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【収監直前独占手記第二弾】国民の税金「官房機密費」 私の知るすべてを明かす/鈴木宗男

新潮45 2010年12月号

(毎月18日発売)

特別定価827円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2010/11/18

発売日 2010/11/18
JANコード 4910049371206
定価 特別定価827円(税込)

【収監直前独占手記第二弾】
国民の税金「官房機密費」
私の知るすべてを明かす/鈴木宗男
沖縄県知事選で3億円投下。党役員会、閣僚懇談会では年間6000万円もの背広仕立て券がお土産に。
間違った使い方を改め、機密費は国益のために活用せよ。一例を示そう。
かつて私が極秘裏に入手したのは「北朝鮮ノドン・ミサイル」構造図だった!

【特集】問題は尖閣諸島だけではない!

◆中国に狙われる国境の島々
国土は外国並みに規制せよ/平野秀樹
国境線が危ない! 佐渡、隠岐島、対馬、五島列島、奄美大島……人知れず買収が進められる日本の離島

◆池袋が中国人に乗っ取られる/宮崎正弘

◆外務省に告ぐ【特別篇】ロシアにもなめられ、北方領土を失う日本/佐藤優

◆「居座り検事総長」の大罪
 特捜の惨状は「検察官僚」が招いた/石塚健司

【特別対談】
廃止議論は見当違い、むしろ特捜部は強化せよ
宗像紀夫(元東京地検特捜部長)vs.佐藤優

【惨劇から一年】
島根女子大生猟奇殺人 容疑者は「香川から来た男」/一橋文哉

【達人対談】ゲノムの達人/松田文彦vs.ビートたけし

【新連載】反・幸福論
第一回*サンデル教授「白熱教室」の中の幸せ/佐伯啓思

【特別企画】私はこうして「介護地獄」を乗り越えた

小山明子(女優)
今いちばん幸せな季節をともに
生島ヒロシ(フリーアナウンサー)
非難を気にせず、自分たちに合った介護態勢を作ろう
小山明子(女優)
今いちばん幸せな季節をともに
田辺鶴瑛(講談師)
三度の「修羅」の末、たどり着いた「手抜き」介護
荒木由美子(タレント)
義母との二十年で分かった「介護する人」を救う大切さ

【特集】自決から40年、「憂国の士」が遺したもの

◆私が三島由紀夫から託された「最後の写真と檄」/徳岡孝夫
◆三島由紀夫と司馬遼太郎〈二つの日本〉をめぐる闘い/松本健一
◆「三島由紀夫と正田美智子」知られざる邂逅/高橋英郎

【ノンフィクション・ノベル】
ある臨床医の独白 末期がん患者を送る/里見清一

◆どうにかしろ、セレモニーと化した「裁判員制度」/加藤久雄

【巻頭コラム】
風が時間を *80歳のニューヨーク行き(6)/徳岡孝夫

【特別読物】稀少資料入手!
国会速記者たちが語っていた「東京裁判」裏話/菊地正憲

【短期集中連載】仕事の達人 *第一回
さらば、似顔絵刑事/野地秩嘉

アニメ界への遺言!
名門タツノコプロ前社長が語る「ソフトパワー大国ニッポン」の大嘘/成嶋弘毅

◆純粋異性批判【最終回】/中島義道

◆人生是全て泣き寝入り【最終回】/村野まさよし

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「立ち止まる才能」/曽野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆人生の星の時間 川上操六/福田和也
◆道聴途説/外山滋比古
◆松下幸之助 策謀の昭和史 *最後の光芒【最終回】/岩瀬達哉
◆昭和の特別な一日 *日本橋には空がない(その3)/杉山隆男
◆プロ野球血風録/坂井保之 企画・構成/玉木正之
◆科学の興亡/竹内薫
◆[シリーズ]私と母 長谷川穂積(プロボクサー)/歌代幸子
◆閻魔堂の吹き流し *鎖国にっぽん/山本一力

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆【シリーズ】乗り物で巡る世界の暮らし 最終回/小松義夫
◆死まで70分! 三島由紀夫が知人記者に託した「日本への遺言」

上條昌史氏「シリーズ『昭和』の謎に挑む」、豊田正義氏「根性を忘れた日本人へ」は、今月休載します。

編集長から

自決から40年、三島由紀夫が遺したもの
「間違った使い方を改め、機密費は国益のために活用せよ!」
 今月のトップは、鈴木宗男・元内閣官房副長官の独占手記第二弾、「国民の税金『官房機密費』 私の知るすべてを明かす」です。沖縄県知事選で3億円が投下され、党役員会や閣僚懇談会では年間6000万もの背広仕立券がお土産に。噴飯ものの「機密費=血税」浪費の実態を、同氏は反省の念をこめ、告白。そして国益のために機密費を使った一例として、北朝鮮ノドン・ミサイルの構造図を入手し、それが政府の対イラン政策を大転換させた、驚愕の舞台裏を初めて明らかにします。
 特集「自決から40年、『憂国の士』が遺したもの」では、ジャーナリストの徳岡孝夫氏による「私が三島由紀夫に託された『最後の写真と檄』」など三島にまつわる三本の作品を掲載。正田美智子さんとのお見合いの詳細も明かされる、興味深いラインナップです。今月も小誌をよろしくお願い致します。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞