トキワ荘が伝える日本マンガの夜明け  手塚治虫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫……。日本マンガ界のスターたちが若かりし頃を過ごした伝説のアパートがある。4畳半の部屋が並ぶその「トキワ荘」に彼らが住んでいたのは10年ほどに過ぎないが、残された驚愕のエピソードは数多い。藤子F、藤子(A)、石ノ森、赤塚が行方不明になった手塚の連載を代筆したり、赤塚がギャグマンガでブレイクするきっかけとなったピンチヒッター事件があったり――。
 
芸術新潮
2020年11月号(定価1,500円)10月24日発売
芸術新潮メールマガジン[2020/10/23] うまく表示されない場合はブラウザでご覧ください
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編集長から
トキワ荘が伝える日本マンガの夜明け

 手塚治虫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)、石森章太郎、赤塚不二夫……。日本マンガ界のスターたちが若かりし頃を過ごした伝説のアパートがある。4畳半の部屋が並ぶその「トキワ荘」に彼らが住んでいたのは10年ほどに過ぎないが、残された驚愕のエピソードは数多い。 藤子F、藤子(A)、石森、赤塚が行方不明になった手塚の連載を代筆したり、赤塚がギャグマンガでブレイクするきっかけとなったピンチヒッター事件があったり――。そんなトキワ荘の青春を、ルポマンガで人気の吉本浩二による描きおろし絵物語でご紹介。紅一点の水野英子をはじめ、住人だったマンガ家たちのインタビューからも熱気が伝わってくる。さらに、当時発表された貴重作品から39頁分を一挙再録。そして7月に開館した「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を徹底取材。内装はもちろん、壁の汚れや階段のきしむ音、時代を物語る家具や雑貨など、綿密な調査によるリアルな再現の舞台裏にも迫る。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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最新号PICK UP
トキワ荘の物語はなぜ心を打つのか
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撮影:広瀬達郎(本誌)
藤子不二雄(A)の自伝的作品である「まんが道」を初めて読んだのは、もう30年ほど前になります。以来いったい何度、読み返してきたことでしょうか。そして「『まんが道』が大好きなんです」と話したときに、「私もです!」と応じてくれた方に、これまで何人も出会ってきました。この作品には、なにか特別な“魔力”のようなものがあると思います。[→]全文を読む
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●目 次

【特集】トキワ荘と日本マンガの夜明け

プロローグ
「トキワ荘」とは?

絵物語
トキワ荘の青春
絵 吉本浩二

グラフ
ようこそ! トキワ荘マンガミュージアムへ

INTERVIEW
豊島区長 高野之夫/丹青社 加藤剛

トキワ荘周辺散歩ガイド

INTERVIEW
鈴木伸一/水野英子/よこたとくお/山内ジョージ

黎明期のマンガ進化論
文 中条省平

水野英子と「少女マンガ」誕生
構成・文 図書の家

  • 厳選!
    トキワ荘時代の貴重マンガ再録
  • 寺田ヒロオ「漫画つうしんぼ」「おんぼろ地蔵物語」
  • 新漫画党合作「神様からもうひとつ目をもらったら」
  • 森章太郎「墨汁一滴」
  • 赤塚不二夫「ナマちゃんのにちよう日」

秘蔵グラフ

エピローグ
マンガ家たちのそれから

  • ミニコラム
    トキワ荘こぼれ話
  • トキワ荘グルメ/マンガ家たちの遊び
  • 悪書追放運動とは?/手塚治虫のファンへの神対応/なぜ「不二雄」「不二夫」?/週刊誌時代へ――雑誌のうつりかわり
  • 「漫画少年」のすごい投稿者たち/他にもあったマンガ家コミュニティ

展覧会&施設案内



◆ 第2特集 ◆

  • 浸る、愛でる、アイヌの世界
  • SHIRAOI, Hokkaido1
    アイヌ文化の玄関口! ウポポイの歩き方
    案内人 マユンキキ
  • KOMABA, Tokyo2
    柳宗悦が79年前に見出した
    エコでサステナブルなアイヌの美

◆ Art News interview ◆

河北秀也
幸せを呼ぶデザイン


◆ Art News book ◆

写真家・川内倫子が撮り、綴った
生と死のあわい、そこにある光
対談 川内倫子×小林エリカ

◆ Art News exhibition ◆

知の怪人、荒俣宏の
「Low芸術」時代宣言

◆ Art News movie ◆

イーストウッドをフィルムで見よう!
文 玉田健太

◆ Review ◆

川俣正/PHOTOGRAPHERHAL
MADSAKI/西村陽平

◆ Global News ◆

  • Paris「ピカソとバンド・デシネ」展
  • New York「ジャッド」展
  • Venezia「プレッシ 黄金時代」
  • London「タントラ:革命への啓発」展



◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

御贔屓 御馳走帖〈11〉
選・文 森川裕之

Goods & Shop

時と光の美術館〈43〉
ショパール

◇ 連載 ◇

リ・アルティジャーニ
ルネッサンス画家職人伝〈27〉
ヤマザキマリ とり・みき

定形外郵便〈76〉
文 堀江敏幸

図書館を建てる、図書館で暮らす〈6〉
森へ「帰還」した書架
文 橋本麻里

あの人と食器棚〈10〉
伊藤まさこ
ファッション・デザイナー 岸山沙代子

千住博の往復書簡〈28〉
宛先 荒木飛呂彦様

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈73〉

海外アートStudy最前線〈59〉
文 前橋重二

◇ PICK UP ◇

movie 野崎歓
book 諏訪敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記 小田原のどか〈5〉
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

熊谷守一が結んだ親戚づきあい
都市間連携のはじまり

広告文化の先駆け企業
「福助」を牽引した「アート」のチカラ

連載 美に魅せられて/
アジア文化芸術協会〈39〉
東大寺《誕生釈迦仏立像》

ART CAFE
Gallery's Plaza
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芸術新潮 プレゼント
本展は、ポーラ美術館コレクション約80点に加えて国内外から約50点を集め、19世紀後半から現代までの日本とフランスの「美の往還」を辿るものです。フランスで、ジャポニスムから印象派、アカデミスムへと波及していった表現の革新が、当地に留学した黒田清輝や岡田三郎助らに及んだ経緯を辿ります。[→]全文を読む
2021年のテーマは「色と人物」。ドガやルノワール、マティス、ピカソ、関根正二などコレクションでおなじみの名品から、カサット、デ・クーニングなど近年の新収蔵作品まで、色彩豊かな12点の人物像をセレクトしました。書き込みができる実用的なデザインのSサイズと、複製画としてもおすすめのLサイズの2種類。部屋の壁を美しく彩る、美術ファン必携のカレンダーです。[→]全文を読む
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至上最強のヴィジュアル参考書
とんぼの本
【10月新刊】
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『またいつか歩きたい町―私の町並み紀行―』
森まゆみ/著
古い町を愛してやまない著者が案内する、
何度でも訪ねたいとびっきりの12の町。
《町歩き達人の太鼓判!》
いい人、いい宿、いい町並み。「生きている町」には、昔からの移住組も旅人も、みんなが気持ちよく居られる場所がある。秋田・増田町、富山・城端、島根・大森町、愛媛・内子町、大分・臼杵市……町歩きの旅から、また新しい出会いが広がる!
【 とんぼの本で味わうマンガ家のすべて 】
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〈とんぼの本〉は、1983年に創刊したビジュアルブックのシリーズです。
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