって選ばれた十二人の王が国を治める。国政に心をくだく王、理想に燃える官吏たち、そして懸命に生きる市井の民──。気候、習慣、政治形態などが異なるそれぞれの国を舞台に繰り広げられる深遠な人間ドラマは、私たちに「生きる意味」と「信じる強さ」を問いかける壮大な物語である。NHKでアニメ化もされ(2002~2003年)、話題となった。

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「十二国記」を知る
キーワード

王
麒麟
蓬山
妖魔
半獣
卵果・胎果
蝕
海客

シリーズ一覧

まずはこの2冊!

episode1
月の影 影の海〔上〕
月の影 影の海〔下〕

エピソード1となる『月の影 影の海』〔上・下〕は、平凡な女子高生の陽子が主人公。ある日突然、異界へと連れ去られ、過酷な運命に翻弄される。陽子の生き様を通して、裏切りの痛み、信じる喜び、生きる勇気が、現実の日常にリアルに重なる物語。

episode0
魔性の子
episode0
風の海 迷宮の岸
episode3
東の海神 西の滄海
episode4
風の万里 黎明の空〔上〕
風の万里 黎明の空〔下〕
episode5
丕緒の鳥
episode6
図南の翼
episode7
華胥の幽夢
episode8
黄昏の岸 暁の天

プロフィール

著者小野不由美

おの・ふゆみ

大分県中津生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。1988年ジュニア小説でデビュー。1991年刊行の『魔性の子』にはじまる「十二国記」シリーズは代表作となる。1993年、『東亰異聞』が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年、『残穢』で山本周五郎賞受賞。その他、「ゴーストハント」シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』『営繕かるかや怪異譚』など、ファンタジー、ホラーのジャンルで活躍を続ける。

山田章博

やまだ・あきひろ

高知県生まれ、京都府在住。漫画家、イラストレーター、京都精華大学マンガ学部客員教員。1981年、『ぱだんぱだん』で漫画デビュー。代表作は、『BEAST of EAST~東方眩暈録~』『ロードス島戦記~ファリスの聖女~』など。イラストレーターとしても多くの装画・挿絵を手掛けており、「十二国記」シリーズは二十余年にわたる代表作。その他、ゲーム、アニメのキャラクター原案、映画のコンセプトデザインなどにも携わる。1996年、第27回星雲賞(アート部門)受賞。

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王

それぞれの国の統治者。年齢、性別に関わらず、天意に従った麒麟によって選ばれる。王は麒麟と誓約を交わし、不老不死の身となり、天綱に従って統治を行うべしとされている。天命に背く統治が続くと麒麟は失道という病に倒れ、やがて死ぬ。そして麒麟が死ぬと、王も命を失うことになる。

麒麟

この世界で最高位の霊獣。天意に従い、王気を備えた人物と誓約を交わし、「王」を選ぶ役割をもつ。王が玉座に就くと宰輔として側に仕え、運命を共にする。慈悲深い生き物で、争いや血のにおいを嫌う。

蓬山

黄海の中央、つまり世界の中心にある五山の一つ。蓬廬宮という宮殿があり、麒麟が生まれ育つ場所。王に選ばれんとする者は、この山を目指す。

妖魔

世界の中央にある黄海の地に棲息する、獰猛で人を害す獣。基本的には黄海から出ることはないが、王が天命に背く政治を続けることで荒廃した国には出現し、人間を襲うようになる。

半獣

獣にも人間にも姿を変えられる者のこと。人間と獣のハーフではなく、この世界の人間と同じく、里木に成る卵果から生まれる。差別を受けることもある。

卵巣・胎果

十二国記世界では、子は里木と呼ばれる木に実る卵果から生まれる。子どもが欲しい夫婦は里木に祈りを捧げ、実るのを待ち、もぎ取る。稀に蝕によって虚海の果ての異界に流され、そちらの国で人間の胎内に宿ることがある。こうして生まれた者を胎果と呼ぶ。

蝕

十二国の世界と異世界とを繋いでしまう嵐のような現象。異世界から人が流れ着いたり、実った卵果が流されてしまうこともある。王や麒麟は意図的にこの蝕を起こすことで、異なる世界を行き来することができる。

海客

蝕と呼ばれる現象によって、十二国の世界と異世界が繋がってしまった際に流されてきた者。そのなかで東方(蓬莱=日本)から海を渡って流されてきた者を指す。すなわち登場した海客は全て日本人である。