お知らせ
芸術新潮プレゼント【1】
「異端の奇才――ビアズリー展」(東京)のチケット
芸術新潮 2025年1月号
今月のプレゼント【1】
「異端の奇才――ビアズリー展」(東京)のチケットを5組10名様にプレゼント!
刹那主義と退廃的なムードに満たされた19世紀末の英国で、短くも鮮烈な画家人生を歩んだオーブリー・ビアズリー(1872~98)。日本では25年ぶりとなる本格的な展覧会が、2025年2月から東京・三菱一号館美術館を皮切りに、久留米、高知を巡回する。
サロメが洗礼者ヨハネの首を持ちふわりと宙に浮く《クライマックス》は、ビアズリーのもっとも知られた作品のひとつ。オスカー・ワイルドの英語版『サロメ』のための挿絵で、描かれたのは画家が20歳になる年の1893年のことだった。その2年ほど前、ビアズリーはエドワード・バーン゠ジョーンズ邸を訪れたが、この画檀の重鎮は飛び込みでやってきた若き青年の画力を高く評価し、美術学校の夜間部に通うことを勧め、さらに挿絵の仕事の口利きもしてくれたのだった。妖しい画風とは裏腹に、ビアズリーは人好きのする好青年だったらしい。
やがて《クライマックス》に先立って雑誌に掲載された同構図の作品が評判となり、多くの仕事が舞い込むように。文芸誌「イエロー・ブック」、みずから創刊にも関わった芸術誌「サヴォイ」のほか、書籍、ポスター等で活躍するが、25歳で宿痾の肺結核に倒れ、帰らぬ人となった。
本展は、世界有数のビアズリー・コレクションを誇るヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の共同企画によるもので、『サロメ』の表紙デザインや挿絵全点が並ぶほか、画家の代表作《「ジークフリート」第2幕》や《詩人の残骸》、《愛の鏡》、《猿を連れた貴婦人》などの貴重な素描も来日。実際にビアズリーが使ったデスクを配してその制作環境を一部再現するほか、「アングロ・ジャパニーズ」と称される、19世紀後半にイギリスで登場した室内装飾品も展示される。やはり19世紀末、1894年に竣工の洋風事務所建築を復元した三菱一号館美術館との取り合わせも見どころとなる。
以下の応募フォームにてご応募下さい。
チケットの発送をもって当選者の発表に代えさせていただきます。
プレゼント番号【1】
異端の奇才――ビアズリー展
[会場]東京・三菱一号館美術館
[会期]2025年2月15日~5月11日
[休館日]月曜日(ただし2月24日、3月31日、4月28日、5月5日は開館)
[開館時間]10:00~18:00(祝日を除く金曜日と会期最終週平日、第2水曜日、4月5日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
[問合せ]050-5541-8600(ハローダイヤル)
[詳細] https://mimt.jp/ex/beardsley/
[応募締切]2025年1月23日(木)
[巡回]2025年5月24日~8月31日 久留米市美術館、11月1日~2026年1月18日 高知県立美術館
※展覧会の会期等は変更になる可能性があります。展覧会公式サイトで最新情報をご確認の上お出かけ下さい。