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これでいいのか、日本のがん医療

中村祐輔/著

1,540円(税込)

発売日:2013/02/18

書誌情報

読み仮名 コレデイイノカニホンノガンイリョウ
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 220ページ
ISBN 978-4-10-333431-6
C-CODE 0095
ジャンル 家庭医学・健康
定価 1,540円
電子書籍 価格 1,232円
電子書籍 配信開始日 2013/08/23

日本の医療を立て直すため、あえて日本を後にした遺伝医学の世界的権威が語る。

基礎研究は世界的にもトップレベルであるにもかかわらず、日本ではそれをがんなどの新たな薬や治療法の開発に結びつけることができないでいる。世界中でゲノム創薬が本格化する中、このままでは日本は取り残されてしまう。何がこの国の医療の発展を妨げているのか? 医学界、霞が関行政が抱える病根に鋭くメスを入れる!

目次
まえがき――シカゴで考えていること
第1章 私の原点
米国留学を決断させた外科医時代の経験/ユタでの運命の出会い/スキー事故をきっかけに医師を志す/救急医療を自ら志願/FBIからの誘いも/ようやくがん抑制遺伝子を発見したものの/カタカナの「ヒト」を対象とした日本のゲノム解析/母の死/くじけそうになったら/感情的な言動を諫められた経験も/メディカルサイエンスを復興せよ
第2章 築地の壁
がんセンター研究所長に就任/標準治療という名のマニュアル/抗がん剤の是非をどう捉えるか/死を待つ患者さんの気持ちを慮らない医療/新薬研究の難しさ/リスクが取れない日本/治験の「ジャパン・パッシング」/医療産業は「悪」?/医療産業の裾野を広げよ/安全保障としての医療/新薬開発にポジティブな米国、ネガティブな日本/保険制度は実質崩壊/がんペプチドワクチン療法/「自由診療」という闇/最後は築地を去る
第3章 霞が関の谷間
オールジャパンの意気込みで/錚々たるメンバー参集/震災で構想に暗雲/大混乱の中で/DNA鑑定を申し出たが/南相馬へ/東北の医療の電子化・IT化を提案/東北から日本の医療を変える/霞が関の谷間で/予算権限すらなかった/ドラッグラグの解消だけでは/医療機器の海外依存とディバイスラグ/国家戦略が不可欠なのだが/中国と韓国、そしてシンガポールの猛追/野田首相に直談判/日本を変えるために、日本を去る
第4章 世界初の新薬めざして
フランスの古都リヨンで/十年の歳月をかけて/霞が関の谷間で消えかけたプロジェクト/フランスからの救世主/日本の患者は治験に参加できない現実/わざわざ米国からやって来た患者家族も/がんペプチドワクチンへの挑戦/ヤクザ数万人vs.警察官一人/「ほんまかいな」から始めて/間に合わない火消し/複数のワクチンを投与する作戦も/早い段階での投与が効果的/朝日新聞の報道が水をさす/FDAがガイダンスで先行/日本発の創薬にこだわる理由
おわりに――オーダーメイド医療の夢

著者プロフィール

中村祐輔

ナカムラ・ユウスケ

1952年大阪府生まれ、1977年大阪大学医学部卒業。阪大医学部附属病院、市立堺病院などで外科医として勤務し、がん治療のみならず救急医療にも携わる。1984年遺伝とがんの関連性を研究するために渡米。ユタ大学ハワード・ヒューズ医学研究所研究員として、黎明期のゲノム研究と出会う。1987年同大学人類遺伝学教室助教授に就任。1989年に帰国後、癌研究会癌研究所生化学部長などを経て1994年東京大学医科学研究所教授、1995年同研究所ヒトゲノム解析センター長。2005年理化学研究所ゲノム医科学研究センター長(併任)。2010年独立行政法人国立がん研究センター研究所所長(併任)。2011年内閣官房参与・内閣官房医療イノベーション推進室長を併任。同年12月同室長を辞任し、2012年3月渡米。現在、シカゴ大学医学部教授・個別化医療センター副センター長を務める。

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