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養老先生「壁シリーズ」待望の最新刊
コロナ禍を考え尽くした「人間論の決定版」
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営業担当役員の伊藤幸人です。
養老孟司先生の『バカの壁』は、新書史上最大の売り上げ(452万部)を誇る怪物的ベストセラーです。2003年4月の刊行ですのでもう18年半が経ちますが、今年だけでも4万部を増刷している、いまなお現役のベストセラーでもあります。
『バカの壁』のあと、『死の壁』『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』と書き続けられ、「壁シリーズ」は全5冊で累計660万部に到達しています。
この度、「壁シリーズ」の待望の最新刊『ヒトの壁』が4年ぶりに刊行されました。
一言で言って、養老先生がコロナ禍の中で、改めて「人はいかに生きるべきか」を考え抜いた「人間論の決定版」です。といって、これまでの「壁シリーズ」と同様、決して堅苦しい「人生論」ではありません。新型コロナ、東京オリンピック、AI、解剖学者時代の思い出、愛猫まるの死、自らの心筋梗塞など、さまざまな世の事象、実体験について綴った“21世紀の徒然草”と言えましょう。独特のユーモアとアイロニーが入り混じった「養老節」を大いに堪能できること間違いありません。
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養老先生は『ヒトの壁』を通じて、さまざまな素材を使いながら、結局は一つの根本問題について語っておられると私は思います。敢えて要約させていただければ、およそ以下のようなことです。
人間社会は産業化・都市化が進むと、「ああすれば、こうなる」という因果関係ですべてのことが考えられるようになるというわけです。理性や合理や意識が優先される世界です。先生の言葉を使えば、「予測と統御の世界」とも言えます。しかし、そのような合理的な思考だけでは世の中上手く行かないことも多い。予測も統御もまったく機能しないこともしばしば起こります。新型コロナ感染症の蔓延は、その典型的な事象でした。しかも、理性や意識が先行する世界では、どうしても人間はあくせく必死になって働こうとしますが、疲れ果ててしまうのが落ちです。いいことはありません。
そんな都市社会の呪縛から脱して、「なるようにしかならない」「万事テキトーでいくしかないのではないか」というのが養老先生の深い考察に基づく温かい示唆です。そして、理性や合理とは対極にある感覚や感性を磨くのに最もいいのは自然に親しむことだというのが、養老先生の従来からのお考えです。
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思えば、コロナ禍では「不要不急の外出はしないように」と盛んに言われました。養老先生はこの「不要不急」という言葉がとても気になったといいます。そもそも先生が専門とされた解剖学は、臨床学などと違って「不要不急」だったそうです。
養老先生がたどり着いた結論は、「人生は本来、不要不急ではないか」ということでした。必要性ばかりを気にして、あくせくする必要はないよ、と説かれているのです。
『ヒトの壁』を読むと、何とも心が癒されます。コロナ禍では落ち着かない日々がまだ続きますが、是非この年末年始に『ヒトの壁』を読み、人生を考え直すきっかけにしていただければと思います。
今年もこのメルマガ・コラムをご愛読いただきありがとうございました。
どうぞ皆様、健やかに良い年をお迎えください。
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たかがネコ、されどネコ。たかがヒト、されどヒト。 コロナ禍の2年間、84歳の知性が考え抜いた、究極の人間論。
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まさかの自叙伝! 「遅咲きの反逆中年」がブレイクまでの全てを明かす!
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『くすぶり中年の逆襲』 錦鯉/著
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「戦国時代だったら生きてない」「人生折り返し地点からの大逆転」、49歳と42歳でブレイクした「若くない若手」漫才師・錦鯉。「第7世代の親世代」は今日も八面六臂の大活躍。もちろん、ここまでの道のりは山あり谷あり嵐あり……。生い立ちから苦難の下積み時代を経て、大ブレイクまでを初めて明かす大爆笑自叙伝![→]試し読みへ
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“コロナの女王”は何と闘ったのか―― 「この国の罪と病」を明かす迫真の告白手記
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尾身分科会会長、田村前厚労大臣らコロナ対策を指揮した中心人物との生々しいやり取りであぶり出されるコロナ禍の真実。日本中が未曾有の災禍に見舞われたあの時、誰が、どう動いたのか!? この国の矛盾と歪みに直面した著者が、また訪れる危機のために何としても書き残しておきたかった「秘められた闘い」の700日![→]試し読みへ
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実らないからこそ、恋はかがやく――。「恋に恋する」ゲイだった「僕」のリアルな青春。
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『僕は失くした恋しか歌えない』 小佐野彈/著
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これは、「僕」でなければ見つけられなかった景色、紡げなかった言葉。同級生男子への片思い、出会い系サイトでの冒険、そして人生初の大失恋に家族へのカミングアウト……。胸に湧き起る想いを短歌にしながら、御曹司として生まれた少年が数々の出会いと別れを経て歌人になるまでを描く、瑞々しく切ない自伝的青春小説。[→]試し読みへ
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あなたの心、温めます。
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『コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―』 町田そのこ/著
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九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その名物店「門司港こがね村店」で働くパート店員の日々の楽しみは、勤勉なのに老若男女を意図せず籠絡してしまう魔性のフェロモン店長・志波三彦を観察すること。なぜなら今日もまた、彼の元には超個性的な常連客(兄含む)たちと、悩みを抱えた人がやってくるのだから……。コンビニを舞台に繰り広げられる心温まるお仕事小説。[→]試し読みへ
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本木 ここに綴られているのは、小泉今日子という人が過ごしてきた時間であり、個人的な感情ですよね。けれど私は、まるで自分ごとのように感じながら読みました。原宿での出来事もそうだし、家族とのエピソードや、昭和の黒電話、あの時代の同級生たちの雰囲気、それはおそらく、小泉さんと私が同い年だからだろうと思ったんだけれど、我々より十歳下である私の妻も、同じように共感できると言って、涙を流しながら読んでいました。だから時代の感覚というだけでなく、誰が読んでも何か心に響くものがあるんですよね。[→]全文を読む
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『私の親鸞―孤独に寄りそうひと―』五木寛之/著
『考える親鸞―「私は間違っている」から始まる思想―』碧海寿広/著
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親鸞は「理」をあまりにも徹底した結果、逆説的にも、そこから独特の「情」がにじみ出ていた。この「理」の一貫性から図らずも発生する「情」に生きた親鸞を、氏は「もうひとりの親鸞」と評する。そこに親鸞の、日本人を魅了して止まない何かがあるのではないか、と。実に魅力的な親鸞像の提示であり、筆者はこのくだりを読んでいて、思わずうなってしまった。 [→]全文を読む
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ぼくと中年男は、謎の本を探し求める。 三島賞作家の受賞第一作。
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幻の書の新発見か、それとも偽書か――。高校の歴史研究部活動で城址を訪れたぼくは中年男に出会う。人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、男は旧家の好事家が蔵書目録に残した「謎の本」の存在を追い始めた。うさん臭さに警戒しつつも、ぼくは男の博識に惹かれていく。ラストの逆転劇が光る、良質のミステリのような注目作。
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アンケートで選んだ本に重松清氏の直筆サインを入れてプレゼントいたします!〈抽選で30名様〉
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