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枝野幹事長が交わした「魔の契約」/山村杳樹

新潮45 2010年8月号

(毎月18日発売)

特別定価869円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2010/07/17

発売日 2010/07/17
JANコード 4910049370803
定価 特別定価869円(税込)

【特集】宴の後の虚妄

◆枝野幹事長が交わした「魔の契約」/山村杳樹
参院選を仕切った“クリーン幹事長”と極左暴力集団とのただならぬ関係

◆朝鮮半島有事にも対応不能! 菅政権に国防を担う資格なし/石破茂

◆外務省に告ぐ【特別篇】
「池田大作は金正日」と嘯いた外務官僚が国連大使に大抜擢された理由/佐藤優

◆永田町版「即答するバカ」の研究/梶原しげる

◆“怪物”グーグル調教法/河内孝

◆タダが人間を堕落させる/里見清一

◆人種差別映画!? 「ザ・コーヴ」の正しい観方/山田吉彦

◆京都実子連続注射殺人 我が子を病気にして満足を得る母性の病/中村うさぎ

◆「安楽死」も命懸け「川崎協同病院事件」須田セツ子氏の著書に接し――/石堂淑朗

【戦後65年特別企画】
私と玉音放送~あなたは、どこでどう聴きましたか~

■■永久保存版 特別付録CD■■
◎昭和天皇の玉音放送(大東亜戦争終結ノ詔書)
◎私はこう聴いた~玉音をめぐる物語
阿川弘之/三國連太郎/草笛光子/半藤一利/ドナルド・キーン

・「昭和天皇の玉音放送」付録CDを聴くために/構成・編集部

私と玉音放送
・ハルマヘラの終戦/池部良
・負けた日の火花/徳岡孝夫
・遠くなったあの日/佐藤愛子
・〈あかんかったんかもしれまへん〉と、母は言った/田辺聖子
・礼拝堂に響いた嗚咽の声/日野原重明

【達人鼎談】芸の達人
立川談志×太田光×ビートたけし “芸”とは何か――あの世に逝く前に言っておく!

【新連載】プロ野球血風録
第一回 *「オーナー」とはいかなる存在か/坂井保之 企画・構成/玉木正之

【巻頭コラム】風が時間を *80歳のニューヨーク行き(2)/徳岡孝夫

【短期集中連載】オバマが救えないアメリカ
第一回 *荒廃の「デトロイト」と若者が彷徨う「ラスヴェガス」/林壮一

◆敢えて言う、ビタミンCはがんにも効く/生田哲

◆甦れ! 「社歌」「校歌」/山口謠司

【特別読物】日航機墜落の悲劇から四半世紀
カメラマンが見た「死屍累々の山」/小平尚典

【短期集中連載】なにものでもなかったひと 辻まこと伝
第二回 *辻潤家と竹久夢二家の子どもたち(1)/駒村吉重

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「桶屋たちの誇」/曽野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆人生の星の時間 伊藤博文/福田和也
◆松下幸之助 策謀の昭和史 *伝説の熱海会談/岩瀬達哉
◆昭和の特別な一日 *さらば、銀座の都電(その4)/杉山隆男
◆科学の興亡/竹内薫
◆道聴途説/外山滋比古
◆現代に宿る神々を求めて/山村明義
◆人生是全て泣き寝入り/村野まさよし
◆おんな41歳、日雇い稼業どん底渡世/山崎マキコ
◆純粋異性批判/中島義道

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆【シリーズ】乗り物で巡る世界の暮らし8/小松義夫
◆連載 この盃を受けてくれ 第五回/小平尚典

歌代幸子氏「私と母」、豊田正義氏「根性を忘れた日本人へ」、 上條昌史氏「シリーズ『昭和』の謎に挑む」は、今月休載します。

編集長から

CDで甦る昭和天皇の“御聖断”
 民主党の惨敗に終わった参院選。選挙を仕切った枝野幸男幹事長の責任論が噴出しています。小誌今月号のトップは、この渦中の幹事長の重大疑惑を追った「枝野幹事長が交わした『魔の契約』」。クリーンなイメージで売る枝野幹事長と、内ゲバによる殺人等これまで様々な刑事事件を起してきた極左暴力集団とのただならぬ関係に迫る渾身レポートです。
 さらなる目玉は、戦後65年特別企画「私と玉音放送」。特別付録のCDには、昭和天皇の玉音放送を収録。加えて阿川弘之氏、三國連太郎氏、草笛光子氏、半藤一利氏、ドナルド・キーン氏らが、玉音放送をどこでどう聴いたか、その苛烈な体験談も収めています(計約67分)。企画記事とあわせて、CDもご清聴いただければ幸いです。
 他にも立川談志師匠、爆笑問題の太田光氏を招き、芸談義が展開された、ビートたけしさんの達人鼎談など、今月も読み応えのある記事が盛り沢山です。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞