
カメラ伝来から間もない明治初期、すでにヌードは撮影されていた。以来、百数十年――。「芸術新潮」2016年7月号では明治期に撮影された作品をはじめ、戦後すぐから現在に至るまでのヌード写真を紹介。タブーを打ち破った強烈な作品とともに「歴史」をたどる。中村立行、吉岡康弘、荒木経惟……時代ごとの表現の変遷を浮き彫りにする、革新者たちの作品の数々が興味ぶかい。さらに「現在」にも注目。デジタル時代到来で大変革期まっただ中のいま、いったい何が起こっているのか。最先端のヌード表現をレポート。篠山紀信によるオカダ・カズチカ、サイトウ零央による光浦靖子の撮り下ろし写真も見逃せない。
写真は時代を写すものでもある。そこで今回は、写真をとおして、その時代の空気感や表現に触れられる本をご紹介しましょう。
高層ビルの谷間で、下町の路地裏で、山の手の住宅街で――
どうしてもここを撮りたかったんだよ。ここから歩き始めたかった。いかにも東京らしい眺めだろ?
[本書より →立ち読みへ]
時代とともに変貌する古都の姿を、今に残る貴重な写真で回顧する。
「京都らしい閑雅な趣を失った所も少なくない」と永井荷風が嘆いたのが一世紀前。
占領下のどん底から這い上がり、高度成長を遂げた、日本が元気だったあの時代
単にその「風景」が懐かしいというのではなく、1枚1枚の写真がもつ「作品」としての力に圧倒される思いがしました。
[担当編集者のひとこと より →全文へ]
戦争を通して歴史的瞬間にも立ち会った――
ドイツ製高級カメラのライカを購入し、スーツ姿にハイヒールの出で立ちで脚立を抱え奔走する日々。
明治~昭和の近代都市・東京の変遷
誰もが知る東京名所風景の移り変わりを中心に、当時の建築や風俗なども窺い知ることのできる「東京」資料写真集、待望の決定版