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新潮 一一二二号 1998年7月特大号 平成十年  

 

【特集 太宰治歿後五十年】
 〔弔辞〕 井伏鱒二 豐島與志雄 青柳瑞穂 亀井勝一郎
 井伏鱒二・太宰治 往復書簡 (初公開)〔解説〕
勝又 浩
 『人間失格』草稿が明かす創作過程安藤 宏
 志賀直哉と『如是我聞』
 ――「如是我聞」草稿発見に寄せて
野平健一
 「斜陽」と「斜陽日記」野原一夫
 太宰治と三島由紀夫(遺稿)矢代静一
 明るい陰に
 ――義弟から見た太宰治
石原明
 「惜別の句」石上玄一郎
 〔対談〕聖なるものの語り手古井由吉
佐伯一麦
 〔対談〕なぜ太宰にハマるのか久世光彦
町田康
 生を生き直す中沢けい
 「津軽」への旅リービ英雄
 「なあんちゃって」おじさんの工夫
 ――ある三文小説家の講演録の抜書き――
井上ひさし
 太宰治の箴言・題銘・語録長部日出雄
 太宰治・私の一作  安岡章太郎 河盛好蔵 三浦哲郎 道浦母都子 梁石日
 青柳いづみこ 玉岡かおる 前田日明 山本道子 見沢知廉 藤原伊織
 渡辺えり子 高橋和久 小林信彦 梅原猛
 (カラーグラビア・太宰治アルバム)
【写真日記】ナビナビ吉増剛造
【第十一回 三島由紀夫賞発表】 選評 石原慎太郎 筒井康隆 青野聰 宮本輝
●第十一回三島由紀夫賞受賞作
カブキの日(抜粋)
小林恭二
〔対談〕奇跡を起こしたい小林恭二
柳瀬尚紀
【新潮】非常識なのは私?米谷ふみ子
レクイエム小林康夫
絶対方角感中脇初枝
【世界から】似通ってくる成碩濟
(渡辺直紀・訳)
【記憶を巡る三つの小さな物語】柴田元幸 選・訳・解説
同郷人会メルヴィン・ジュールズ・ビュキート
青いケシジェーン・ガーダム
自転車スワッピングアルフ・マクロフラン
【新潮四賞決定発表】
【特別寄稿】韓国国籍取得の記李恢成
金大中政権発足を機に「朝鮮」籍からの変更を決意するまでの信条告白。
【評論】漱石ロンドン異聞武田勝彦
強靭な素直さと愛と
――北杜夫「茂吉四部作」を読む
三木卓
【文芸時評】守中高明
【本】哲学書のある自伝(木田元『わたしの哲学入門』)辻井喬
翼なければ  (小田実『玉砕』)柴田翔
「不在」のこだま(古井由吉『夜明けの家』)西谷修
百万分の三のエロス(宮内勝典『ぼくは始祖鳥になりたい』)藤原新也
官能のまなざし(ソレルス『ルーブルの騎手』)立花英裕
【Books in my life】
こんなにも奇怪な高い空中薗英助
【連載】漱石とその時代 第五部(十三)江藤淳
マチスに関する手紙 9
――窓について その二――
遠山一行
まだら文(第十回)――人影杉本秀太郎
東大講義「人間の現在」(第十三回)立花隆
仮装 連載第十九回田久保英夫
生麦事件 連載第二十八回吉村昭
仁淀川 連載第七回宮尾登美子
庭のつるばら 連載第七回庄野潤三