【小説】 | パリに結ぶ夢の深さ | 清岡卓行 |
――「マロニエの花が言った」完結篇(470枚) | ||
一九二八年一二月、金子光晴と森三千代は、長崎か ら上海へ旅立った。光晴は艶本や絵を売って旅費を稼 ぎ、土方定一との三角関係に悩みながら放浪する。一 方、パリの藤田嗣治は、輝かしいモデルだったユキと の別れを予感していた。――執筆十年、大戦間のパリ に自らの生命を燃焼させた日本人芸術家の群像を活写 した大河小説、完結! | ||
(川端康成文学賞受賞第一作) 夜のヴィーナス | 村田喜代子 | |
模写 | 司修 | |
【第二十五回川端康成文学賞発表】 | ||
(受賞作) | 望潮 | 村田喜代子 |
(審査委員) | 水上勉 三浦哲郎 竹西寛子 秋山駿 田久保英夫 | |
【世界から】 | ユーゴスラヴィア、不幸になる才能 | ケイス・ヒン |
【写真日記】 | 双子の家 | 水村美苗 |
【本】 | 夫婦の晩年 (庄野潤三『せきれい』) | 阪田寛夫 |
ナラティヴと「あれ」 (大江健三郎『私という小説化の作り方』) | 立松和平 | |
琵琶・テニソン・手鞠歌 (江藤淳『南洲残影』) | 兵頭二十八 | |
小説と哲学、あたらしい小説 (三枝和子『午睡のあとプラトーンと』) | 大原まり子 | |
無根拠な「日本」への批評 (福田和也 島田雅彦『世紀末新マンザイ』) | 大塚英志 | |
【Books in my life】 | ||
黒い星の下シェイクスピア「テンペスト」 | 辻邦生 | |
【文芸時評】 | 守中高明 | |
【評論】 | 記憶の埋火 ――村上春樹の「宇宙」(完) | 井上義夫 |
「地域」から普遍へ ――三部作「戦争と文化」を書きおえて | 大城立裕 | |
二十一世紀の歌舞伎 ――新之助の「弁天小僧」について | 渡辺保 | |
【新潮】 | 加計呂麻島の事など | 島尾ミホ |
伴奏者の哀歓 | 岡田睦 | |
フランスに来た小野小町 | 狩野晃一 | |
【随想】 | 桜が咲いた | 竹西寛子 |
【連載】 | 東大講義「人間の現在」(第十二回) | 立花隆 |
漱石とその時代 第五部(十二) | 江藤淳 | |
仮装 連載 第十八回 | 田久保英夫 | |
仁淀川 連載 第六回 | 宮尾登美子 | |
生麦事件 連載 第二十七回 | 吉村昭 | |
庭のつるばら 連載 第六回 | 庄野潤三 |