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新潮 一一一八号 1998年3月号 平成十年  

 

【小説】光の雨〈完結篇〉(240枚)立松和平
 雪の降り積もる革命のための山岳拠点で、一人また一
 人と、十二人の同志が「総括」され命を失っていった
 ……「連合赤軍」事件を小説化しあの時代を鎮魂する
 記念碑、完結!
魔法の終わり津島佑子
ハウス・プラント伊藤比呂美
【小特集 ハロルド・ジェフィ 世紀末の異端児】
〈短篇〉ストレート・レザー Strait Razor
キリン Giraffe
六月(ジユーン)のコディ Cody in June
〈ハロルド・ジェフィインタヴュー〉    (聞き手・今村楯夫)
〈解説〉アメリカ――その攻撃的な現在
ハロルド・ジェフィという作家
今村楯夫
【評論】江戸文学の地下水景野口武彦
上田万年覚書冨家素子
【本】天につきぬけた丈山
(中薗英助『艶隠者―小説石川丈山』)
竹内実
説得される快感
(佐伯順子『「色」と「愛」の
比較文化史』)
三枝和子
回想小説の或る試み
(笠原淳『十五歳 夏』)
高橋昌男
絶対の幻想を剥ぐ
(最相葉月『絶対音感』)
小川洋子
【Books in my life】
三木竹二の兄渡辺保
【文芸時評】守中高明
【対談】日々と地獄大菩薩白洲正子
福田和也
【新潮】笠岡岡松和夫
須賀さんと泥鰌鍋を突っついて話した松山巖
グラスの新作飯吉光夫
【写真日記】早春の東西饗庭孝男
【世界から】黒人作家に宛てた“マヌケ”な拒絶文ジェス・マウリー
【連載】漱石とその時代 第五部(十一)江藤淳
東大講義「人間の現在」(第十一回)立花隆
マチスに関する手紙 8
――窓について その一
遠山一行
仮装 連載 第十七回田久保英夫
生麦事件 連載 第二十六回吉村昭
仁淀川 連載 第五回宮尾登美子
庭のつるばら 連載 第五回庄野潤三