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次号予告────「新潮」新年特大号
           予価950円

二大特集と新連載「『死の棘』日記」
 新年創作特集のトップを飾るのは、小説初登場の藤原
新也「ロッキー・クルーズ」一八〇枚。ロッキー山中で
謎の心中を遂げた壮年の日本人男女をめぐって、コスミ
ックな叙情へと拉致する会心の自伝的作品。曽野綾子、
辻井喬、小田実、椎名誠、山田詠美、村田喜代子、多和
田葉子、笙野頼子の諸家は、短編の腕を競い、締めは島
田雅彦の中編。
 ワイド特集のテーマは「可能性としての宗教」。神を
見失った現代人は、それゆえに信仰への渇望は久しいも
のがあります。今日、宗教はいかにして可能かを、対談
(中村雄二郎・松長有慶、古井由吉・花村萬月)・エッ
セイ(養老孟司ほか)・評論(佐伯彰一、谷川健一ほか)
と、さまざまな角度から追求。
 新連載は島尾敏雄「『死の棘』日記」。ミホ未亡人の
御承諾のもと、昭和三十年一月元旦からの生々しい記録
を、一カ月ごとに初公開します。
■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込)