ホーム > 書籍詳細:宴のあと

宴のあと

三島由紀夫/著

572円(税込)

発売日:1969/07/20

書誌情報

読み仮名 ウタゲノアト
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-105016-4
C-CODE 0193
整理番号 み-3-16
ジャンル 文芸作品
定価 572円

絡みつく女。行き詰まる男。

プライヴァシー裁判であまりにも有名になりながら、その芸術的価値については海外で最初に認められた小説。都知事候補野口雄賢と彼を支えた女性福沢かづの恋愛と政治の葛藤を描くことにより、一つの宴が終ったことの漠たる巨大な空白を象徴的に表現する。著者にとって、社会的現実を直接文学化した最初の試みであり、日本の非政治的風土を正確に観察した完成度の高い作品である。

どういう本?

タイトロジー(タイトルを読む)

「そうそう。残念なことに、こんな田舎へ来たって、いたるところに電信柱がありますからね」
 今度は山崎が恬淡にかづの手の甲を軽く叩いた。
「仕方がありません。そのうち治りますよ。誰だって宴会のあとは、当分こんな気持がつづくもんです」
 かづは雪後庵の大広間で宴の果てたあとの、あの金屏風の虚しい反射を思い出した。(本書242ぺージ)

著者プロフィール

三島由紀夫

ミシマ・ユキオ

(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

三島由紀夫
登録
文芸作品
登録

書籍の分類