「新潮新書」メールマガジン[460号] 2022年6月25日発行
うまく表示されない場合はブラウザでご覧ください。
|
|
|
|
『韓国民主政治の自壊』鈴置高史/著 |
これは「従中・反米・親北」路線の帰結だ! 朝鮮半島「先読みのプロ」による冷徹な分析。
|
●「K防疫」の詐術
新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい始めた当初、「K防疫」なる言葉が拡がりました。韓国の感染症対策の優秀さをアピールするもので、日本でも自国の感染症対策の不徹底ぶりを強調するために、この「K防疫」が持ち出されたりしました。
しかし、この「K防疫」を巡っては、かなりの統計的詐術が駆使されていた疑いが濃厚です。著者の鈴置氏の試算では、コロナによる公表死亡数は実際の三分の一程度。また、医療専門家の中には「韓国では糖尿病など既往症を持つ人がコロナで死亡した場合、死因をコロナではなく既往症と報告するケースがある」としている人もいます(詳しくは本書の第1章参照)。
もっとも、ちょうどウクライナ危機が起こった頃に韓国はコロナの第五波に見舞われ、人口1000万人以上の国の中で100万人あたりの新規感染者数が世界一になってしまい、死亡数も過去最高を記録し始めてしまったため、「K防疫」という言葉は今では流行らなくなってしまったようです。
|
◎担当編集者のひとこと:ベネズエラ化する韓国
|
|
|
|
『桑田佳祐論』スージー鈴木/著 |
深い。深すぎる! 《勝手にシンドバッド》《いとしのエリー》《真夜中のダンディー》《マンピーのG★SPOT》《明日へのマーチ》《ピースとハイライト》etc. サザン&ソロ楽曲から26作を厳選。胸さわぎの“ことば”を徹底分析!
|
「胸さわぎの腰つき」の衝撃から44年。以来ずっと桑田佳祐は自由に曲を書き、歌ってきた。日本語を巧みにビートに乗せ、「誘い涙の日が落ちる」といった独創的な言葉を紡ぐ。情感豊かな歌詞で日本人の心を鷲づかみしながら、エロくキワどい言葉を投げ、愛と平和を正面から訴える。はたして桑田佳祐は何を歌ってきたのか――。サザンからソロまで1000に及ぶ楽曲のうち、26作の歌詞を徹底分析。その“ことば”に本質が宿る!
|
|
|
|
|
『よくも言ってくれたよな』中川淳一郎/著 |
スマホ奴隷とマスク信者で国滅ぶ。「非国民」扱い覚悟の大直言!
|
学校や店の「黙食」から、黙浴(銭湯)、黙煙(喫煙所)、黙乗(バス)まで――。理由のないことではないだろう。しかし、今日もこの国には閉塞感いっぱいのキャッチコピーが溢れ続ける。恐ろしいのは、コロナにナーバスになりすぎる人と、スマホで価値判断を狂わせた人の急増だ。大方の世界の流れに逆行し、政府とメディア、「専門家」たちは人々をいかにミスリードしてきたか。ネットニュース編集者によるコロナ狂騒観察記。
|
|
|
|
|
『異論正論』石破茂/著
|
嫌われても、言う。長いものに巻かれず、空気を読まず、正面から政治の意味を語る論考集。
|
●東京の家庭は貧乏だった?
「東京一極集中で豊かになり、地方は貧しくなるばかり」――こんな論調をよく目にします。たしかにさまざまなデータは「東京は豊かだ」ということを示しています。たとえば都道府県別賃金の1位は東京(374万円)。しかし、それは物事の一面に過ぎない、と石破茂元地方創生担当大臣は『異論正論』の中で指摘しています。
同書では東京の家庭の実質的な可処分所得は全国最下位という意外なデータを紹介しているのです(国交省発表)。
どういうことか。まずは家賃、光熱費、食費等々を引いていきます。さらに通勤時間をコストとして見て引いてみる。都道府県の平均的な通勤時間を算出して、それをお金に換算してみたうえで、所得から引いてみるのです。
こうして「可処分所得」から「基礎支出」を引いてさらに「通勤時間(の費用換算分)」を引くと、東京は47位になってしまうというのです。
「もちろん、これは一つの統計にすぎません。しかし、東京こそが豊かであるという、これまでの前提を考え直すには重要な視点を提示しています」
そう石破氏は述べています。
|
◎担当編集者のひとこと:「納得できる」話が「通じない」状況でいいか
|
|
|
|
|
 |
「日本人は北方領土が返ると思っているの?」「暗殺なんてあたりまえ!」政治家から庶民まで、第一人者が肉声を拾って描く新しいロシア論。
|
|
 |
「すべてがゆがんで見えている」子どもたちの驚くべき実像。
|
|
|
|
 |
平家は滅亡していない。大事なのは胤(たね)よりも腹だった!
|
|
 |
見えない「壁」がわかると世の中が見えてくる。気が楽になる。
|
|
|
|
|
|
|
|
メルマガ「水+日+月(Mikazuki)」のご案内
|
|
話題の本のコラムや最新トピックス、プレゼントのお知らせなど、新潮社の総合情報をお届けいたします。
|
|
|
|