特集 源氏物語
新潮 2008年10月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2008/09/06 |
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JANコード | 4910049011089 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
・夕顔/江國香織
・若紫/角田光代
・末摘花/町田 康
・葵/金原ひとみ
・須磨/島田雅彦
・柏木/桐野夏生
【特別随筆】
・源氏物語とわたし/瀬戸内寂聴
・千年紀の物語成立――北山から、善見太子、そして常不軽菩薩/藤井貞和
・比較みたいなこと/田中慎弥
・男の三つのお話/ジャンビーン・ダシドンドグ
・モンゴリアン飛行/高樹のぶ子
・切実に求められる物語=モンゴルSIA/高樹のぶ子
B級小説の快楽――ジョナサン・レセム『あなたはまだ私を愛していない』
・狸角の研究/池内 紀
・ミッション・スクール/片山杜秀
・資料の読み方/鳥居 民
・速く、遅く/羽田圭介
・倉橋由美子『酔郷譚』/赤染晶子
・橋本 治『夜』/斎藤 環
・大友良英『MUSICS』/椹木野衣
・R・パワーズ『われらが歌う時(上・下)』/武田将明
・小野正嗣『マイクロバス』/野崎 歓
・宇野常寛『ゼロ年代の想像力』/福嶋亮大
・幸福の森(十)/加賀乙彦
・カデナ(十七)[完結]/池澤夏樹
・太陽を曳く馬(二十三)[完結]/高村 薫
・高畠素之の亡霊(十)/佐藤 優
・現(うつつ)な像(十)/杉本博司
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。