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ボート[一四〇枚]/
内村薫風
安楽死のない国で、迫る死を待ち受ける父。「自分の生を完結させる権利」を問う命の劇。
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あなたたちはわたしたちを夢みる[連作4]/
川上弘美
わたしたち眷属は砂漠を越えて旅をする。言葉を介さず意識をつなぎ、この世界の果てへ。
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静かな場所/
小野正嗣
息子と犬を連れわたしは海に近い静かな土地に辿り着いた。台風がやってくると知らずに。
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夢のなかの政治家の夢/
福永 信
中東で戦火が上がった夜、日本の閣僚はこんな夢を見ていた。チャーミングな政治小説!
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ビッグバン/
崔 実
ビッグバン、それは宇宙の混沌の正体。小学六年の学年集会で「最後の審判」が始まった。
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ブルーライトが目に刺さる/
本谷有希子
傷つくことは、私のアイデンティティだ――自意識と承認欲求しか信じられない私の世界。
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スイスへ.docx/
藤野可織
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ロックウッド/610北、610西/
ブライアン・ワシントン 訳・解説
柴田元幸
ヒューストンを舞台に家族の心情を微細に描く。「クイア/黒人」若手作家、本邦初訳。
■■ 連載小説 ■■
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生活 第二部(五)/
町屋良平
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大使とその妻(二十九)/
水村美苗
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天使も踏むを畏れるところ(四十一)/
松家仁之
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漂流(四十八)/
町田 康
第56回《新潮新人賞》応募規定 [ウェブ応募受付中!]
【選考委員】上田岳弘/大澤信亮/小山田浩子/金原ひとみ/又吉直樹
【ロング・インタヴュー】
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アイデンティティ・ポリティクスを超えて――『構造と力』文庫化を機に/
浅田 彰
今こそ同一性の差異化と脱構築を――。一世を風靡した自著に対して、40年後に思うこと。
【対談】
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小説家は嘘をつく/
小川 哲 高瀬隼子 司会・原稿構成
渡辺祐真
作家になった理由からサバイブ術まで。純文学とエンタメの気鋭による忌憚のない初対談。
[短期集中連載]
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最後の山[第一回]
チョオユー/
石川直樹
8000メートル峰14座の登頂制覇まで残り2座。最後の挑戦を追ったリアルタイム手記。
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独りの椅子 石垣りんのために[新連載第二回]/
梯 久美子
【リレーコラム】
街の気分と思考(25)
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冬人形の旅/
石沢麻依
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香港、烏の目/
ハラサオリ
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小林秀雄(一〇三)/
大澤信亮
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AIが音楽を変える日/
榎本幹朗
第六回・AIがアーティストになる日
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見えない音、聴こえない絵/
大竹伸朗
第二二三回・「デビュー展」の先へ
【私の書棚の現在地】
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土屋 葉 編著『障害があり女性であること』、児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』/【書評委員】
市川沙央
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小山田浩子『かえるはかえる パイプの中のかえる2』/【書評委員】
古川真人
■■ 本 ■■
◆大江健三郎『親密な手紙』/赤松りかこ
■■ 新潮 ■■
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“幸せの国”、床の上の食卓/
岡根谷実里
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我が良き友よ/
図野 象
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Surviveからliveへ/
日比野コレコ
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舌の裏には蜜と乳/
ピンク地底人3号