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稲荷神社は何故、全国に広まったのか。天皇と稲荷信仰……。隠された呪いと祟りを解き明かすスリリングな論考。

呪う天皇の暗号

関裕二/著

562円(税込)

本の仕様

発売日:2011/01/01

読み仮名 ノロウテンノウノアンゴウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-136474-2
C-CODE 0121
整理番号 せ-13-4
ジャンル 日本史
定価 562円

古代から為政者たちを恐れ戦かせていた呪いと祟りの存在。多くは迷信と片付けられ、表舞台から姿を消してしまった。正史から黙殺されたその存在は、政治に、庶民の生活にどの様な力を及ぼしていたのか。天皇家との関係、稲、水、塩、稲荷などのキーワードから、日本の支配構造に潜む謎を解き明かし、既存の古代史を刷新する。スリリングな論考。『呪いと祟りの日本古代史』改題。

著者プロフィール

関裕二 セキ・ユウジ

1959(昭和34)年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられ奈良に通いつめ、独学で日本古代史を研究。『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』『古代史 50の秘密』『台与の正体』『東大寺の暗号』「古代史謎解き紀行」シリーズなど著書多数。

目次

はじめに
序章 古代から裏社会を支配する者
裏社会と表社会/誰がこの国を支配しているのか/人間社会を真に支配する者/森に似ている天皇という王権/循環する支配のベクトル/天皇に結びつくことで特権を獲得した道々の輩/天皇は政治力学によって偶然守られた?/王権簒奪を目論んだ足利義満/天皇が「裏」と結びついた契機/神道は破壊され鬼は零落した/藤原に反発した聖武天皇/天皇は呪いと祟りを具現化する者
第1章 祟りや迷信におびえる権力者たち
二回過去を捨てた日本人/文部省が音頭を取った「迷信」の排除/西洋的=文化的という発想/呪いと祟りの宗教観の基層を形づくった修験道/権力者を嘲笑う修験道/藤原氏は太古の信仰を潰し中臣神道を創作した/祟りにおびえた権力者・藤原氏/祟る鬼・調伏する鬼/神仏分離の本当の標的/深層に沈殿した太古の宗教観/口裂け女に秘められた太古の日本/『日本書紀』に語り継がれた縄文の信仰/口裂け女と山姥のつながり/日本の民俗信仰の基層を彩る豊穣の女神/隠されてしまった豊穣の女神
第2章 「稲」「水」「塩」に込められた滅びた者の祟り
日本を支配する「祟り」/天皇家を震え上がらせた稲城という呪術/物部守屋も稲城の呪術を用いていた/祟る稲とは何か/水と塩の呪いをかけられた天皇/海神に呪われた皇祖神/祟りと豊穣をもたらす海の神/豊穣の神・伊勢神宮の豊受大神の謎/海の女神に祟られる男たち/豊受大神が海の神であった理由/稲は豊穣と祟りの象徴だった?/海の呪術とつながる一族/由緒正しい一族・蘇我氏/豊受大神と蘇我氏の不思議なつながり/蘇我氏の正体を明らかにする物部氏/蘇我氏と神道のつながり/藤原氏がヒスイを抹殺したわけ
第3章 全国に広がった稲荷信仰と水の祟りの関係
高知県物部村に残される呪術/なぜ稲荷神は増殖するのか/稲荷神と白鳥(餅)のつながり/稲荷信仰と秦氏の重要性/稲荷信仰と土着信仰のつながり/稲荷信仰は五穀豊穣の祈りなのか/雷神を寄せ付けない稲葉の呪力/夫婦となった雷神と稲の神/雷神と穀霊神のふたつの顔をもつ稲荷の神/なぜ稲荷社は「水」とつながるのか/太陽神天照大神が水の女神であることの不整合/光と水は重なってくる?/天照大神は本当に女性だったのか/天照大神を男性とする『古事記』?/日本的な神ではない天照大神/天照大神と大物主神/稲荷社に隠された♂と♀/ストーンサークルが残した太古の信仰/太陽神と縄文信仰のつながり/ひとつのセットとして祀られた太陽神と豊穣の女神/強烈な祟りを連想させる稲荷神
第4章 日本を支配する呪いと祟りの正体
なぜヤマト建国に弱い王が求められたのか/ふたりの初代王は祟る王/祟るヒスイの王家を潰した持統と不比等/聖武天皇はなぜ宇佐八幡を特別扱いしたのか/疫病神としての八幡神/八幡神と応神天皇のつながり/宇佐神宮の祭神は祟る神/宇佐八幡の特殊神事に登場する饒速日命とトヨ/住吉が宇佐でヤマトを敵に回すという謎/宇佐と宗像・住吉を結ぶ神武天皇/神功皇后をめぐる『日本書紀』の思惑/トヨが九州に封印されたカラクリ/喪船という水の祟り/天孫降臨とトヨ敗北の因果/祟る大物主神という嘘の記述/三輪山の日向御子の正体/呪いと祟りの王の正体
おわりに
文庫版あとがき

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