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新 潮 一一三七号 1999年10月特大号 平成十一年  








瑠璃色の石                 津村節子







『地震のあとで』その三           村上春樹



 神の子どもたちはみな踊る







髪                     瀬戸内寂聴







馬光ホテル                 村田喜代子











【新 潮】



空家探偵                  池内 紀



空の厚さ 裂けめの日            吉田加南子



ディルドー                 吉田修一











【追悼 江藤淳】



弔辞                    石原慎太郎



弔辞                    田久保英夫







拒否する〈母〉               高橋昌男







「批評」を生きた精神            桶谷秀昭



                      福田和也







人生斫断の人                秋山 駿



公的な事件としての江藤淳自決        入江隆則



自律する批評言語へ――小林秀雄と江藤淳   高橋英夫



『成熟と喪失』――「治者」の孤独      井口時男



喪失――『一族再会』の毒          車谷長吉



疑惑と真情――江藤淳氏の戦後批判をめぐって 加藤典洋



『漱石とその時代』全五部          小堀桂一郎







大逆転                   小島信夫



「処決」と書いた江藤淳           桂 芳久



江藤淳追想                 高階秀爾



江藤さんの死                坂上 弘



江藤淳さんと比較文学            芳賀 徹



江藤淳氏の「歳」              李恢成



江藤淳と英語でしか話したことのない日本人  沼野充義



夕暮れの終り                多田富雄



江藤淳のこと                エドウィン・マクレラン



市井の目に                 中沢けい











【追悼 辻邦生】



叙事と永遠                 加賀乙彦



                      菅野昭正



辻さんあれこれ               北 杜夫



『夏の砦』のことなど            丸谷才一



仕事において無限に楽しむ人         大岡 信



悠々として                 竹西寛子



辻さんのアクロポリス体験          磯崎 新



あまりにも歴史家的な……          山内昌之







【追悼 後藤明生】



笑いと悲しみのあみだ籤           平岡篤頼



猫的人間                  立松和平











【写真日記】



ポーラとハワイ               鈴木清剛











【本】



黄金と遍歴                 宇佐美 斉



『ぼくたちの(俎板のような)拳銃』辻征夫



たったひとりの格闘             越川芳明



『魂込め』目取真俊



歌                     辻 章



『アニの夢 私のイノチ』津島佑子



一角獣の夢を、平原へ            武村知子



『村上春樹と日本の「記憶」』井上義夫



コンスタティヴなバカ、パフォーマティヴなバカ 大杉重男



『郵便的不安たち』東浩紀











【文芸時評】



椹木野衣











【連載】



猫だましい 最終回 牝猫          河合隼雄



「死の棘」日記 第十回           島尾敏雄



東大講義「人間の現在」(第二十七回)    立花 隆



秘事 第四回                河野多惠子



天の夜曲 第六回              宮本 輝



仁淀川 第二十一回             宮尾登美子



仮装 第三十三回              田久保英夫











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