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編集長から
最新版にして決定版
全104展を一挙掲載
昨年はコロナ禍で多くの展覧会が延期や中止となった。毎年12月号で翌年の必見美術展を大特集するのがここ数年の恒例になっていたが、昨年12月号での掲載を断念したのは、2021年の展望が見えなかったためである。今年に入ってからもカラヴァッジョ展の中止が発表され、まだ予断を許さない状況ではあるが、ようやく見通しが立ってきた。そこで4月号で、最新情報を盛り込んだ決定版として恒例特集をお届けすることにした。ご紹介するのは全104展。アニバーサリーイヤーならではの企画は、1400年遠忌を記念した二つの聖徳太子展や、柳宗悦没後60年を機にした「民藝の100年」展。イスラエル博物館所蔵作品からなる印象派展や、オールドマスターづくしのメトロポリタン美術館展など、出品作の大半が初来日という展覧会もある。充実のラインナップを楽しんでほしい。しりあがり寿さんのキュートなイラスト入りで人気の「芸新手帳2021」も付いてくる。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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●目 次
【特集】これだけは見ておきたい
2021年美術展 ベスト25
ご鑑賞は計画的に♪ 展覧会早見表
巻頭グラフ
PART 1 Now Showing もうやってるよ!
EXHIBITION 01
平成、平成、応答せよ!
EXHIBITION 02
これがイギリスだ!
コンスタブルが描いた
理想の田舎
EXHIBITION 03
インタヴュー
佐藤可士和
僕の仕事は「現実の美術」
PART 2 Now Showing――Ancient Egypt もうやってるよ! 古代エジプト大お蔵出し
EXHIBITION 04,05
古代エジプト文明の最新知見と神々のものがたり
選・文 河江肖剰
PART 3 Spring 美術展も春爛漫
EXHIBITION 06
マーク・マンダースの虚実の空間へ
EXHIBITION 07
狂気、妖艶、グロテスク……
あやしい美の沼にはまる
EXHIBITION 08
知ってるつもり?!のモンドリアン
EXHIBITION 09
花鳥画名人・渡辺省亭の栄光と忘却と復活
EXHIBITION 10
仏教の理想を追ったカリスマたちの遺産
PART 4 Golden Week ゴールデンウイークには何を?
EXHIBITION 11
モーゼスおばあさんのハッピー絵画ライフ
EXHIBITION 12
美人画だけじゃないぞ!
「キャバレー太郎」のお宝拝見
EXHIBITION 13
ここがスゴイよ
元祖イケおじイサム・ノグチの必勝5か条
PART 5 Prince Shotoku “パーソン・オブ・ザ・イヤー”は聖徳太子
EXHIBITION 14,15
古代史最大のスーパースター
聖徳太子の1400年
PART 6 Olympic Period オリンピックはそれとして
EXHIBITION 16
日本初となる大規模個展
×印の目で世界を沸かせるKAWSの軌跡
EXHIBITION 17
異色の日本画家
小早川秋聲の戦争と平和
PART 7 Autumn 芸術の秋、注目はこちら
EXHIBITION 18
マティス 究極の「装飾」
EXHIBITION 19
ゴッホを後世に伝えたい――
蒐集家ヘレーネの情熱
EXHIBITION 20
蕭白、奇想とその先にある境地
EXHIBITION 21
外光から、内なる光へ
印象派がつないだ道
EXHIBITION 22
美は天台宗にあり
PART 8 Winter 2021年の掉尾を飾るのは
EXHIBITION 23
毎度おさわがせします
Chim↑Pom“世界初”の大回顧展
EXHIBITION 24
なぜいま注目されるのか?
「民藝」の軌跡を徹底検証
EXHIBITION 25
メトロポリタン美術館から最強の西洋絵画展がやって来る!
新会期決定!
帰ってきた2020的Exhibition
国宝 鳥獣戯画のすべて/アナザーエナジー展/ファッション イン ジャパン 1945-2020/揚州八怪/国宝 聖林寺十一面観音/三菱の至宝展/京(みやこ)の国宝/バンクシーって誰?展/クロード・モネ
COLUMN
ここ1年の美術展回顧
アフター・コロナを見据えて
2021年、これだけは見ておきたい美術展 番外編
[1]東日本大震災から10年 “災い”を見つめるアート
[2]伝説の60年代からコロナ禍の現在まで 今年は貴重な海外現代作家展
[3]物語に引き込まれ、愛らしさに癒される イラスト、絵本、マンガ展続々!
もっと見たい!2021年展覧会50
日本美術/浮世絵・版画/歴史・考古/西洋美術ほか/洋画/現代アート(日本)/写真/建築・デザイン
◆ Regular Features ◆
◇ 巻頭 ◇
国宝クラス仏をさがせ!〈4〉
Goods & Shop
時と光の美術館〈48〉
ウブロ
◇ 連載 番外編 ◇
千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗
内田鋼一×千 宗屋
白熱対談!
白い茶碗が好きすぎて
◇ 連載 ◇
定形外郵便〈81〉
文 堀江敏幸
国宝クラス仏をさがせ!〈4〉
解説篇 石山寺 維摩居士坐像
選・解説 瀬谷貴之
図書館を建てる、図書館で暮らす〈11〉
旅人のための図書館をつくる
文 橋本麻里 山本貴光
あの人と食器棚〈15〉
伊藤まさこ
CHECK&STRIPE代表
在田佳代子
イヴ・マチューかく語りき
エコール・ド・パリの誕生を見つめた
「ラパン・アジル物語」〈2〉
フレデ爺さんの時代
文 さかもと未明
千住博の往復書簡〈33〉
宛先 コシノヒロコ様
海外アートStudy最前線〈64〉
文 前橋重二
◇ PICK UP ◇
movie 野崎歓
book 諏訪敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈10〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報
次号予告
▼芸術新潮特別企画
新潟「ミティラー美術館」の傑作コレクションで知る インド伝統のフォークアート
藤田嗣治 イデオロギーを超える旅
銀座・至峰堂画廊が上海のギャラリーと共同企画
中国人画家「鄭金岩」「張越」の日本初個展を開催
ART CAFE
Gallery's Plaza
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福富太郎(本名:中村勇志智、1931~2018)がその生涯の幕を閉じてからおよそ3年。全国44店舗を展開したキャバレー「ハリウッド」を一代で築き、「キャバレー王」「キャバレー太郎」の異名をとった実業家にして、美人画をはじめとする日本近代美術の蒐集で名をなした戦後日本きっての美術コレクターであり、数々の著作やテレビ出演でも親しまれた氏のコレクションの全体像を、初めて本格的に振り返る展覧会が開催されます。[→]全文を読む
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1940年代から最晩年まで、国内外の大型作品の数々をはじめとするおよそ90件の作品を集め、「彫刻とは何か」を追求し続けたノグチの半世紀を超える「発見の道」を辿る展覧会です。光の彫刻「あかり」を150灯用いた大規模なインスタレーションを展示室の中心に据え、その周りに彫刻作品を配置し、さまざまな展開を見せたノグチの「彫刻の宇宙」を巡る回遊式の展示など、彫刻と空間は一体であると考えていたノグチ作品を味わうに相応しい3つの展示空間が生まれます。[→]全文を読む
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愛され続ける国宝絵巻を全長1m22cmに全巻全場面、一挙掲載!
戯れるウサギやカエルたちが描かれた人気の国宝絵巻は、じつは謎深さでもピカ一。有名シーンはもちろん、知られざる見どころを、隅から隅まで一冊まるごとたっぷり紹介。
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〈とんぼの本〉は、1983年に創刊したビジュアルブックのシリーズです。
美術、工芸、建築、写真、文学、暮らし、旅……あなたがそのとき知りたい・見たい・読みたいものを、気軽に手にとってみてください。
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