現代のクレルモンの地図と写真
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クレルモン


 ローマ法王ウルバン2世が公会議を開催し、十字軍結成を呼びかけた地。

「西暦一〇九五年十一月、クレルモンの地で開催された公会議の主要舞台は、屋内ではなく屋外にあった。ウルバン二世は、主教会の前の広場を埋める群集に向って、直接に訴えるやり方をとったからである。(中略)イスラム教徒は地中海にまで勢力を拡大し、お前たちの兄弟を攻撃し、殺し、拉致しては奴隷にし、教会を破壊し、破壊しなかったところはモスクに変えている。彼らの暴行を、これ以上許すべきではない。今こそ彼らに対し、起(た)ち上がるときが来たのだ。そして、一段と声を張りあげて続けた。なぜならこのことは、わたしが命じているのではない。主イエスが命じているのである」(『十字軍物語1』19ページ)