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【収監直前独占手記】中川一郎先生の名誉のために 今、初めて明かす「自殺の原因」/鈴木宗男

新潮45 2010年11月号

(毎月18日発売)

特別定価933円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2010/10/18

発売日 2010/10/18
JANコード 4910049371107
定価 特別定価933円(税込)

【収監直前独占手記】
中川一郎先生の名誉のために
今、初めて明かす「自殺の原因」/鈴木宗男
KGBスパイ説、「多額の借金」説、田中角栄謀殺説、KCIA秘密資金説……
様々な憶測が流れたが、真の理由はそのいずれでもなかった

【日中関係炎上の折も折】
防衛省激震! 帰化中国人防大生「工作員」疑惑/君島文隆

◆外務省に告ぐ【特別篇】あえて特捜検察を擁護する/佐藤優

【特別企画】昇竜伝説の虚像
・世界最強「サムスン」から消された日本人の“血と骨”/ベ淵弘
・「日本メーカー惨敗、サムスン大躍進」のカラクリ/室谷克実

【達人対談】プロファイリングの達人/越智啓太vs.ビートたけし

【特集】私の死生観

・角川春樹●理想の死
・天野祐吉●安楽に生き、安楽に死にたい
・辻村寿三郎●「血」の恐ろしさ
・山折哲雄●三無主義、一握り散骨の流儀
・横尾忠則●作品はどれもが遺作である

◆「七瀬ふたたび」新旧ヒロイン“美女対談”/芦名星vs.多岐川裕美

【武士道を見失うな!】頭を下げつづける日本人へ/ヒクソン・グレイシー
「敗北を勝利に変える術」「『何も持たない』という幸せ」――最強の格闘家が贈る提言

【特集】知られざる「白洲次郎」

◆トリックスター・白洲次郎 “幻の映像”が物語るもの/北康利
◆「憲法調査会」発言の全貌/解説・編集部
◆父の思い出/牧山桂子

■■特別付録 永久保存版DVD■■
歴史的発掘! 現存する唯一の秘蔵映像を独占大公開!!

「風の男」白洲次郎~幻の映像~
マッカーサーとわたりあい、GHQをして「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた伝説の男。その声と物腰が現代に甦る!

【大反響! 連載第二回】閻魔堂の吹き流し *二代続けてとは/山本一力

現代に宿る神々を求めて *宮中祭祀【最終回】/山村明義

【巻頭コラム】風が時間を *80歳のニューヨーク行き(5)/徳岡孝夫

◆NHK大河「龍馬伝」の虚実を洗う/秦郁彦

◆「大逆事件」から百年 元祖・肉食系男子、大杉栄の「恋」と「革命」/中森明夫

◆本当に「教養」は役に立つのか/里見清一

◆ハマコー逮捕は暴力団・政界ルート捜査の序章か/中西昭彦

◆「第三国定住」って何? 難民流入にどうする日本/深山沙衣子

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「ドグドグ・グダグダ」/曽野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆人生の星の時間 下田歌子/福田和也
◆松下幸之助 策謀の昭和史 *幸之助、大いに怒る/岩瀬達哉
◆道聴途説/外山滋比古
◆昭和の特別な一日 *日本橋には空がない(その2)/杉山隆男
◆プロ野球血風録/坂井保之 企画・構成/玉木正之
◆[シリーズ]私と母 松谷みよ子(作家)/歌代幸子
◆人生是全て泣き寝入り/村野まさよし
◆純粋異性批判/中島義道

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆【シリーズ】乗り物で巡る世界の暮らし11/小松義夫
◆【連載】この盃を受けてくれ 第八回/小平尚典

上條昌史氏「シリーズ『昭和』の謎に挑む」、豊田正義氏「根性を忘れた日本人へ」、竹内薫氏「科学の興亡」は、今月休載します。

編集長から

歴史的発掘! 白洲次郎
幻の映像を独占公開
 KGBスパイ説、「多額の借金」説、田中角栄謀殺説。様々な憶測が流れたが、真の理由はそのいずれでもなかった――。
 今月のトップは、鈴木宗男・前衆議院議員の独占手記、「中川一郎先生の名誉のために 今、初めて明かす『自殺の原因』」です。27年前の中川氏の自死は各界に大きな衝撃を与えましたが、その原因は諸説紛々で、謎に包まれたままでした。彼を死に追い込んだものは何か。30年近い時を経て、最側近だった鈴木氏が初めて真相を明かします。背景には、これまで全く表に出ることのなかった、驚愕の事実がありました。
 さらなる目玉は付録DVDの「歴史的発掘! 『風の男』白洲次郎~幻の映像」。小誌はあの白洲次郎の“現存する唯一の動画”を入手。その中で彼は憲法誕生の現場を語っていました。GHQをして「従順ならざる唯一の日本人」といわしめた伝説の男。その声と物腰が50余年の時を超え、現代に甦ります。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞