【デビュー75周年記念特集】伝説の美女「原節子」を探して
新潮45 2011年3月号
(毎月18日発売)
発売日 | 2011/02/18 |
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JANコード | 4910049370315 |
定価 | 特別定価933円(税込) |
“将来の総理候補”はなぜ警察の「過激派捜査」に圧力をかけたのか
・三國連太郎◆死の終わりに瞑し
・新藤兼人◆生きているかぎり生きぬきたい
・村上陽一郎◆「死後」のあり方
・宇野功芳◆永遠への恐怖
・小山明子◆「手放す心」
京都つる家の女将が語る「おもてなしの心」/出崎和子
永遠の処女「原節子」再発見
・荒木経惟*獰猛な獣の目
・高橋惠子*「私は素人ですから」と言った原節子
・茂木健一郎*「紀子」の面影
・長部日出雄*秘すれば花なり
・草笛光子*小津、木下監督に「節ちゃんに似てるね」と言われ……
名門と国家 徳川将軍家から岸信介のDNAまで
*「徳川氏今日にして滅亡す」/徳川家広
風が時間を *80歳のニューヨーク行き(9)/徳岡孝夫
屋台引きから「大箱」経営を果たした博多の焼き鳥屋/野地秩嘉
◆作家の日常、私の仕事 「ポーランドの秋」/曽野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆人生の星の時間 山縣有朋/福田和也
◆外務省に告ぐ モスクワ空港爆弾テロが及ぼす北方領土交渉への影響/佐藤優
◆道聴途説/外山滋比古
◆昭和の特別な一日 *日本橋には空がない(その5)/杉山隆男
◆プロ野球血風録/坂井保之
◆過去と未来の対話/東郷和彦
◆科学の興亡/竹内薫
◆[シリーズ]私と母 鈴木敏文/歌代幸子
◆閻魔堂の吹き流し 沈黙……/山本一力
◆永遠の処女「原節子」再発見
◆原節子「聖女伝説」の輝き
◆【連載】この盃を受けてくれ 第十一回/小平尚典
編集長から
未完のポルノ初公開
また昨年12月、急逝した名女優、高峰秀子さんや、“日本のロケット開発の父”といわれた故・糸川英夫博士が90年代に寄稿された「ボケヘの恐怖」も採録。年月を経ても色褪せない普遍性や示唆に富み、生きる指針になること請け合いです。
さらなる目玉は特別企画「封印された文豪のポルノグラフィー全文初公開!」。埋もれていた山本周五郎の未完の官能小説『八十七本』を掲載。周五郎が「作家は一生に一度はポルノグラフィーを書きたいと思うもの」といって取り組んだ意欲作をこの機会に是非ご高覧下さい。付録DVDではオウム真理教麻原彰晃が逮捕された瞬間の警察写真を公開。今月も小誌を宜しくお願い致します。
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮45とは?
「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
それは「人の生き死に」について考えるということです。
扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。
ちょっと危険で、深くて、スリリング。
死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。