
マル暴捜査
792円(税込)
発売日:2017/07/14
読み仮名 | マルボウソウサ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 188ページ |
ISBN | 978-4-10-610727-6 |
C-CODE | 0236 |
整理番号 | 727 |
ジャンル | ノンフィクション |
定価 | 792円 |
電子書籍 価格 | 792円 |
電子書籍 配信開始日 | 2017/07/21 |
陣容は? 捜査手法は? 日常は? 問題点は? 最強の捜査機関「組対(ソタイ)」の全貌。
「本格的なドンパチ(抗争)は絶対にさせない。あらゆる手法を用いて押さえ込む」。山口組分裂の報を受け、捜査幹部はこう言った――2003年に発足した警視庁組織犯罪対策部、通称・組対(ソタイ)は、1000人近い人員を擁する、全国の暴力団捜査の先頭に立つ組織だ。刑事部系と公安部系の溝、捜査手法の変遷、マル暴刑事の日常と素顔等々、関係者への豊富な取材をもとに、組織犯罪と闘うプロ集団の全貌を描く。
薀蓄倉庫
警視庁の「マル暴捜査」は大所帯
東京都を管轄する警視庁には4万3000人もの警察官がいます。そのうち、暴力団犯罪などに対処するために、2003年に作られたのが警視庁組織犯罪対策部、通称・組対(ソタイ)です。組対は1000人近い大所帯で、これは地方の警察本部の職員数にも匹敵する人数。これを「頼もしい」と思うか、東京はそんなにヤバイのか、と思うのかは人それぞれかと思います。この巨大組織の全貌を初めて包括的に解説したのが『マル暴捜査』(今井良・著)です。
掲載:2017年7月25日
担当編集者のひとこと
1000人も働いている
本書『マル暴捜査』(今井良・著)は、警視庁で暴力団等の組織犯罪捜査に取り組む組織犯罪対策部、通称・組対(ソタイ)の全貌を解説した本です。多分、本邦初の「組対」入門書でしょう。
組対は、1000人もの職員が働いている大所帯です。
そんなに人が必要なのか、と思われるかもしれませんが、本書に掲載の組織図を見ると納得されることでしょう。
組対の中は、大きく7つに分かれています。「組対総務課」と「組対1課~5課」と「組対特別捜査隊」。
総務課、といっても山口六平太が働いているわけではなくて、ここ自体も捜査に深く関与しています。総務課の中も、組織犯罪対策教養係とか、組織犯罪対策情報係とか、いろいろ細かく分かれていて、それぞれのエキスパートがいるわけです。
諸外国に比べて日本は安全だ、とよく聞きます。
それは島国であることや国民性も関係あるでしょうが、プロたちが日夜目を光らせているから、ということも忘れてはならないのでしょう。
本書を読むと、暴力団捜査のプロ、マル暴刑事のすべてがわかります。
2017/07/25
著者プロフィール
今井良
イマイ・リョウ
1974(昭和49)年千葉県生まれ。中央大学文学部卒業。NHKに入局し、地方局や東京の報道局ニュースセンターでニュース番組の制作に10年間携わる。その後、民放テレビ局に移籍。著書に『警視庁科学捜査最前線』。