■目次
【特集】真夏の怪談
◆
小田雅久仁/灰色の獣たち
――精神的疲労で休職した彼の前に現れたのは、夢で見た女
◆
矢樹 純/血腐れ
――覇気のない弟。キャンプ場に子供を残し、森の中で何を
◆芦花公園/あたえるひと
――息子を失い悲嘆に暮れる桜子。心療内科で紹介されたのは
◆新名 智/いてはいけない部屋
――祖父の家で見たあの部屋が、何度も目の前に現れて――
〈『怪談小説という名の小説怪談』刊行記念対談〉
◆吉田悠軌×
澤村伊智/小説と怪談、その輪郭を探して
――小説として、怪談として、〈怖い話〉を紡ぐ。その行為に向き合う表現者たちの思いとは
〈特別企画〉
◆
真梨幸子vs.宇津呂鹿太郎/怪談とは、誰かがそこにいた「証」
――百円で怪談を売り買いする男とミステリ作家が物語を取り交わす。その深淵には何が――
【特集】北海道文学
◆河崎秋子/ともぐい〈新連載〉
――森で生き、自然と人間の狭間で揺れた男の雄大な一代記
〈ルポ〉
◆「ともぐい」の舞台、白糠を巡って
◆まさきとしか/母の骨噛み
――死んでしまった蒼ちゃん。ただの甥以上の、存在だった
〈マンガ〉
◆ながらりょうこ/ふりむけば北海道
――本誌初登場! ベルリンで思い出す故郷・北海道の香り
〈インタビュー〉
◆
桜木紫乃/しがらみから離れ、ひとりで立つ
〈STV「ブギウギ専務」コラボ座談会〉
◆ぼくらはずっと、北海道LOVE
――専務と係長が本誌に出張! 真夏のブギウギトーク炸裂
〈コラム〉
◆大きな土地の、大きな本屋さん
【新連載】
◆新川帆立/三行半のお手伝い 縁切り弁護士・松岡紬
――夫の浮気に気付いた聡美。幼い子どもを連れて逃げた先で、息をのむほど綺麗な女性に出会い
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酒井順子/松本清張の女たち
――なぜ清張作品は愛され、読まれ続けているのか。没後三十年、その秘密を解き明かす鍵とは――
【傑作読み切り】
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井上荒野/真木とマキ、あるいはきっと辿り着ける場所
――明日は娘の相手が家に来る。だから僕は蒸発するのか?
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彩瀬まる/マグノリアの夫
――生まれに秘密を持つ、俳優の夫。彼がある日、花になった
【グラビア】
日本ファンタジーノベル大賞2021贈呈式
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆いしいひさいち/剽窃新潮
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岩井勇気/僕の人生には事件が起きない
◆加納愛子/行儀は悪いが天気は良い
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河合香織/4分の1の遺伝――神が曲げたもの――
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佐藤 優/村上春樹『騎士団長殺し』を読む
◆スズキナオ/家族が一番わからない
◆田中卓志/ちょっと不運なほうが生活は楽しい
◆友近/友近道中
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益田ミリ/ツユクサナツコの一生
◆宮下洋一/デス・ペナルティー 生と死のあいだで 最終回
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群ようこ/四十年、こんな感じで書いてます
◆山本さほ/てつおとよしえ
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
【バラエティコラム】
〈うれしい買い物〉安壇美緒
〈わたしの東京〉山崎あおい
〈もういちど会いたい〉山口ミルコ
【好評連載小説】
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赤川次郎/暗殺
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乾 緑郎/おどろかし 戯場國の怪人 最終回
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乙川優三郎/ロゴスの海のジプシー
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桐野夏生/ダークネス
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重松 清/十一番目の色 シリーズ「まなつ」
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篠田節子/ドゥルガーの島
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寺地はるな/雲に届く
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中山七里/絡新婦(じょろうぐも)の綸(いと) 警視庁サイバー犯罪対策課
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原田マハ/晴れの日の木馬たち
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宮城谷昌光/公孫龍
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈仕事・人生〉
吉田大助
〈ホラー・ミステリ〉
村上貴史
〈ノンフィクション〉
東えりか
第九回「新潮ミステリー大賞」最終候補作発表
第十回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告