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【特集】大いなる少数意見

新潮45 2011年10月号

(毎月18日発売)

特別定価827円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2011/09/17

発売日 2011/09/17
JANコード 4910049371015
定価 特別定価827円(税込)

【特集】大いなる少数意見

・少子化の何が悪い/原田泰
・自由貿易より保護主義貿易を/中野剛志
・円高、強い円、大いに結構/吉崎達彦
・立ち上がれ官僚/小野善康
・政治家は顔で選べ/竹内一郎
・「地域ありきの復興」という幻想/菅原琢
・エコ馬鹿と反原発/小田嶋隆
・いつまでも「女子」と思うなよ/湯山玲子
・気がつけば子役と動物だらけ/河原雅彦
・「暴走老人」の増殖は止まらない/藤原智美
・反捕鯨テロ集団を叩きつぶせ/小泉武夫
・野蛮な中国は「文明国」にあらず/石平
・「原子力技術」は維持し続けよ/澤昭裕
・テレビの政治ニュースはもう見るな/屋山太郎
・ツイッターにはまるバカ/小田光康
・いっそ高校を職業大学に/三浦展
・韓流おばちゃんが日本を救う/青木るえか
・喫煙者にも五分の魂/神足裕司
・低レベル放射能より怖い低レベルママ/外山滋比古
・そんなにエラいか島田紳助/今井舞

◆「電田プロジェクト」の大愚/神門善久

【特別対談】日本は「海洋資源大国」である/安倍晋三vs.湯原哲夫

◆野田新首相に「哲学」はあるか/佐藤優

◆徹底解剖「話芸宰相」のスピーチ力/梶原しげる

◆バスに乗り遅れるな! 国の死に方4/片山杜秀

◆単なる掠奪だったロンドン大暴動/マークス寿子

【大型ノンフィクション新連載】

兵士は起つ 第一回*自衛隊史上最大の作戦/杉山隆男
弟宮 第一回*帝都大不祥事件/竹田恒泰
田老物語 巨大防潮堤と「日本の近代」 短期集中連載第一回/高山文彦
福島の証言 短期集中連載第一回/和合亮一

原発と『方丈記』/玄侑宗久

【記者匿名座談会】ドジョウ内閣の「絵になる面々」

◆〈新連載〉おとこのるつぼ *不思議な人事異動/群ようこ

◆現代史発掘 北朝鮮に渡った力道山のゴルフクラブ/上條昌史

◆指揮者は裸の王様か/中野雄

◆がんで死にゆく父を撮る/砂田麻美

【達人対談】科学実験の達人/滝川洋二vs.ビートたけし

◆「敗戦処理」という最重要課題/里見清一

◆復興への道「国道45号線」をゆく 第二回/稲泉連
 *宮古市〈2〉 啓開開始


◆反・幸福論 第十一回/佐伯啓思
 *無脊椎の国、ニッポン


◆「共死」を想え 第五回/山折哲雄
 *漱石が観じた「無常の風」


◆人間関係愚痴話 第五回/曽野綾子
 *二万円のビール


◆人生の星の時間 福澤諭吉/福田和也

[第十回]新潮ドキュメント賞発表
受賞作……『裁かれた命』堀川惠子
[選考委員]櫻井よしこ/福田和也/藤原正彦/保阪正康/柳美里

◆〈巻頭コラム〉風が時間を/徳岡孝夫
◆閻魔堂の吹き流し *汗の重さ/山本一力
◆道聴途説/外山滋比古
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆名門と国家 *水平社からの辞爵勧告/徳川家広

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆史上最大の作戦/三島正
◆兵士は起つ/三島正
◆〈新連載〉地球生き物語/福田幸広

編集長から

「少数意見」の真実
 今月の特集は「大いなる少数意見」と題して、二十人の論客に持論を展開していただきました。少子化肯定、官僚擁護、円高礼賛といった「反時代的主張」から、女子会、エコロジー、韓流ブームについての「ちょっと口に出せない意見」まで、常識や通念にとらわれない自由な議論が勢揃い。目からウロコが何枚も剥がれ落ち、溜飲が下がること請け合いです。
「大いなる少数意見」は特集に限りません。神門善久「『電田プロジェクト』の大愚」、里見清一「『敗戦処理』という最重要課題」、マークス寿子「単なる掠奪だったロンドン大暴動」は、他では読めない斬新な視点を提供してくれます。
 このほか、玄侑宗久「原発と『方丈記』」は、今を生き抜くための人生論として必読。今月からスタートするノンフィクション新連載、竹田恒泰「弟宮」、杉山隆男「兵士は起つ」、高山文彦「田老物語」、和合亮一「福島の証言」にもご注目を。

新潮45編集長 三重博一

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞