日露戦争開戦の年1904年に創刊した文芸誌「
新潮」が116年目へと踏み出していく。2019年1月号。平成が終わり、新元号が始まる。イギリスがEUから脱退する。新国立競技場が完成し、東京五輪が迫る。そして、今はなにか分からないが、世界にとてつもない衝撃をもたらす事象「X」が起こらないと誰が断言できよう。
そのような時代に向け、新連載を三作同時に開始する。
町田康「漂流」。
瀬戸内寂聴「あこがれ」。
松浦寿輝「わたしが行ったさびしい町」。そして休刊した「新潮45」の人気連載だった
ヤマザキマリ+
とり・みき「
プリニウス」が小誌にて連載再開する。創刊以来、初のマンガ連載だ。
それ以外にも15人の小説家・詩人による最新作、充実した対談や特別原稿を一挙に掲載する。
最高の船出を待ち受けるのは、荒れ狂う世界。文芸誌はどこに「漂流」していくのだろう。