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第56回 新潮新人賞発表
【受賞作】
ダンス[一一〇枚]/
竹中優子
三人まとめて往復ビンタしてやろう――私は傷心の先輩に振り回される。新時代の会社員小説。
◆[インタビュー]
歌人、詩人、小説家の三刀流で
【受賞作】
さびしさは一個の廃墟[一五〇枚]/
仁科 斂
奄美の島唄を背に、屈折する「先生」への思い。色気のある語りが打ち寄せる、性の波間の物語。
◆[インタビュー]
母語である外国語=日本語
【選評】上田岳弘/大澤信亮/小山田浩子/金原ひとみ/又吉直樹
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去年、本能寺で/
円城 塔
信長は秀吉の体たらくに憤り、何度でも転生する。時空が歪む驚異の戦国SF、堂々完結!
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かけこみ一番/
石井遊佳
人生鼻づまりの女の脳裏に、サラ金勤めの記憶が蘇る――都市の片隅で上演される悲喜劇。
■■ 連載小説 ■■
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Ifの総て(五)/
島田雅彦
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湾(六)/
宮本 輝
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荒れ野にて(七十九)/
重松 清
第23回 小林秀雄賞発表
【受賞作】
夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす/
池谷裕二
【選考委員】片山杜秀/國分功一郎/関川夏央/堀江敏幸/養老孟司
第32回 萩原朔太郎賞発表
【受賞作】
恋と誤解された夕焼け/
最果タヒ
【選考委員】佐々木幹郎/建畠 晢/日和聡子/松浦寿輝/三浦雅士
第57回《新潮新人賞》応募規定 [ウェブ応募受付中!]
【選考委員】上田岳弘/大澤信亮/小山田浩子/金原ひとみ/又吉直樹
◆【対談】
これから作家を目指すひとへ/
小川 哲 町屋良平(司会・構成
渡辺祐真)
純文学とエンタメの差異は文体や
私性のみに非ず。実作者の視点から創作術を徹底解剖!
◆【新連載】
雅とまねび――日本クラシック音楽史/
片山杜秀
我々は外来の音楽をいかに受容してきたか。『古事記』にまで遡り奏でる、壮大な
交響曲。
【特集】熊野大学2024 中上健次×大江健三郎
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初期中上世界にみる大江症候群/
高澤秀次
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中上健次をクィア・リーディングする/
川本 直
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変態へと変態せよ――熊野大学の浅田彰/
松田 樹+森脇透青
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密航と日本――国境をまたぐ文学史に/
黒川 創
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能登ノート――地震のあとを歩く/2024年5月20日-9月14日/
瀬尾夏美
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小林秀雄(一一一)/
大澤信亮
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料理の人類学のかたわらで/
藤田 周
第五回・バルトの夢想の日本料理論
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地上に星座をつくる/
石川直樹
第一二七回・火山をめぐる旅
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見えない音、聴こえない絵/
大竹伸朗
第二三一回・熟成網膜
【リレーコラム】
街の気分と思考(33)
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さまよえるチェシャ猫/
石沢麻依
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神戸のK/
ハラサオリ
■■ 新潮 ■■
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日本人の性格、西洋人の思考/
小袋成彬
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いつか短歌をつくる日に/
木下龍也
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好きな十二鬼月は上弦の陸/
遠野 遥
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猫か靴/
豊永浩平
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「一人置いて」が主役の展覧会/
南陀楼綾繁
【私の書棚の現在地】
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井上荒野『猛獣ども』/【書評委員】
高瀬隼子
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藤田壮眞『わたしは、あなたとわたしの区別がつかない』/【書評委員】
小池水音
■■ 本 ■■
◆奥泉 光『虚史のリズム』/滝口悠生
◆平野紗季子『ショートケーキは背中から』/関口涼子
◆佐藤厚志『常盤団地の魔人』/渡邊英理