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偽善者たちへ

百田尚樹/著

858円(税込)

発売日:2019/11/15

  • 新書
  • 電子書籍あり

「薄っぺらい正義」を嗤う。定見なきメディア、愚かな政治家、エセ人権派、厄介な隣国……。

彼らはどこまで本気なのだろうか。都合のいい正義を振りかざし自省しないマスコミ、犯罪者をやたら擁護したがる人権派、隣国の横暴には見て見ぬふりをする輩たち、無責任な発言ばかり繰り返す野党議員……。この国に蔓延する数多の「偽善」をぶった斬り! ベストセラー作家が日々のニュースに潜む「薄っぺらい正義」を笑い飛ばす、言論の銃弾109連射!

目次
はじめに
第一章 薄っぺらい正義
TBSの偏向演出/財務次官とテレビ朝日はどちらが悪いのか/野党の疑惑には目をつぶる/メディアに見えていないこと/大阪市長の英断/オウム事件の反省は/テレビはオカルトを扱うな/陸上競技と差別/市民運動という名の暴力/暴言市長の問題/明石市長の逆襲/元号と反安倍/牽強付会/朝日新聞はアジビラになった/東京新聞も酷い/高校野球の偽善/小学生と洗脳
第二章 人権派という病
「土人」発言/軍人差別/朝鮮学校と拉致/野球と愛国心/人権と犯罪者/防犯カメラと人権/「少年A」と人権/警官と人権/犬と人権/窃盗犯の権利/前科と人権派/受刑者と人権/脱獄する権利/死刑囚とパンまつり/死刑と人権/暴行犯と知的障害/過労死と人権/少年と死刑/議員の息子/オウム真理教と人権/幸福な受刑者/給食と人権/教育委員会の偽善/トランスジェンダーと人権/言葉狩り/ゴミ屋敷と人権/セクハラのライン/その批判は嫉妬?/女性蔑視と人権/ペットと有給/体毛の問題/子育ての価値/黒塗りと差別/大相撲協会のバカ/女子大学とLGBT/大坂選手の政治利用/反天皇判事
第三章 平和という麻酔
自衛隊を違憲と叫ぶべし/鳥越俊太郎の罵倒/愛国の否定/沖縄の約束/学者バカ/憲法ボケ/ハンストの覚悟/力が金正恩を動かした/通り魔を表彰?/北朝鮮のとんでもなさ/北朝鮮漁船の脅威/テロリストを制圧した軍人たち/ミサイルに鈍感な人たち/避難は不要か/Jアラートボケ/日章旗を粗末に扱う人たち/カエルの楽園と中国
第四章 韓国と中国の本質
韓国に忖度/中国に褒められたい人がいる/中国漁船を撃沈したアルゼンチン/韓国の思惑/ゴネゴネ賠償金請求/遺憾で済まない/慰安婦合意について/慰安婦問題を蒸し返し続ける/韓国の犯罪/ライダイハンの悲劇/韓国の厚顔/国民性と差別/韓国はパクる/中国もパクる/中国軍もパクる/無印良品もパクられた/言論の不自由/中国の人権派/ユーチューバー逮捕/中国人の暴挙/暴れる人たち/イケアと中国/中国政府の人権意識/飛行機でも騒ぐ/韓国人窃盗カップル/終戦記念日に考えるべきこと/日本死ね/自衛隊旗への言いがかり/パレードの顛末
第五章 野党の愚
共産党の差別/恫喝議員/村山富市と河野洋平/審議拒否って/民主党のパンフレット/レクサスの女/政治資金はお小遣い/ヤワラちゃん/共産党兼窃盗犯

書誌情報

読み仮名 ギゼンシャタチヘ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-610836-5
C-CODE 0236
整理番号 836
ジャンル 政治・社会
定価 858円
電子書籍 価格 858円
電子書籍 配信開始日 2020/05/22

担当編集者のひとこと

過激な言動の舞台裏

 その言動がたびたび物議を醸す百田さん。時に過激な物言いに発展することもあり、当初は毎回ハラハラしていましたが、しばらくご一緒しているうちに、百田さんが嫌う人や論調にはどこかしら共通点があることに気づきました。
 たとえば、綺麗事や理想論ばかり語って、行動が伴わない人。あるいは、安全圏から誰かを批難するくせに、自分では決して球を投げない人。正論を吐きながら、自らの行いだけはなぜか省みない人。一言でいえば、百田さんが最も嫌うのは「偽善者」なのです。それは確かに、百田さん本人から最も遠いものかもしれません。
 そして、『大放言』のあとがきにもあるとおり、一度そう思ったら、編集者がどんなに止めても「言わずにおれない」のが百田さん。それがツイッターの140字となれば、過激になりすぎることもしばしば。その法則性(?)を理解してからは、以前よりはまだ、冷静でいられるようになりました(あくまでも“当社比”ですが)。
 本書では、日々のニュースに潜む数多の「偽善者たち」をとりあげ、痛快に批判します。もちろん140字と言わず紙幅はたっぷりありますから、読んで面白く、膝を打つ文章ばかり。「過激な百田さん像」を持っている方にこそ、一読をおすすめします。

2019/11/25

著者プロフィール

百田尚樹

ヒャクタ・ナオキ

1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。『海賊とよばれた男』(本屋大賞受賞)『モンスター』『大放言』『鋼のメンタル』『夏の騎士』等著書多数。

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