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1964年10月、東京が見た「夢」を、当時の写真・文章だけで再現!

東京オリンピック 1964

フォート・キシモト/著 、新潮社/編

1,512円(税込)

本の仕様

発売日:2009/08/25

読み仮名 トウキョウオリンピック1964
シリーズ名 とんぼの本
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 127ページ
ISBN 978-4-10-602191-6
C-CODE 0375
ジャンル スポーツ
定価 1,512円

東洋の魔女! ヘーシンク9分22秒けさ固め! “東京の恋人”チャスラフスカ! ツブラヤがんばれ!――かつてニッポンは、これほど明るくて、元気いっぱいだった。世界的スポーツ写真家集団「フォート・キシモト」の初出秘蔵写真と、三島由紀夫、山口瞳、石原慎太郎ほか第一線の作家たち22人の文章とで振り返る、あの15日間。

著者プロフィール

フォート・キシモト フォート・キシモト

岸本健が率いるスポーツ・フォト・エージェンシー。1957年創業以来、スポーツ専門の写真集団として、オリンピックのほか、FIFAワールド・カップ、世界陸上など世界のトップレベルの大会から障害者スポーツ、健康や楽しみのための“みんなのスポーツ”にいたるまで撮影し続けている。写真のみならずスポーツに関する書籍、資料、各種大会のオフィシャルグッズ、ポスター、切手などの貴重な資料の収集も行っておりその数は10数万点に及んでいる。またスポーツ関係の写真展の企画や写真集の発行も数多く手がけており、総合スポーツ・エージェンシーとして活動を広げている。

目次


1964年、東京オリンピック開会直前の新宿駅南口。高層建築物ゼロ、まるで地平線が見えそう。手前がマラソン・コースとなった甲州街道(右が都心方面、左が初台方面)。駅の左側は、完成間近の京王百貨店。© フォート・キシモト【転載禁止】


日本選手団410人の入場行進。7万人の大歓声で、音楽隊の演奏が聴こえなくなるほどだった。こんなに美しい入場行進は、もう二度と見られない。© フォート・キシモト【転載禁止】


序章
東京大改造
文・小田実、梶山季之、斎藤茂太

第一章 1964年10月10日――
開会式
文・堀口大學、杉本苑子、石川達三

第二章
祭典の舞台
文・武田泰淳

第三章
美と力の協奏
文・大松博文、柴田錬三郎、菊村到、富田常雄、三島由紀夫、曽野綾子

第四章 映画『東京オリンピック』――
史上空前の記録映画
文・市川崑、泉荘一郎、安岡章太郎、黛敏郎

第五章
「ツブラヤがんばれ!」
文・永井龍男、山口瞳

第六章 SAYONARA――
閉会式
文・石原慎太郎、北杜夫、ヤン・デンマン

全競技メダリスト一覧

担当編集者のひとこと

東京オリンピック 1964

 1964年10月、私は、小学校入学を翌年に控えた、中野新橋「ゆりかご幼稚園」の園児でした。みんなで日の丸の旗をもって、青梅街道に、聖火ランナーを応援に行きました。10月10日は、東の空に五輪雲が浮かんでいたのを覚えています(当時、高層建築物などなかったので、中野からでも十分見えたのです)。 父親がどこかから、バスケットボール決勝戦の入場券を入手してきました。当時、そんな競技、私はもちろん、父もよく知りませんでしたが、とにかく「オリンピックを見に行く」というだけで、家中、大騒ぎになりました。母親がお弁当をつくってくれて、祖母に見送られ、2人で張り切って代々木の体育館へ出かけました。

 ところが、着いてみたら、もう終っていたのです。当時の入場券は、開場・開始・終了時間などが「数字」ではなく、たいへんしゃれた「時計の文字盤」でデザインされており、古い世代だった父は、うっかり読み違えていたのです。

「すまなかったなあ」と謝る父でしたが、私は、とにかく、世界各国の旗が翻っているオリンピック会場に行けただけで満足でした。体育館前の広場で、お弁当を食べて帰ってきました。

 私は、中学生になって、吹奏楽部に入りました。その理由のひとつは、古関裕而作曲《オリンピック・マーチ》を演奏したかったからです(この願いは、高校になってから叶えられましたが)。

 1980年代後半から、東欧各地で革命が発生し、抑圧されていた文化人たちが、続々復権を果たしました。その中に、東京オリンピック女子体操の金メダリスト、ベラ・チャスラフスカ(チェコ)がいました。彼女は、ソ連の政治介入に反対し続け、不遇の毎日を送っていたのです。

 出版社に入り、週刊誌記者になると、依田郁子の自殺を取材しました。東京オリンピック、女子80mハードルで決勝まで残った選手です。ずいぶん駆け回りましたが、正確な自殺の原因はわかりませんでした。

 数年前、陸上自衛隊中央音楽隊の定期演奏会に行きました。アンコールで、隊長が、1人のトランペット奏者を紹介しました。
「彼は、定年退職のため、本日のステージが最後になります。実は、彼は、東京オリンピックの開会式でファンファーレを吹いています。ファンファーレ隊だった現役奏者は、これで1人もいなくなります」
 そして、いまでも音楽隊に保存されているフラッグ(楽器の先にぶら下げる五輪の旗)を付け、当時のスタイルのまま、ファンファーレが吹奏され、あの《オリンピック・マーチ》が演奏されました。私はもちろん、すべての聴衆が、うっすら涙を浮かべながら盛大な拍手で、その隊員を送りました。

 個人的な思い出ばかりで申し訳ありません。しかし、似たような経験をされている方は、たくさんおられるはずです。あなたも、もしかしたら、1964年の東京オリンピックが人生の起点となっており、その後も、常につきまとっていませんか。

 世界的スポーツ写真家集団「フォート・キシモト」の初出秘蔵写真と、22人の作家たちによる当時の観戦記。本書は「当時の写真」「当時の文章」「当時の記録」だけで、1964年10月の15日間を再現する本です。

【再録作家】小田実/梶山季之/斎藤茂太/堀口大學/杉本苑子/石川達三/武田泰淳/大松博文/柴田錬三郎/菊村到/富田常雄/三島由紀夫/曽野綾子/市川崑/泉荘一郎/安岡章太郎/黛敏郎/永井龍男/山口瞳/石原慎太郎/北杜夫/ヤン・デンマン/全競技メダリスト一覧付き





日本中を興奮させたマラソン、円谷幸吉の力走(銅メダル)。声援を送る沿道の人々の表情をご覧あれ。当時のニッポンは、こんなに明るくて元気イッパイだった! © フォート・キシモト【転載禁止】

2016/04/27

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